テニスをする際にテニスキャップ(帽子)やサンバイザーを着用する人と着用しない人がいます。そもそもテニスキャップの効果や有用性について考えたこともない人も多いのではないでしょうか。今回は実体験も含めてテニスキャップの効果を記事にまとめました。
テニスキャップとは?
テニスキャップは一般的な帽子と異なり、テニス時の使用に適した素材で作られています。通気性や速乾性の高い素材が使われています。テニスキャップの主な目的はプレイ中に日差しが目に入り、視界を妨げられないようにすることと、夏場の熱中症を防ぐことです。
サンバイザーとテニスキャップの違い。
サンバイザーとテニスキャップの違いは頭頂部を直射日光から守れるかどうかです。サンバイザーは帽子の「つば・ひさし」の部分で目元に覆うことで、直射日光によってボールが見えにくくなることを防ぎます。その他にも前髪が目にかからないように着用します。
上記の写真のようにサンバイザーは頭の上部を保護するものは何もありませんから、直射日光を頭に受けてしまうというデメリットはありますが、通気性は一般的なテニスキャップよりも高いというメリットがあります。
夏場に屋外でテニスをプレイする場合は、通気性のメリットよりも直射日光を頭に受けるデメリットの方が大きくなります。季節によってサンバイザーとテニスキャップを使い分けると良いでしょう。
女性がサンバイザーを好む理由。
女性は男性に比べてテニスキャップではなくサンバイザーを選ぶ人がとても多いです。なにか理由はあるのでしょうか。
サンバイザーはテニスキャップに比べて髪をセットする自由度が高くなります。そのため、男女問わず髪の長い人や前髪が邪魔になるという人はキャップではなくサンバイザーを選ぶ傾向があります。
また、キャップと比べて通気性が高く、汗で頭が蒸れることを避けられる点も女性がサンバイザーを好んで着用する理由の一つです。
テニス用キャップと普通の帽子違いは?
テニス用キャップと普通の帽子の1番の違いは素材です。テニスは主に屋外で実施されるスポーツで、激しい運動を伴い、発汗量が多くなります。また夏場には日差しによる熱中症のリスクもあるため、テニスキャップの素材にはさまざまな機能が求められます。
テニスキャップの主な目的である直射日光の影響を軽減しつつ、大量に汗をかいてもキャップが重くなったり、蒸れたりするなどの違和感が出にくい素材が理想です。そのため、通気性・速乾性・軽量・UVカットなどの要素が使用素材には求められます。
テニスキャップの価格。
普通の帽子に比べて使用素材が変わるためテニスキャップは少し割高になります。ナイキやアディダスのような有名ブランドだとテニスキャップ一つで3~4000円前後の価格帯が一般的です。
テニス用でなくても、ランニング用キャップであれば、キャップに求められる機能がテニスと近いので、テニスで使用することも十分可能です。ランニング用キャップであれば2000円以下で購入できるものも多いので、出費を抑えたい方にはおすすめです。
テニスの公式戦ではテニス用品メーカーのキャップでないと認めないという場合もあります。ただ、一般的な草トーや市民大会ではそこまで厳しくチェックが入ることはまずありません。もしも不安な方はランニング用でもナイキやアディダスなど、テニス用品も製造しているメーカーのものを選ぶと良いでしょう。
テニスキャップのその他のメリット。
私が個人的にキャップを着用していて感じたメリットもご紹介しておきます。感じ方は個人差もあると思うのでご了承ください。
雨除けにもなる。
日本で多い砂入り人工芝(オムニ)コートの場合、多少雨が降っても試合が実施されることがよくあります。雨が降ったときにキャップを着用していると、キャップのつばが雨除けとなり、ボールが見やすくなります。
私自身が眼鏡をかけながらテニスをしているので、裸眼やコンタクトでテニスをプレイしている人に比べて雨の影響を受けやすくなります。もしも眼鏡をかけてプレイしている方であればテニスキャップの雨除けとしての機能を実感するはずです。
ヘッドバンドのように使える。
テニスキャップはヘッドバンドのように、額から流れてきた汗がプレイ中に目に入ったり、前髪が目にかかったりするのを防ぐ効果もあります。
あくまでも副次的な効果で感じ方に個人差はありますが、気になった方は実際に着用して効果を感じてみてください。
テニスキャップのデメリット。
テニスキャップを着用する大きなデメリットは考えられません。強いて挙げるとすれば以下のようなことが考えられます。
キャップを落とすとポイントを失う場合がある!
インプレー中にキャップなど身に付けているものを落としてしまうとポイントを失う可能性があることです。
1回目に何かを落とした場合はレットがかかり、プレイのやり直しになりますが、同じプレイヤーが落とし物を繰り返すと、2回目以降はそのポイントを失うことになります。
テニスはインプレー中に前後左右に走り回ることも多くなるので、キャップが落ちないようにしっかりと自分の頭にあったサイズのキャップを選ぶ必要があります。
キャップが汗を含んで重くなる。
真夏のプレイでは熱中症対策とはいえ、汗を含んでキャップが重くなり、場合によってはキャップから汗がしたたるなんて状況も起こります。そういった場合はキャップを外してプレイしたほうが良いかもしれません。
キャップ着用の違和感が拭えない。
テニスキャップを着用することで、日差しによる視界の悪化防止や、熱中症対策など、さまざまな効果を得られます。しかし、どうしても着用している違和感が拭えない人もいるはずです。
キャップを着用することで得られるメリットがあっても、それを上回るようなデメリットがあると感じれば無理にキャップを着用する必要はありません。最終的には自分のフィーリングを大事にしてください。
まずは実際にキャップを使用してみる!
テニスキャップを着用していなかった人がキャップを着用してプレイすると最初は違和感が大きいかもしれません。しかし、慣れてくるとキャップにより快適にプレイでき、パフォーマンスも向上するはずです。
テニス技術も製品も時代と共にどんどん新しいものが登場します。人それぞれ合う合わないは必ずあります。まずは実際に試してみてプラスになると思えば取り入れるのがベストではないでしょうか。
もしも今までテニスキャップを着用したことがないという方がいれば、ぜひ一度実際に試してみて下さい。
- 投稿者プロフィール
- 阿部亮平
最新の投稿
-
2021.8.28 テニスウェアの歴史とファッション
-
2021.8.14 グリップテープでテニスのフィーリングは大きく変わる!
-
2021.8.7 テニスの試合で使えそうなアプローチショットをいろいろとご紹介!
-
2021.7.31 テニスのリターンが苦手な人の共通点と改善方法。
コメントを投稿するにはログインしてください。