テニスの審判の種類とセルフジャッジのマナー。

プロテニスの試合では審判がボールのイン・アウトを全てジャッジをしてくれます。そのため選手は自分自身のプレイに集中することができます。しかし、草トーなどのアマチュアの試合では審判がつくことの方が珍しく、セルフジャッチで試合が進められるのが一般的です。

今回はセルフジャッチの試合も含め、審判のさまざまな役割について解説していきます。

審判の役割と意義。

審判は公正に試合を裁き、円滑な試合進行を実現するために存在します。プレイヤー目線で考えると、審判がいることで選手は最大限のパフォーマンスを発揮することに集中できるというメリットがあります。

審判は誰にでもできる簡単な仕事ではありません。プロの試合で審判を行うにはテニス協会から認定された資格を保有していることが求められるなど、厳しい条件があります。

テニスの審判の種類。

テニスの試合を裁く審判にはいくつか種類があります。ここでは審判の種類とそれぞれの審判に求められる仕事を説明していきます。

主審(チェアアンパイア)

コートのネット横に設置された審判台に座り、試合中のジャッジの全権を与えられている審判が主審です。

主審の主な役割は試合進行の管理です。プロの試合ではボールのイン・アウトは主に線審がジャッジします。線審のジャッジが間違っていた場合は主審がオーバーコールという形でジャッジを訂正することもありますが、ポイント間やチェンジコートの時間を計ったり、ポイントをコールしたりすることが主な仕事です。

プロの試合ではジャッジに対して選手が異論を唱えるケースもあり、そういった場合の対応は全て主審に任されています。ボールのイン・アウトの判定以外にもコート上での選手の言動が不適切な場合は、警告やペナルティを科す権限も持ち合わせており、プロテニスの試合には欠かせない存在です。

線審(ラインアンパイア)

プロのように競技レベルが上がると、主審1人で全てのボールのイン・アウトを判断することが困難になります。そのため、ボールのイン・アウトをジャッジする線審が必要です。プロテニスツアーになると、1試合あたり最大8人の線審が用意されます。

8人の線審の内訳は両サイドのサイドラインに2人ずつ、ベースラインに1人ずつ、サービスラインとサービスのセンターラインのジャッジにそれぞれ1人ずつとなります。

線審はジェスチャーと大きな声でのコールによってイン・アウトをジャッジします。極まれに線審のコールに対して、主審がオーバーコールをかけてジャッジを訂正するケースがあります。主審のオーバーコールでアウトがインに訂正された場合はポイントはやり直しとなります。

コートレフェリー(ロービングアンパイア)

試合中のコートには直接入らず、複数面で同時進行している試合が円滑に進んでいるかを管理するのがコートレフェリーです。コートレフェリーはセルフジャッジでトラブルが起きた際に選手の仲裁に入り、最終的な判断を下します。

セルフジャッジの試合では相手選手が意図的にジャッジを間違えたり、フットフォルトなどの違反をしたりしていると疑われるケースもあります。そんな時は、コートレフェリーを呼んでプレイを監視してもらうことも可能です。

相手のジャッジに不信感を抱いた場合、コートレフェリーを呼べることを知っておくと、余計なストレスを抱えながら試合をせずに済むので覚えておくと良いでしょう。

トーナメントディレクター

トーナメントディレクターは表彰式などで目にする。
引用:Twitterより

トーナメント運営の全権を持つのがトーナメントディレクターです。各試合を裁く審判の割り振りを決め、イレギュラーな事態が発生した場合の対処や、大会の順延や中止などトーナメントの重要な決定を下す役割があります。

プロの試合でもトーナメントディレクターが大きな注目を浴びるような機会は滅多にないため、トーナメントディレクターの存在を認知している人は少ないはずです。

セルフジャッジとは?

アマチュアの試合で一般的に採用されているのがセルフジャッジです。草トーなどアマチュアの試合では全ての試合で審判を用意することが難しいため、選手がプレイしながらボールのイン・アウトを判断するセルフジャッジが採用されています。

セルフジャッジの問題点。

プレイをしながらボールのジャッジをする必要があるため、審判に比べるとジャッジのミスが出やすくなりますセルフジャッジの試合はどうしても相手選手とトラブル起こりやすくなります。選手によっては意図的にインのボールをアウトにする選手もいるので注意が必要です。

セルフジャッジの試合で100%正確なジャッジをするのは困難です。間違いはお互いさまと割り切って必要以上に相手のジャッジミスに目くじらを立てないほうが賢明です。

トラブルが起きた時の対処法。

セルフジャッジで相手のジャッジに違和感がある場合は、どの程度ボールがアウトしていたかを相手に尋ねるのがおすすめです。一度尋ねるだけでも、相手がその後のジャッジに気をつけるようになるはずです。

もしも相手のジャッジが変わらないようであれば、コートレフェリーを呼んで相手のプレイを監視してもらうことが最終手段として考えられます。

セルフジャッジの際に意識すること。

セルフジャッジでは自分に有利な判定は避ける。

セルフジャッジでプレイする場合、インかアウトか判断できないボールはインにするのがマナーです。また、セルフジャッジの試合では、自分で相手コートのボールのイン・アウトを勝手に判断してプレイを中断しないように気をつけてください

相手が明確なコールをするまでどんなボールでもポイントが続いていると仮定してプレイすることがセルフジャッジの試合では必要です。

ジャッジミスを防ぐホークアイ。

審判であろうが、セルフジャッジであろうが人がジャッジをしている限りミスが出るのは仕方ありません。人為的なジャッジミスを防ぐために、コートに複数のカメラを設置してボールの軌道を表示するホークアイというシステムがプロの試合では採用されています。

ホークアイのシステムは導入に高額な費用がかかるため、現状ではプロツアーの限られたトーナメントでしか利用されていません。

賛否両論はありますが、プロツアーでは将来的に全てのジャッジを機械に任せるという構想もあり、ボールのイン・アウトを全て機械によって判定する大会も実験的に実施しています。将来的には線審だけでなく、主審でさえも不要になる可能性があります。

審判とセルフジャッチを知るとトラブルを回避できる!

将来的には審判の役割が変化する可能性もありますが、現時点ではテニスの試合において審判は重要な役割を果たしています。審判やセルフジャッジについての知識を身に付けておけば試合中のジャッジで振り回されることもなくなるはずです。

今回の記事をきっかけに審判について興味を持った方がいれば、審判について独自に調べてみてはいかがでしょうか?