オープンスタンスがあなたのテニスをワンランクレベルアップさせる!

出典:ATP Tour

テニススクールでは打つ際のスタンスについてあまりしっかりと教えてもらう機会も少ないかと思います。しかしながら試合になると、常に相手に動かされるわけですからいろいろなスタンスでボールを打つ必要に迫られます。

今回はいくつかあるスタンスの中でも試合中では必須の技術、打ち方であるオープンスタンスについてお話していこうと思います。

スタンスの種類。

ストロークを打つ際の脚のセットの仕方をスタンスと言います。スタンスの種類は大きく分けると、「クローズドスタンス」、「スクエアスタンス」、「オープンスタンス」の3種類があります。

人によってはセミオープンスタンスを加えて4種類とする場合もありますが、大きな括りではセミオープンもオープンスタンスに含まれるのでまとめて3種類として解説していきます。

スタンスの使い分け。

右利きの人のフォアハンドを想定してスタンスの違いについて説明いたします。

クローズドスタンス

軸足となる右足に対して右前方45度の辺りに左足をセットして構えるのがクローズドスタンスです。

クローズドスタンスは左右に走らされてボールに追いつくのがギリギリの時に使う場合が多いです。打球後に身体が横に流れやすく、切り返してオープンコートをカバーするのが少し遅れてしまうため、一般的には積極的に使うようなスタンスではありません

スクエアスタンス

軸足となる右足に対して真っ直ぐ前方に左足を出して構えるのがスクエアスタンスです。

スクエアスタンスは体重移動がしやすくボールに力を伝えやすい打ち方になります。テニススクールではこのスタンスで打つことを推奨されますが、実際に試合になるとラリーで相手に左右に動かされるため、スクエアスタンスだけで試合に対応するのは難しいはずです。

オープンスタンス

軸足となる右足に対して左前方45度の辺りに左足をセットして構えるのがオープンスタンスです。

試合で左右に振られた際に、軸足で踏ん張りながら上体を回転させながらストロークが打てるため、試合で非常に多用するスタンスです。逆に言えばこのオープンスタンでボールを打つことに慣れていないと試合で少しでも相手に動かされるとミスを連発してしまうはずです。

オープンスタンスを身に付けることで、コートの広い範囲をカバーできるようになります。ただ、体重移動の力をボールに伝えるのが難しいのでしっかりと自分でラケットを振る必要があるのがデメリットとして挙げられます。

オープンスタンスが必要な状況とは?

シングルスではフォアに大きく振られた際はオープンスタンスよく使います。
引用:ATP Tourより

シングルスではレベルが上がれば上がるほど、ラリーのボールスピードは速くなり、対戦相手も左右にボールを打ち分けてくるようになります。

そのため、必然的にオープンスタンスを使ってボールを打つ機会が増えてきます。つまり、オープンスタンスはシングルスなど試合においては必須の技術と言って差し支えないでしょう。

効率的にボールに力を伝えるには?

オープンスタンスは脚を大きく開いたような状態でボールを打つような状況になるため、体重移動による力をボールに伝えることが難しくなります

とはいえ、力のない打球を返球してしまうと、相手のチャンスボールになってしまうので少しでもボールに力を伝える必要があります。そこでオープンスタンスの際に少しでもボールに力を加えるために骨盤の動きを上手く使う必要があります。

骨盤の使い方とそのイメージ。

骨盤の使い方イメージ。

まず骨盤の使い方ですが、右利きの人がフォアハンドを打つ場合、上の写真①のように骨盤の右をグッと後ろに引くイメージで構えます。骨盤の右側を後ろ引くと、自然と骨盤の左側は前に出ます。

そして上の写真②のようにボールを打つ瞬間に、左右の骨盤を入れ替えるようなイメージで右の骨盤をグッと前に出していきます。すると、骨盤の動きに連動するように上体の捻り戻しが起こり、それに続いて腕のスイングも自然と始まるため、効率的な運動連鎖が起こります。

この骨盤の動きが意識せずとも自然とストローク中に出来るようになると、オープンスタンスでもしっかりとしたボールが打てるようになります。

骨盤の動きを身に付けるストレッチ。

これまでストロークの際に骨盤の動きを上手く使えていなかった人はストレッチによって身体に骨盤の使い方を覚えさえることが出来ます。

上記の写真のように柱などを掴み、腰を少し落とし、両足のつま先は少し内側に向けるようにして体重は後ろにかけます。その状態をキープしつつ、下記の写真のように左右の膝を交互に前後に動かしていきます。その際に膝の動きに連動して骨盤が前後に動くのが分かると思います。

ちなみにストレッチをする際の注意点ですが、骨盤が上手く動かないと、お尻が左右に大きく揺れてしまうので、そうならないように気をつけてください。

このストレッチは1set10秒ほどで1日2~3setを継続して1か月ほど行うと骨盤の使い方が身についていきます。 今まで骨盤を上手く使えていなかった人は。少し痛みが出る可能性もありますが、無理をせずに徐々に身体を慣らしていってください。

オープンスタンスをしっかり覚えるとテニスの底上げになる。

日本の場合はオムニコートが広く普及しているため、オープンスタンスで軸足を滑らせながら打点に入ることも多くなるため、オープンスタンスの練習は必須になるはずです。

まずは手出しによる球出しでオープンスタンスを身体に覚え込ませることから始めると良いしょう。

ちなみに、骨盤使って打つ技術はオープンスタンスに限らず、他のスタンスでも活用することが可能で、特にスクエアスタンスでは骨盤の動きと体重移動を組み合わせることで、しっかりと体重の乗ったボールが打てるようになります。

今回紹介した骨盤の動きを含めた身体の使い方を覚えるときっとテニスのレベルが一段上がるはずです。上達を目指したい方はぜひ習得に挑戦してみて下さい。