世界的なコロナ禍でのテニス界の動き

出典:Pixaboy

コロナ禍の影響で世界を舞台にするテニスツアーは全て中止となった現在、多くのトッププロを含めテニス界ではさまざまな形でコロナウィルスとの戦いへの支援活動をしています。今回はコロナ禍におけるさまざまなテニス界の動きについてまとめてみました。

トッププロは支援活動

ツアーが中止になり、多くのテニス選手は賞金という収入源の一つを断たれた状態となっています。ランキングが下位の選手たちは経済的な苦境に立たされているものの、経済的に余裕のある選手たちは積極的に支援活動をしています。

独自に支援活動する選手たち

N.ジョコビッチはセルビアの医療機関が人工呼吸器などの医療機器を購入するために100万ユーロR.フェデラーはスイスでコロナウィルスの影響で経済的な困窮に陥った家庭を支援するために100万スイスフランを寄付することをそれぞれ公表しています。

その他にもG.ディミトロフはブルガリアに人工呼吸器を寄付。N.マウはPS4を用いたゲーム大会を企画し、参加者から参加費を集めて寄付を行うなど、少し調べただけでも多くの選手がコロナウィルスの感染撲滅につながるような支援活動を積極的にしています。

他競技のスターと協力して支援活動する選手も

R.ナダルは元NBAプレイヤーのP.ガソルと協力し自国でアスリートたちに呼びかけ、1100万ユーロもの寄付金を集めるなど、積極的な支援活動を行っています。

テニス施設が医療施設に

USオープンの試合会場は仮設の医療施設として利用されています。

ロックダウンされるほど爆発的な感染拡大が進んだNYでは患者の数が病院の病床数を超えてしまい、USオープンの試合会場が仮設の医療施設として利用されました。その甲斐もあってか、NYの感染拡大はピークアウトに入ったという報道も一部では出てきています。

ゲームでトーナメントを開催!

開催中止になったマドリードオープンはゲームでトーナメントを開催

コロナの影響でトーナメントが開催中止になってしまったマドリードオープンはトッププレイヤーに参加を呼びかけ、プレイステーションのゲーム上でトーナメントを実施することを発表。

男女シングルスそれぞれ16ドローで大会を実施予定で、現在は参加選手が続々と公表されています。男子ではA.ズべレフ、女子ではM.キーズなどが出場を表明しています。

大会は15万ユーロの賞金が設定されており、賞金のうち5万ドルはコロナ支援のための寄付として使われます。残りの賞金額については、優勝者が経済的に困窮しているプロへいくら寄付金として寄付するかを決めるという形で賞金の使い道が決められています。

試合はオンラインやソーシャルメディアで視聴・確認できるようです。テニスファンを楽しませることに加え、コロナの支援活動にもつながるという非常にユニークな企画です。

無観客でのトーナメント開催!?

S.ウィリアムズのコーチでも有名なムラトグルーは無観客での新たな試合開催を発表しました。

ムラトグルーは自身の経営するテニスアカデミーに選手を招き、感染しないようにスタッフや選手間の物理的距離をしっかりと取ったうえで無観客試合を開催すると先日発表しました。

試合は5月16日からスタートし、5週間に渡り毎週末に10試合ずつの計50試合を実施選手に試合の場を与えるとともに、試合の中継などで得るお金を参加した選手に分配することで、少しでも経済的に苦しい選手たちの支援をしようという考えのようです。

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BIG3は下位ランカーを支援へ

ATPの選手会は下位ランカーの支援を検討

ATP選手会のチーフであるジョコビッチはナダルやフェデラーなどのトップ選手に働きかけ、ランキング250位以下でスポンサーなどの支援がなく経済的に困窮している選手を支援するために何かできないかと方法を模索しています。

ジョコビッチは下位ランカーを救済するための基金を設立し、ATPファイナルズなどトップ選手のみが参加する大会の賞金や四大大会の優勝賞金などを基金にプールし、最大で450万ドルを集めて下位ランカーの選手たちに分配するなどの案があるようです。

さまざまな協力で危機を乗り越えようとするテニス界

コロナウィルスの影響によりテニス界に限らず世界中で多くの人々が影響を受けています。日本では一部の人たちの間で衝突が起きるなどギスギスした空気が少し流れているように感じます。

世界のテニス界で多くの支援活動や協力が広がっているように、私たちもお互いに協力し、今できることを個々で実践し、一日でも早くコロナを収束につなげられればと思うばかりです。