ブレイクバック、タイブレークって何?テニス用語解説&ブレイクの重要性とは

出典:Pixabay

「ブレイクバック」というテニス用語を聞いたことはありますでしょうか。普段の試合の中でも頻繁に聞く用語ではないので、聞いたことがないという方も多いのではないかと思います。

同じブレイクという言葉を使ったテニス用語には「タイブレーク」もあります。これは頻繁に聞く用語なのでご存知の方も多いでしょう。しかしその語源は?と聞かれるといまいちはっきりとはわからないものです。

この記事では「ブレイク」に関する用語の解説、そしてブレイクが試合においてどれだけ重要なのかという「ブレイク」についてご紹介しています。

そもそもブレイクとは

テニス用語には「ブレイク」に対して「キープ」というものがあります。

「ブレイク」は対戦相手のサービスゲームで1ゲーム獲得することを指し、「キープ」はそれに対して自分のサービスゲームで1ゲーム獲得することを指します。

また得点することでキープできるポイントを「ゲームポイント」、得点することでブレイクできるポイントを「ブレイクポイント」と呼びます。主審が必ずどちらのポイントになるのかコールしますので、よく聞いてみましょう。

ブレイクバックって何?

上記ではキープとブレイクの違いについて解説しました。「キープ」はサーブ権がある選手がそのゲームをとることで、「ブレイク」はサーブ権がない選手がそのゲームをとるということです。では「ブレイクバック」とはどのようなものなのでしょうか。

「ブレイクバック」とは相手にブレイクされた直後のゲームでブレイクし返すという状況でのポイントを指します。

ブレイクバックという用語が作られた理由

ではなぜわざわざこのような用語が作られたのでしょうか?それは「ブレイクバックは非常に難しいから」であると考えられます。

そもそもテニスはサービスゲームが圧倒的に有利です。なぜならサーブは自分の意図した状況でゲームを始めることができ、相手の打球に影響されないためです。

つまり必然的にブレイクというのは起きにくいのですが、それが2連続で続くというのは状況として確率が低そうというのはご想像に容易いかと思います。

このように「珍しい状況」として認知されているので、わざわざ用語が作られたのではないかと考えられます。

タイブレークについて

同じ「ブレイク」を使った用語として「タイブレーク」があります。これは「タイブレーク」でも「タイブレイク」でも、どちらでも構いません。

テニスの試合は、先に6ゲームを取るとそのセットを勝ち取ることができます。しかし2ゲーム以上リードしないとセットを取れないため、試合が拮抗すると1セットの試合時間が長くなってしまいます。そこで試合時間を縮めるために設けられたルールが「タイブレーク」です。

タイブレークはゲームカウントが6-6となった場合に行われます。タイブレークではわかりやすく1ポイント、2ポイントと増えていきます。そして先に7ポイントを取った方がタイブレークの勝者、つまりセットを取ることができます。

しかしタイブレークでも「2ポイント以上のリード」がないとゲームを獲得できず、拮抗した場合デュースが延々続くことになります。

ブレイクをすることの重要性

キープをするだけでは勝てない!

サービスゲームは圧倒的に有利ですが、ただひたすらサービスゲームを死守するだけでは試合に勝つことはできません。なぜなら上記で解説した「2ゲーム以上のリード」がないとセットポイントを獲得できないためです。

そこで1セットの間に必ずブレイクをする、またはタイブレークで勝利する必要があります。ブレイクポイントの際に会場が盛り上がるのは、それが試合の流れを変えるプレイになりうるためです。

テニスをあまり観戦したことがない方は、これを知っておくと観戦をさらに楽しむことができるでしょう。

いかにしてブレイクするか

上述した通り、ブレイクは試合において非常に重要な意味を持っていることがわかります。つまりいかにしてブレイクするか、という戦略は考察しておくべきものであるということです。

戦略1:相手のファーストサーブの得意コースを見極める

サーバーにとっても、ブレイクされるというのは非常に恐ろしいものです。ファーストサーブは自分のとっておきで攻めたいと思うでしょう。その心理を利用し、得意コースを見極めて対策をしましょう。

戦略2:チャンスボールにならないリターンを意識する

リターンの質はブレイクにおいて非常に重要です。リターンエースを狙う必要はありません。相手に有利な状況にならないような、深いスライスやポジショニングを整えられるセンターへの深いロブなどでお茶を濁しましょう。

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試合の流れを自分に引き寄せよう!

ブレイクは試合の流れを一気に自分に引き寄せる重要なものであることが改めておわかりいただけたかと思います。

サービス側が圧倒的に有利とされていますが、その常識に負けない強いメンタルと、ブレイクできなくても割り切って次に切り替える判断力が試されます。

ブレイク率を向上させて、試合を有利し進めましょう!