子供の習い事として考えるとテニスにはどんな効果がある?

大坂なおみや錦織圭の活躍により、テニスに対する注目度は近年高まっており、注目度の高まりに比例するように子どもにテニスを習わせようと考える親も増えています。今回は子どもにテニスを習わせる効果についてまとめてみました。

子どもに習い事をさせる効果は?

子どもにどんな習い事をさせるにしろ、習い事を通して子どもはさまざまなことを学んでいきます。

子どもにとって新しく習い事を始めることは、新しい世界との出会いを意味します。子どもは新しい世界に触れ、さまざまな情報や人と出会うことで新たな刺激を受けます。幼少期からさまざまな新しい刺激を受けることに慣れておけば、大人になって新たな環境に入ったときに戸惑うことも少なくなるはずです。

その他にも習い事を通して出会う新しい人たちと交流により、コミュニケーション能力を伸ばしたり、習い事を習熟していく事で得られる達成感や努力することの意味を学んだりするなど、子どもの習い事は社会生活を営む上で重要となるさまざまな能力を伸ばすことにつながります。

習い事のジャンルは大きく分けて3種類。

子どもにさせる習い事は「学習系」、「スポーツ系」、「芸術・技能系」の3種類のジャンルに分けることができます。それぞれのジャンルに具体的にどんな習い事があるのか、そしてどんな効果が得られるのかを簡単に紹介していきます。

「学習系」の習い事

学習系の習い事は学習塾や英会話教室など、義務教育において学校で学ぶ勉強と重なる領域のものです。学習系の習い事は小中学校の成績UPにもつながり、受験に大きなプラス効果が得られます

幼少期に学習系の習い事を始める場合は、親の意思が大きいかもしれませんが、学習系の習い事をすることで、勉強の楽しみや、新しい知識を得ることによる喜びを子どもがを持つようになれば、自発的に勉強に取り組む可能性は高くなります。

昔ほどではないにせよ、日本の社会はまだまだ学歴が評価されるのは事実ですから、子どもが明確な拒否反応を見せないのであれば学習系の習い事で得られるメリットは大きいはずです。

「スポーツ系」の習い事

スポーツ系の習い事は子どもの身体機能を発達を促進させるだけでなく、運動習慣を身に付けることにもつながります。生涯にわたる健康維持や、肥満などによる生活習慣病の予防にも大きな効果があります。

子どもが通うスポーツ系の習い事としては、水泳や体操教室、サッカー、空手、ダンスなどが挙げられます。

スポーツを実施することの効果はさまざまな研究によって広く認識されています。加えて、多くの人は実体験によりその効果を体感しているはずです。しかしながら、大人になるとスポーツの効果は分かっていてもなかなか重い腰が上がらないという人も多くなります。

子どもにスポーツ系の習い事をさせる一番大きなメリットは運動習慣を身に付けさせることかもしれません。年を重ねるほど健康の大切さを多くの人が実感しますから、子どもの将来を考えてスポーツ系の習い事をさせるのはかなり有効な選択といえます。

「芸術系」の習い事

芸術系の習い事は絵画・工作教室、音楽教室などが具体的に挙げられます。芸術系の習い事のメリットは自己表現力が養えるところです。

芸術系の習い事では自分の作品や技術を多くの人に披露する場が必ずあります。そういった場を通して自分の作品や成果を発表することが、自己主張する力を伸ばすことにもつながります

芸術系の習い事は子どもの自由な発想や表現が求められるため、脳にも良い影響があります。習い事を続けることで集中力の向上や柔軟な発想・思考を身に付けることも期待でます

テニスを習わせることで期待できる効果は?

スポーツ系の習い事で得られる一通りの効果はテニスでも同様に期待できます。子どもにテニスを習わせることで期待できる効果をまとめていきます。

強い身体づくり。

テニスのような運動を実施することで骨や筋肉だけでなく、肺などの臓器にも刺激が加わります。人の身体は刺激を受けるとその刺激に負けないようにより強い身体へと強化されていきます

子どもの身長が伸びるためには運動により適度な刺激が骨に加わることと、身体の成長に必要な十分な食事を摂ることです。テニスをしつつ、適切な食事を摂ることが出来れば体格的な成長も期待できます

コーディネーション能力が磨かれる。

テニスはラケットという道具を用いてプレイするため、さまざまなスポーツの中でもその難易度は非常に高いと言われています。

テニスのプレイを通して、自分の身体と道具をイメージ通りに動かす運動神経と呼ばれるコーディネーション能力が磨かれます。子どもの時期にコーディネーション能力が磨いておくと、新たに他のスポーツを始めるときでもスムーズに上達することができます。

コミュニケーション能力を養える。

テニスは個人競技ですが、練習では多くの人とコミュニケーションをとる必要があります。子どもがテニススクールでテニスを始めれば、同年代の多くの子どもと関わることになりますから、自然とコミュニケーション能力を磨くことができます

テニスを習い始め、もしもどんどんテニスが上達し、試合に出るようになると、より多くの人と交流する機会が生まれます。新しい出会いがあれば、新たな関係作りが求められますから、自然とコミュニケーション能力を磨く機会が増えていき、ますますコミュニケーション能力が磨かれるはずです。

達成感や自信の獲得。

テニスは個人スポーツですから試合結果は全て自分の実力となります。テニスは競技人口が多く、ジュニアでもさまざまなレベルのプレイヤーがいるため、レベルを問わず身近なライバルや目標設定が可能です。目先の目標をクリアしていくことで、子どもは達成感を持つことができます

子どもは達成感を何度も味わうことで、大きな自信を獲得していきます。テニスは個人スポーツだからこそ、獲得できる自信はチームスポーツよりも大きくなります。子どもが大きな自信を獲得することができれば、大人になっても困難に挫けず乗り越えられるような人間に成長していくはずです。

課題解決能力が身に付く。

テニスは上達過程で、自然と課題解決の能力を身に付けることができます

テニスは決して簡単には上達しません。一つ一つ自分のできないことを理解し、出来るようになるためにはどうすればいいかを考え、改善案を実行するというトライ&エラーを繰り返すことが必要になります。

テニスが上手い人は意識するにせよ、しないにせよ、このトライ&エラーを繰り返していることは間違いありません。上達の過程は正に課題解決のプロセスと同じです。テニスを通して自然と課題解決能力を身に付けることができるのは非常に有益なはずです。

テニスを習わせてみては?

テニス以外の習い事でも子どもにとってプラスになることは間違いありません。ただ、テニスの試合中のラリーの組み立てには相手の意表を突くようなアイデアや想像力が要求されるなど、芸術系の習い事で求められるような要素も学ぶことができます。

スポーツ系の習い事でありながらさまざまな効果が得られるテニスは子どもにおすすめの習いごとです。また、家族で一緒にテニスを始めれば子どもとのコミュニケーションツールにもなり、家族の会話で困ることもなくなるはずです。

もしも子どもに何か習い事をさせようと考えている方がいれば、ぜひテニスを選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。