テニスラケットはグリップサイズとプレイスタイルで選べ。

テニスラケットを購入する際にグリップサイズで悩んだ経験がある人も多いと思います。今回はグリップサイズがテニスのプレイにどのような影響を及ぼすのか、そしてグリップサイズの選び方についてお話していきたいと思います。

グリップサイズ。

グリップサイズは1~4まで全部で4種類あります。数字が低いほどグリップは細くなり、数字が大きいほど太くなります。グリップサイズの確認は下の写真のようにグリップの底の部分をみれば小さな数字で表記されているはずです。

どのメーカーも統一した表記をしてくれれば困らないのですが、インチ表記のラケットも数多くあります。インチ表記になると各グリップサイズがどうなるかもまとめておきます。

グリップサイズ1=4 1/8inch、グリップサイズ2=4 2/8inch, グリップサイズ3=4 3/8inch, グリップサイズ4=4 4/8inchとなっているのでインチ表記も覚えておくとラケットを店頭で選ぶ際に迷わずに済みます。

ちなみにグリップは円周の長さを表しており、具体的な数字で表すとグリップサイズ1は約10.5㎝、2は約10.8㎝、3は約11.1㎝、4は約11.4㎝となっています。

グリップが1サイズ変わっても長さでいうと0.3㎝しか変わらないのですが、実際に握ってみるとかなり大きな違いを感じるはずです。言い換えればグリップサイズはそれだけプレイに大きな影響及ぼす要素と言えるはずです。

プレイスタイル。

ではグリップサイズがテニスのプレイにどのように影響するのか、プレイスタイルとグリップサイズの関係について一般的に言われていることについて解説していきます。

細いグリップサイズのメリット、デメリット。

細いグリップサイズは手の中で動きやすく、面ブレしやすいというデメリットがあります。掌の感覚が良く、自分で常にラケット面がどこに向いているのか分かるようなしっかりとした面感覚を持っていないと細いグリップを使いこなすのは難しいかもしれません。

ラケットの扱いが難しいというデメリットはありますが、グリップによるラケット面の微調整は太いグリップサイズに比べ容易にできます。そのためボレーを武器とするプレイヤーには適したグリップと言えます。

太いグリップサイズのメリット、デメリット。

太いグリップはストローカー向け。
引用:ATP公式サイトより

太いグリップサイズは手の中で変に動くことも少ないので、インパクト時の面作りに失敗するようなことは少なくなります。加えてグリップが太い分しっかりと握りやすいため、ストロークでしっかりとボールをインパクトしやすく、ストロークを武器とするプレイヤーには適したグリップと言えます。

一方、グリップが太い分、ストロークからボレーに移行する際にグリップチェンジをするのに手間取りやすいことがデメリットとして挙げられます。

大雑把な分け方をすれば、細いグリップサイズはボレーを得意とするようなネットプレイヤー向き太いグリップサイズはストロークを武器とするようなストローカー向けと考えておけば大丈夫です。

プレイスタイルが定まらない場合はどうする?

テニスを始めたばかりで、まだプレイスタイルが定まっていない、もしくはそもそも初心者でどうグリップサイズを選んでいいか分からないという場合もあるかと思います。そんな場合はお店などで全てのグリップサイズを試しに握ってみてフィーリング的に一番しっくりくるものを選ぶのが良いでしょう。

それでも違いが分からないという場合はとりあえず細いグリップサイズを選ぶことをオススメします。

太いグリップを太くするのは物理的に難しいですが、細いグリップが個人的にしっくりこないという場合はあとからオーバーグリップという形でグリップテープを追加で巻いてしまえば、グリップの太さは微調整することが可能になるからです。

ただ一つ注意が必要な点があります。オーバーグリップをすることでラケットの重量バランスが変わってしまい、ストロークでラケットを振る際にこれまでと違う感覚になってしまう可能性があります。

極端なグリップサイズのラケットを購入してしまうと、合わなかった場合に後で後悔する可能性があります。極力失敗を避けるためにグリップサイズ2あるいは3を選ぶ人が多いのも事実です。だからこそ 2,3のグリップサイズは店頭で在庫がいち早くなくなるという傾向があります。

グリップは自分の慣れ次第。

グリップサイズに関してはプレイスタイルによって選ぶという考えもありますが、最終的には自分の好みであり、慣れさえすれば十分に対応することも可能です。

グリップがプレイに影響を及ぼす部分はあるにしろ、小さなことに意識を取られてしまうと自分のテニスにも支障が出てしまいます。グリップに関する情報はあくまでも雑学程度の知識として頭の片隅にでも置いておく程度にしてください。