片手バックハンドの習得で意識すべきポイントと練習法。

出典:ATPより

バックハンドで悩むテニス愛好家は非常に多いです。安定してラリーが続けられない。トップスピンがかからない。ボールスピードが上がらない。など人によって悩みはさまざまです。

今回は片手バックハンドで安定したボールを打つために意識すべきポイントや練習法をお伝えしていきます。

バックハンドの重要性。

バックハンドが苦手だからといってフォアハンドだけでコートカバーするのは非現実的です。レベルが上がれば上がるほど、相手はコースを狙ってボールを打ち分けてくるため、遅かれ早かれバックハンドの習得は必須となります。

フォアハンドに比べてバックハンドの習得が難しいというわけではありません。無意識にプレイしているとバックハンドに比べてフォアハンドでボールを打つ機会が圧倒的に多くなる人がほとんどです。

仮に、フォアハンドとバックハンドの練習量が同じであればバックハンドが苦手という人は間違いなく減ります。バックハンドを改善したい人は、意図的にバックハンドでボールを打つ機会を増やしてください

片手バックハンドと両手バックハンドの違い。

バックハンドを両手打ちにするか片手打ちにするか誰もが一度は悩んだことがあるはずです。どちらにもメリット・デメリットはあるので、自分のフィーリングで決めて問題ありません。それぞれの打ち方にどのようなメリット・デメリットがあるかをまとめていきます。

両手バックハンド。

リーチが短くなるのが両手打ちバックハンドのデメリット。
引用:ATPより

両手バックハンドのメリットは両手でラケットを持つため腕の動きが制限され、フォームが安定しやすく、習得までの時間が短いところです。打点が多少ズレても相手のボールに力負けしにくい点もメリットになります。

両手打ちのデメリットはリーチが短くなる点です。リーチが短い分はフットワークでカバーする必要があります。両手打ちバックハンドはボールを打つ技術練習だけでなく、フットワークや下半身の強化も大切です。

片手バックハンド。

両手打ちに比べ習得に時間がかかる片手打ちバックハンド。
引用:ATPより

片手打ちバックハンドのメリットはリーチが長く守備範囲が広くなるところです。また、片手でのラケット操作に慣れることで、スライスやバックボレーなど片手で打つその他のショットの感覚も掴みやすくなります。

片手打ちバックハンドのデメリットは、スイングの際に腕の動きが制限されることがないので、綺麗で安定したフォームを習得するまでに時間がかかるところです。そのため、思うように上達せずに途中で片手打ちを諦めて両手打ちにする人もたくさんいます。

ボレーやスライスまで考えると、習得までの時間は片手打ちと両手打ちでは大差はないかもしれません。大事なのは一度決めたら上達するまでブレずに練習を続けることです。

片手バックハンドの習得法。

ここから具体的に片手バックハンドを習得するために意識すべきポイントと練習方法を説明していきます。

意識すべきポイント

片手バックハンドで意識すべきポイントはスイング軌道ラケット面の向きです。細かいポイントを挙げればキリがないので、まずは2つだけ意識してください。

スイング軌道。

①ラケットヘッドを立ててテイクバック
②ラケットヘッドを地面に向けるように打つ直前にヘッドダウンする。

片手打ちに限りませんが、ストロークの場合はボールにトップスピン(縦回転)を加えることで安定感が増します。回転をかけないフラットショットで安定してラリーをするのは難しいので、スピンをかけることを覚えましょう。

ボールにトップスピンをかけるためには、スイング軌道を意識しますボールを打つ直前にしっかりとラケットヘッドを落とし(上記写真②)、ボールに対して下からラケットが入るようにします。

一度ラケットヘッドが落ちると、スイングは自然と下から上に振りぬく形になるため、ボールにトップスピンがかかるようになります。トップスピンをかけるとネットの高いところを通してもボールがコートに収まるようになり、安定してラリーが続けられるようになります。

テイクバック時にラケットヘッドは立てて引き(上記写真①)、打つ直前にヘッドを落とす。そして、インパクトに向けて下から上ラケットを大きく振りぬく。が基本です。

スイング軌道のイメージですが、テイクバックからラケットヘッドを下に向けるまでは、ラケットヘッドで半円を描くようなイメージを持つと、スイングが安定するはずです。

インパクト面とインパクト後の面の向きを意識。

インパクト時の面の方向にボールは飛んでいく。
引用:ATPより

インパクト時の面の方向にボールは飛んでいきます。片手バックハンドのコントロールが安定しない人はボールをインパクトするときの面の向きを意識してください。

片手バックハンドを安定させるには腕の回外(Supination)を上手く使う必要があります。フォアハンドの場合は回内を使いますから、腕の使い方はフォアとバックで反対になります。

回外を言葉で説明しても理解するのは難しいのですが、インパクト後の面の向きを意識すると自然と回外使ってボールが打てるようになります。下記のようにインパクト時の面の向きを極力維持するように意識してフォロースルーをすると、腕は自然と回外の動きをします

インパクト面を維持したまま、スイングすると回外が起こりボールにスピンがかかるようになる。

片手バックハンドでスピンがかけられない人は、下記の写真のようにインパクト時にすぐに手首を返すようにボールを打つため、面の向きがすぐに変わってしまいます。そうするとフラットしか打てず、ラリーを安定させるだけでも苦労するので該当する人は修正が必要です。

手首を返してしまうと、面の向きが変わってしまいスピンもかからず、ボールも安定しない。

回外の動きをマスターすると、ボールを下から上に擦り上げながら打てるようになります。スイングスピードが上がれば、片手バックハンドでも強烈なスピンが打てるようになるので、面の向きを意識して練習してみてください。

片手バックハンドはしっかりラケットを振りぬくことを意識。

片手バックハンドはしっかりと振りぬくことが重要!
引用:ATPより

片手バックハンドはしっかりとラケットを振り切らないと回転をかけられません。ラリーを続けようとするあまり、ラケットを振りぬかず、縮こまったスイングになる人が非常に多いです。練習からしっかりとラケットを振りぬくことを意識してください。

具体的な練習法

片手バックハンドに限りませんが、新しいショットを身に付けるにはステップを踏んで練習していく必要があります。フォームが安定しないままラリー練習をすると、正しいフォームで打てず、変な癖がついてしまう可能性が高くなります

素振り→球出し→ショートラリー→ロングラリーの順番でステップを踏んで練習していけば、半年程度でも十分片手バックハンドが打てるようになるはずです。ではそれぞれの練習で意識すべきポイントについて説明していきます

素振り

プロのフォームを真似するのが習得への近道。

片手バックハンドを習得したい方はまず素振りで正しいフォームを身体に覚え込ませてください

正しいフォームを身に付けるにはYoutubeなどの動画でプロ選手のフォームを真似するのが一番です。素振りをするときは自分のフォームを客観的に確認するのも大切です。スマホでの動画撮影や、鏡に映った自分のフォームを確認しながら、プロのフォームと比較して悪い部分を修正してください。

球出し

手出しでトップスピンをかけられるか確認する。

素振りでフォームがある程度固まったら、次は実際にボールを打っていきます。最初は手出しでその場にボールをバウンドさせ、片手バックハンドでボールを打っていきます

ボールを打つときはインパクトの音を意識してください。「カシュッ」という少し擦れたインパクト音がするか、ボールにスピンがかかっているかを意識して練習していきます。手出しで問題なく打てれば、次はラケット出し、その次は球出しの距離を伸ばすなどして、練習の難易度を少しずつ上げていきます

ショートラリー

ショートラリーは球出しと異なり、1球1球飛んでくるボールが変わります。ボールに合わせて動きながら正しい打点に入ってボールが打てるかどうかを確認してください。

スイングはコンパクトにしつつ、しっかりラケットは振り、回転をかけて、サービスラインの内側にボールを収められるようになればOKです。

ロングラリー

肩より高い位置で打つと力が入らないので注意。

ロングラリーではボールを遠くに飛ばせるかどうか、適切な打点でボールを捉えられるかどうかを意識してください。

ロングラリーになると、相手が打ったボールの勢いも強くなるので、打点が遅れないように準備を早くしてください。また、片手バックハンドは高い打点で打つと力が入らないので、腰から肩の高さでボールを打つように意識し、ラリーを続けてください。

忍耐強く練習すれば片手バックハンドは打てるようになる。

片手バックハンドに憧れる人は多いはずです。しかし、実際に練習してみると、難しさを実感し、挫折してしまう人がほとんどです。両手バックハンドに比べて習得が難しいのは事実ですが、正しいステップで継続して練習していけば片手バックハンドも必ず打てるようになります。

片手バックハンドを打てるようになりたいと現在練習していたり、これから挑戦してみようと考えている人がいれば、今回紹介したポイントを意識して諦めずに練習を続けてみてください。きっと片手バックハンドが打てるようになるはずです。