2019年現在、日本で最もプレー人口の多いスポーツはテニスになりました。このデータは、テニスが老若男女問わず、どなたも幅広く楽しめるスポーツであるという証明です。
また、錦織選手や大坂選手の功績のおかげでテニス選手は子どもたちにとっても憧れの職業となり、同様に我が子をテニス選手に育てたいと考える親も多くなっています。
今回は、プロテニス選手を目指す全ての子どものために、テニス選手になるためにすべきことや、プロへの道についてまとめてみました。
テニススクール選び
ほとんどのテニススクールは、週に1度や2度趣味でテニスを習いたい方向けのレッスンスケジュールです。そのためプロテニス選手を目指すお子さんにとっては練習量が足りません。
しかし、中には「選手コース」や「育成コース」など、ジュニア選手育成プログラムを用意しているスクールがあるので、一定のレベルに達した後は上記のようなコースへ入会しましょう。
もちろん、評判のいいコーチのいるスクールや、ジュニア実績の豊富なスクールを選ぶことも大切ですが、お子さんにとっては学校やご自宅から通いやすいことも重要です。
ハイレベルなスクールに通うことが必ずしもお子さんのテニスの上達に繋がるとは限りません。昨今では3歳からテニスを始め、小学校に入る頃にはすでに相当な実力を持っている選手もいます。
そのような逸材が多く通う一流のスクールは確かにプロへの近道ですが、お子さんが埋もれてしまう危険性もあります。スクール選びの際は、お子さんの性格や意欲も考慮することが必要です。
深く学ぶために
テニススクールで選手コースや育成コースに入ると、夏休みや冬休みに合わせて合宿が開かれることがあります。合宿は、プロのように「テニスのためだけに一日を過ごす」ことを覚える絶好の機会です。
プロ選手を目指すならば、出来る限り参加しましょう。また、JPTA(日本プロテニス協会)のジュニア育成委員会が定期的にエリア別の練習会を開催しています。
この練習会は、現役のプロ選手がコーチとなり、朝から夕方までしっかりと指導してくれる貴重な場です。JPTAのホームページから先着順で応募出来ますので、スクール以上のレッスンを受けたい方は早めに申し込むことをお勧めします。
練習会は、現役のプロ選手がコーチとなり、朝から夕方までしっかりと指導してくれる貴重な場です。JPTAのホームページから先着順で応募出来ますので、スクール以上のレッスンを受けたい方は早めに申し込むことをお勧めします。
テニスアカデミー
一般的なテニススクールに比べ、より高度で専門的な技術を教える場が「テニスアカデミー」です。お子さんがジュニアの大会に出場するようなレベルに達したら、アカデミーへの移籍をお勧めします。
自宅からの距離やコーチの経歴などを参考にしながら、スクール選びと同様にアカデミー選びもお子さんとよく相談しましょう。一流の選手として成功するためには、ジュニア時代からあらゆる鍛錬が必要とされます。
アカデミーは技術や体づくりだけでなく、同じくプロを目指すお子さんたちと切磋琢磨することにより、精神的にも大きな成長が見込まれる場です。国内だけにこだわらず、錦織選手のように海外のアカデミーを選ぶのもいいかもしれません。
一般的に海外のアカデミーは一週間程度の短期プログラムを用意しているところが多いので、海外留学を考えているお子さんの場合は、渡航前に一度検討中のアカデミーの短期プログラムに参加してもいいでしょう。
ジュニアからプロへ
ジュニアの大会でコンスタントに勝てるようになると、いよいよプロへの道が見えてきます。
現役のプロ選手も、全員が全員ジュニア時代に輝かしい成績を修めていたわけではありません。プロ転向後に現在のポジションまで這い上がった選手も多く存在します。
なお、プロ登録申請は、JTA(日本テニス協会)のアマチュア選手登録済みであり、JOP(日本オフィシャルポイント)がもらえる大会で日本ランキングを取得したことのある選手ならば、どなたでもホームページから行うことができます。
申請が通れば、晴れてプロテニス選手です。プロになるとアマチュアの大会には出場できなくなるので、転向後は男女ともにプロテニス協会に属する大会で賞金やポイントを稼ぐ必要があります。
おわりに
ここ数年、国内でのテニス人気は増加し、テニススクールに通うお子さんもどんどん増えています。競技人口が増えれば、国内のテニス文化もさらに固まるでしょう。
今現在スクールに通っている子どもたちが、十年後、二十年後には日本を背負うスターになっているかもしれません。テニスというスポーツが、子どもたちの夢と希望になる未来がやってくることを願います。
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