テニスラケット選びで見落としがちなフレームの硬さ(RA値)。

出典:Twitterより

テニスラケットを選ぶ際に打球感を重視して選ぶ人は多いはずです。打球感に影響を与えるラケットスペックがフレームの「硬さ」です。今回はフレームの硬さが打球感以外にラケット性能にどのような影響を与えるのかをまとめました。

スペックでテニスラケットを選ぶ。

メーカーはスペックを変えることでラケットの種類を増やしている。

重量やフレーム厚、バランス、ストリングパターンなどラケットの特徴を表すデータがスペックです。スペックが変化することによってラケットの性能は変化するため、ラケットを購入するときは複数のスペック情報を参考にしながら自分好みのラケットを選ぶのが一般的です。

ラケットフレームの硬さはどう判断するのか?

お店ではRA値ではなく打球感で硬さを表している。

フレームの硬さは「RA値」という数値で表されます。テニスショップではラケットのRA値が表記されていることは少なく、打球感のような情報でフレームの硬さを判断していきます。

RA値はRA TESTという専用の計測機器を使わないと計測することができません。メーカーの公式サイトでもラケットのRA値を載せていないことが多く、ラケットのRA値にまで注目するのはテニスショップの店員など一部の人だけというのが現実です。

テニスラケットのRA値は数字で表現し、55~75の間にほぼ収まります。おおよその目安ですが、70を超えるラケットは「硬い」60を下回るラケットは「柔らかい」と考えます。硬い、柔らかいの判断は個人の主観が大きいの数値はあくまでも参考程度に留めてください。

ちなみに市販品のラケットは、同じモデルでも硬さや重量・バランスに製造過程で多少の誤差が出ます。プロでもない限りは気にならないような誤差ではありますが、同じラケットを複数本購入する場合は、お店のスタッフに頼んで、なるべく数値の近いものを選んでもらうようにしましょう。

硬さ(RA値)はラケット性能にどのような影響を及ぼすのか?

ラケットの硬さが変化することで「打球感」や「ラケットのしなり」が大きく変わります特にラケットのしなりはプレイへの影響が大きく、パワーの生み出しやすさ、コントロール性能、回転量のかけやすさなどが変化します

ではラケットの「硬い」・「柔らかい」でラケット性能にどんな変化が生じるのか。具体的にまとめていきます。

「硬い」ラケットの特徴。

プロスタッフRF97はRA値が70を超える
引用:Twitterより

RA値が高い、硬いラケットのメリットはボールに大きなパワーを加えられることです。硬いラケットは「しなり」が少なくなります。そのためスイングで生み出した力をそのままボールにぶつけることができるからです。

一方、デメリットはボールのコントロールが難しくなる点です。しなりが少ない分、インパクト後にボールをすぐにラケット面から離れてしまい、ボールコントロールが難しくなります。その他には、回転がかけにくいなどのデメリットがあります。

「柔らかい」ラケットを使った場合。

ウッドラケットはRA値が50を下回る。
引用:Twitterより

柔らかいラケットのメリットはボールに回転をかけやすく、狙ったところにボールをコントロールしやすい点です。

ラケットがしなることでラケット面にボールが接触する時間が硬いラケットに比べて少し長くなり、その分だけボールに回転をかけやすく、狙ったところにボールを運びやすくなります。また、腕への衝撃を軽減できる点も大きなメリットです。

一方、デメリットは硬いラケットに比べるとボールにパワーを加えるのが難しいところです。テニスレベルが上がるほど、打ったボールの球威は重要になるためこの点は大きなマイナスと言えます。

ラケットの硬さ(RA値)をもとにしたラケット選びとは。

硬さがラケット性能に与える影響を考えると自ずと自分がどのくらいの硬さのラケットを選ぶべきかが見えてきます。ラケットの硬さと使用が想定されるプレイヤーをまとめました。

硬いラケットは上級者向け。

プロは硬いラケットを使う選手が多い。
引用:Twitterより

硬いラケットは一言で言えば上級者向けのラケットです。しなりが少ない特性から、使いこなすには高速スイングが必要になります。硬いラケットでもスイングが速ければしなりを生み出すことができます。プロ選手がその最たる例です。

プロ選手は硬いラケットを使う傾向があります。硬いラケットによって十分なパワーを生み出しつつ、高速スイングによって硬いラケットをしならせて強烈な回転をボールに加え、エッグボールと呼ばれるようなスピードとパワーを兼ね備えたショットを打っています。

柔らかいラケットはライトユーザー向け。

柔らかいラケットはライトユーザー向け。
引用:Twitterより

硬いラケットとは逆の理由で、柔らかいラケットはライトユーザー向けです。腕への負担も少なく、ボールに回転がかけやすいため、正にテニスを始めた人や健康目的でテニスをしている人にはぴったりです。

一般中級程度のレベルまでであれば、無理に硬いラケットを使うよりも普通~柔らかめのラケットを使う方が効率的なテニスの上達につながります。

RA値を使ってラケットを探す!

テニスショップではRA値を表記しているところが少ないため、RA値を活用したラケット探しは困難です。しかしテニスラケット検索ツールではRA値でのラケット検索も可能なので、活用してみて下さい。

スイングが速く重いボールが打ちたい人向けのラケット。

スイングが速く、重いボールが打ちたい人は「フレームが硬く(RA値の高い)、重量のある(300g以上)ラケット」がおすすめです。

テニスにのめり込み始めて上達を望む初中級者向けのラケット。

テニスにハマり、上達したいという強い思いがある人は「フレームの柔らかい(RAが低い)、少し軽め(290g以下)のラケット」がおすすめです。

ラケットの硬さ(RA値)は最適なラケット探しへの道しるべ?

ラケットのRA値という考え方が一般ユーザーにはまだまだ浸透しておらず、ラケットの硬さにまでこだわってラケット選びをする人はあまりいません。逆に言えばRA値を知ることでより自分に適したラケットに辿り着く可能性は高くなります。

ラケット選びに困っている方がいればぜひ今回紹介したラケットの硬さ(RA値)を活用してみてください。