テニスラケットの振動止めは効果がない!?

テニスでボールを打つ際にテニスラケットのスイートスポットで捉えるのはなかなか難しいものです。スイートスポットを外して打球すると、打感も悪い上に、ボールを打った大きな衝撃が腕に伝わり、人によっては腕や肘を痛める原因にもなります。

打球時の不快感や衝撃を和らげるために使用されているのがテニスラケットの「振動止め」です。今回は振動止めの効果や使用する理由について記事にまとめました。

振動止めとは

振動止めとはテニスラケットに張ったストリングに取り付けて使用する道具のことです。英語では「vibration dampener」と呼びます。

振動止めはゴム素材で作られており、その名前の通りボールを打った際にラケットから伝わる衝撃や振動を和らげる効果があると言われています。

振動止めの形状やデザインなどバリエーションはさまざまで、振動止め本来の役割以外にもラケットにアクセントを加えるファッションアイテムとして使用する人もいます。

振動止めを取り付ける場所

一般的に振動止めを取り付ける位置。
引用:Twitterより

振動止めを取り付ける場所はITFによって定めがありますが、ストリングの縦糸の端であれば良いとしか記載がないため、必ずしも上記写真のような位置に付けなければならないという決まりはありません。取り付ける場所さえ問題なければ複数の振動止めを使用することも可能です。

振動止めに使用効果はある?

振動止めを使用する効果はラケットから伝わる衝撃を減らしたり、ボールを打つ際のインパクト音や打感を柔らかくしたりすると言われています。

振動止めを使用することでスイングによって生まれたパワーがインパクト時にロスしたり、テニス肘の予防や悪化を防いだりすることができると多くの人が考えていますが、その効果を十分に証明するだけの明確なデータはどのメーカーも提供できていません

現在、市販されているラケットのほぼすべてのフレームに衝撃吸収特性を持たせているため、実際のところ振動止めという名前ほど振動止めに大きな効果は期待できないようです。

つまり、振動止めの最大の効果は振動を和らげることではなく、ボールを打つ際のインパクト音や打感が変化させることで、腕に伝わる衝撃が和らいだと脳に錯覚させることだと言えるかもしれません。

ちなみに、ゴム素材のその他の製品でもストリングに付けることで振動止めと同等の効果を得ることができます。極端な話ですが輪ゴムでも振動止めの代用が可能なわけです。

どんな人が使用する?

振動止めの使用についてテニスレベルは全く関係ありません。初心者からプロ選手まで使う人は使うし、使わない人は使いません。個人の好みで使用するかどうかを決めて構いません

振動止めに興味があれば一度使用してみて、指導止めを取り付けた際のインパクト音や打感が自分のフィーリングと合えば継続して使用するという考え方で問題ありません。

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振動止めの種類。

振動止めはテニスショップで簡単に購入できます。お店では様々な種類の振動止めが販売されていますが、振動止めのタイプは大きく分けて2種類です。

ボタン型の振動止め。

ボタン型の振動止めは上記の写真のようなタイプの振動止めです。ラケットの縦糸の一番下に取り付けて使用します。取り付けやすい反面、打球時に振動止めをつけた部分にボールが当たってしまうと振動止めが外れてしまい、紛失してしまう可能性があります。

ボタン型の振動止めは安いものだと100円程度で購入できるので、気軽に試すことができます。

ワーム型の振動止め。

ワーム型の振動止めは上記のようなタイプで、ストリングを張るときと同じように縦糸にクロスさせるように取り付けます。ボタン型の振動止めと異なり、プレイ中に外れるようなことはまずありません。

ボタン型に比べて打球音や打感が大きく変化するので、人によって好みが大きく分かれるはずです。ボールの打感を大きく変えたいという人はこのワーム型の振動止めを使用すると良いでしょう。価格はボタン型に比べると高く、1000円前後します。

振動止めのメリット・デメリット

振動止めの使用にはメリットとデメリットがあります。振動止めを使用することで生じるメリットとデメリットを考えていきます。

メリット

振動止めのメリットは打感が柔らかくなることです。ストリングやラケットによってもボールの打感は大きく変わりますが、自分の使用したいラケットやストリングの打感が必ずしも自分の好みと一致するとは限りません。

そういった場合に振動止めを使用することで、打感をよりマイルドにすることができます。振動止めの種類によっても打感は微妙に変わってくるので、いろいろと振動止めを試して、最適なものを見つけることができれば、より快適にプレイができるようになるはずです。

デメリット

振動止めのデメリットは打感が柔らかくなることで、ボールから手に伝わる情報が曖昧になってしまうところです。振動止めを使用することでストリングのどの位置でボールを捉えていたのか、ボールにどの程度回転をかけることができたのかなど大事な情報を感じ取りにくくなります。

手から得られる情報を大切にするプレイヤーは振動止めを使用する弊害が大きいかもしれません。また、手から伝わる情報が多い方がテニスの上達にはつながりやすいので、テニスを始めたばかりの方は振動止めの使用は控えたほうが良いかもしれません。

振動止めの利用は個人の好み。

振動止めが本当に打球時の衝撃を和らげるのであれば、多くのトッププロが腕への負担を軽減するために使用しているはずです。プロの間でも使用するしないが分かれていることからも振動止めを使うかどうかは個人の好みというのがよく分かります。

振動止めの効果を理解せずになんとなく使用していたという人がいれば、今一度使う必要があるかどうかについて再考してみると良いかもしれませんね。