目指すプレーヤーはいますか?中級クラス2の巻

テニスをやってて、「こんなふうになりたい!」、「自分はこの人を目標に頑張る」と思う人はいますか?

いまで言うと、フェデラーやナダル、錦織くんあたりが人気でしょうか?

僕が目指すプレーヤーは、試合に出始めたときから、ずっと「岡ひろみ」です。誰?という若い方もおられるでしょうが、実在の人物ではなく、かなり前のテニス漫画の名作、「エースをねらえ!」の主人公の女の子です。70年代のマンガらしく、ガリガリのスポ根ストーリーなのですが、自分が試合をやっていると、共感できる場面がたくさんあります。

主人公ひろみは、強くて華麗なプレーのお蝶夫人(彼女を知っている人の方が多い?)に憧れて、名門テニス部に入ります。初心者ですが、なぜかコーチの目に止まり、試合のメンバーに選出されます。先輩部員の嫉妬、キツい練習、試合に対する恐怖、などなど様々な試練がひろみを襲います。そのたびに、周りの人々に支えられながら、成長していきます。

僕が一番好きなシーンは、試合の不安につぶされそうになるひろみに、いつもは鬼のように厳しいコーチが語りかける場面です。

「試合は勝負がかかっているのだから、誰だって怖い。お蝶も、この俺もだ。だから、みんな必死に練習するんだ」

このマンガには、テニスの試合自体の詳細な描写はあまりありません。ただ常に格上と対戦する彼女の決してあきらめずに、立ち向かう姿が魅力的に描かれてます。

草トーではありますが、クラスが上がるにつれて、次々と自分より強い相手と対戦しなければならないとき、このメンタリティは、まさにお手本になります。このあきらめない気持ちが持続できたとき、たとえ負けても、ベストを尽くし自分に納得できた何にも変えがたい爽快感があります。

僕は、このマンガに出てくる、皆が憧れる華麗なお蝶夫人にはなれません。でも、主人公ひろみのように、自分があきらめない限り、次々と強敵と対戦できる喜びを感じながら試合ができます。僕がテニスに出会えて本当によかったと思う理由の一つなのです。

練習にしろ、試合にしろ長くやっていると、行き詰まるときや、もう無理だと思うもあります。そんな時に、自分の目標とするプレーヤーがいると、気持ちを強く持つことができ、もうひと頑張りできます。


コメント 1件