テニスを愛する者の『夢』

テニスを趣味としている者は、どこでテニスをしているのか。もちろんどこかのコートであろう。家の近く、または、側にコートがあればどんなにいいだろうと考えたことはないだろうか。

筆者は、今から20年前に作りたいと真剣に考えたことがある。

家を建てる計画の際に、クレーコートを建設会社に見積もってもらった。当時の金額で、約800万円。家を建て予定の場所にコートが作れたらいいと考え、先祖代々譲り受けたやや広い土地(田)に作れないかと考えたことが始まりだ。

土地は、ぼこぼこして、田んぼだったので、やや割高になるということだった。家を建てるのに約3000万円以上つぎ込むことがわかっていたので諦めた。

最近、家のすぐ近くに売地の立て看板があったので見に行った。歩いて3分のところである。低地なので、建物を建てるには埋め立ての土を大量に入れなければならないだろう。

しかし、テニスコートは周りの土地より低くても構わない。コートの面がフラットになればいい。写真を撮影し、社会人になったばかりの長男に見せると同時に計画の話をした。

実業団でテニスをしているので、興味を示すかと思ったが、全く乗る気ではない。少しは興味を示し、共同での夢のマイコート作りに意欲を見せるかと思ったが、全く駄目だった。

ネットで調べたら、クレーコートは500万円位、ハードコートは700万円位、オムニコートは、1000万円位。回りを囲んだり、照明施設、小さなクラブハウスのようなものも加えるとさらに金額が大きくなるだろう。メンテナンスも年間数十万円単位でかかるようだ。

やはり、他のコートをお金を払って借りてプレイした方が安上がりである。

隣の市には、個人用のテニスコートがある。周りをコンクリートの壁で囲んであるので、クレーか、オムニか種類はわからない。コンクリートの壁の上部に大きな照明施設があるので、間違いなくテニスコートだ。職業は脳外科の医者らしい。やはり医者は財力がある。

筆者の運営するサークルのメンバーの誰かが、作らないかな?

いや、自分の家の側にあるからいいのだろう。すぐにシャワーを浴びて、着替えてゆっくり昼寝もできる。

仕事が終わっても、照明施設があるから、毎日練習ができる。などど、妄想するだけて実行は難しい。なぜなら、来年から我が家には私立の大学生が一人増え、二人になるからだ。

そうだ、自分に生命保険をかけて、遺言に記しておこう。

「この保険金でテニスコートを作りなさい。」