テニスのセットのルールを徹底解説!これでセットは完璧

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テニスの試合を見ていると、「1セット目を獲得しました。」という言葉を聞く機会があります。でも、よく考えるとテニスのセットとはどういうルールなのか知らない方もいると思います。テニスのセットは基本的なルールですが、意外に複雑なので分かりにくいです。

テニスの試合を観戦していても、セットやゲームなどを理解できていないとテニスを心から楽しめないのではないでしょうか。

そこでここからは、テニスにおけるセットのルールを紹介します。セットのルールを理解することでテニス観戦をより楽しむことができますよ。

テニスにおけるセットのルール!セットとゲームの関係性

テニスにおけるセットのルールを理解するためには、セットとゲームの関係性を理解する必要があります。ここでは、セットとゲームを一緒に解説していきます。セットとゲームの関係性を理解することができれば、テニスの見方が変わりますよ。

ポイントを多く獲得した人が獲得する!「ゲーム」

ゲームは4ポイントを先に獲得した方が1ゲーム獲得できるものです。ゲームの獲得ルールは以下のパターンがあります。

引用:Activeる!

  • 4ポイントを先取した場合
  • お互いが3ポイントを獲得してポイントが並んだ場合(デュース)で、2ポイント差をつけた場合

テニスでは基本的に4ポイントを獲得した選手が1ゲームを獲得しますが、ポイントが3-3で並んでしまったデュースの場合には、2ポイント差がつくまでそのゲームは続きます。

実力が同じくらいの人同士の対戦ではデュースになりやすく、プロの試合ではデュースになる場面は多々あります。

ゲームをより多く獲得した選手が獲得する「セット」

テニスではセットを多く獲得した選手が勝利します。セットを獲得できる条件は以下の通りです。

  • 6ゲームを先に獲得した場合
  • ゲームカウントが5-5で2ゲーム連取した場合
  • ゲームカウントが6-6でタイブレークを行い、7ポイント先取するか6-6以降2ポイント差がついた場合

テニスでは基本的に6ゲームを獲得した選手が1セットを獲得します。しかし、ゲームカウントが5-5もしくは6-6になった場合には別のルールが適応されます。

タイブレークはゲームカウントが6-6になった場合に行われるもので、ポイント方式です。先に7ポイントを獲得した方がセットを獲得します。しかし、タイブレークでも6-6になった場合には2ポイント差がつくまで試合を続けます。

ゲームポイントが5-5になった時点で2ゲーム連取しなければいけないのは、平等に試合を進めるためです。5-5になった時点でもし次のゲームを取った方が勝ちとしてしまうと、サーブ側が圧倒的に有利になってしまいます。

特にプロくらいレベルが高くなると、サーブ側がゲームを獲得するケースが多いです。そのため、平等に試合を進めるために5-5になったら2ゲーム連取しなければいけないというルールになっています。

5-5や6-6になった場合には、粘るしかないです。アマチュアの試合ではなかなかタイブレークまでもつれることはありませんが、プロではあります。

2017年マレーvsコールシュライバーのタイブレーク

この動画では、かなり長いタイブレーク戦が繰り広げられています。結局20-18まで続いているわけですが、よくここまで集中力が続くなと感心します。

タイブレークでは2回連続でミスができないので、かなりの集中力を要します。タイブレークに勝つには集中力とプレッシャーに打ち勝つ精神力が大事なんですね。

ちなみに、1試合のゲーム数の世界記録は2010年の全英オープン1回戦二コラ・マウーvsジョン・イズナーの試合で183です。

これだけ続くと精神的にも体力的にもしんどいはずですが、これだけの長い時間集中力が続くというのが驚きですよね。

テニスのセットのルール!試合で使用するセット数

テニスにはセットというルールがありますが、試合のセット数には違いがあります。試合でのセット数は以下のように分けられます。

  • 3セットマッチ:女子シングルス/男女ダブルス/混合ダブルス<グランドスラムの場合>
  • 5セットマッチ:男子シングルス<グランドスラムの場合>
  • 1セットマッチ:一般

※グランドスラムとは、国際テニス連盟が定めた4大大会を示します。(全豪オープン・全仏オープン・ウィンブルドン選手権・全米オープン)

テニスでは一般的に3セットマッチか5セットマッチが採用されています。3セットマッチは、3セット取った方が勝ちではなく3セット中2セットを先取した方が勝ちです。

5セットマッチはグランドスラムでのみ行われますが同様に3セットを先取した方が勝ちます。テニスでは体力面を考慮して女子選手の大会は3セットマッチ、男子選手の大会は5セットマッチ制が採用されています。

ちなみに、一般(アマチュア)の試合では5セットマッチや3セットマッチ制が採用されることはあまりありません。3セットというとかなりの体力や時間が必要になります。練習を重ねているプロ選手であれば大丈夫ですが、アマチュア選手の場合には厳しいですよね。

そのため、大会によって違いはありますが1セット制を採用している場合が多いです。体力的にも時間的にも一般の大会では1セットがちょうどいいかもしれません。

まとめ

テニスではセットを一定数獲得することで勝敗が決まります。大会によってセット数は変わりますが、それぞれ違った魅力があります。

3セットマッチや5セットマッチでは、試合が長いので試合の流れや選手たちの変化などを感じ取ることができます。一方、一般の大会など1セットマッチの試合では、短い時間でいかに実力を発揮するかという集中力が試されます。

このように、セット数が違うと楽しみ方も変わるので、みなさんもセット数の違う試合を見比べてみてはいかがでしょうか。