ラケット、シューズ、ボール、テニスウェアなどテニス用品は数多くあります。テニス用品を生産するメーカーからすれば数多くある商品のなかから自社商品をユーザーに選んでもらう必要があります。
そしてユーザーの購買につながる大きな要素としてブランド力があります。今回はテニス用品メーカーにとって重要な要素となるブランド力を上げる方法について考えられることを記事としてまとめてみました。
ブランドとは?
wikipediaで調べると、「ある財・サービスを、他の同カテゴリーの財やサービスと区別するためのあらゆる概念。」とあります。 言葉にすると分かりにくくなってしまいますが、今回の記事では「ブランド=企業名(メーカー名)」と考えて記事を書いていきます。
ブランドは消費者の購買行動に強い影響を及ぼす。
テニスを全く知らない初心者であろうと、上級者であろうとテニス用品を購入する際には程度の違いはあれ各メーカーのブランド力に影響を受けています。
ただ、テニスレベルによってテニス用品を購買する際に重視するポイントが異なります。どのような要素が購買に影響を与え、企業のブランド力につながっていくのか、考えられる要素をいくつか挙げていきます。
商品の機能性の高さ。
テニスレベルが高い人ほど商品の機能性を重視する傾向があります。特にテニスのパフォーマンスにダイレクトに影響するようなラケットやシューズに関しては機能性を最も重視するはずです。
実際に私の周りのテニスコーチやJTAの試合に出るような選手は契約の縛りがない限り、機能性が高いと言われるメーカーの商品を使う傾向が多いように感じます。
私自身もテニスシューズに関して言うと、以前使っていたメーカーから周りの人たちが多く使うメーカーのシューズを一度試してみたところその機能性の高さに驚き、以降はそのメーカーのシューズを毎回購入するようになりました。
商品の機能性が高ければ、その機能性の高さ自体がメーカーのブランド力向上につながります。だからこそ各メーカーは商品の機能性を常に追求しながら商品開発をしているわけです。
価格。
テニスを始めたばかりの人や、学生にとっては価格が商品を選ぶ重要な要素になるはずです。一昔前と比べ、最近では価格が安くても一定のクオリティを持った商品も増えており、コストパフォーマンスの高さがメーカーのブランドとして認知される場合も増えてきているイメージがあります。
ラケットやシューズであれば価格で差別化を図ることは難しいかもしれません。しかし、テニスウェアは商品ごとの価格差が大きいので、価格をブランドとしてユーザーに定着させることが出来るはずです。
デザイン。
機能性は実際に使用してみないと分からない。価格についてはメーカーの利益も考える必要があるため安売りは出来ない。そんなときに購買理由になり得るのが商品のデザイン性です。
特に女性や、見た目を気にするような人にとっては高いデザイン性は商品選択の強い動機になります。実際にテニスをしている人の中ではあるメーカーはかっこいいとか、あのメーカーはデザインがいまいちなどデザインによるブランドイメージがユーザーに定着しているというケースもあります。
企業イメージ。
商品の購買に最も影響を与える要素が企業イメージです。では企業イメージをどうやって消費者に植え付けるのか。企業の長い歴史なども大きな要素ですが、一番は企業が商品を宣伝する際に起用する契約選手です。
日本で言えば、男子なら錦織圭。女子なら大阪なおみ。トッププロとスポンサー契約をし、自社商品の宣伝に利用することで、消費者に良好なブランドイメージを抱いてもらうことができ、大きな売上につなげることも可能になります。
事実、一般ユーザーが新しくラケットを購入する場合、錦織選手や大阪選手が使っているから、同じようなプレイが出来るようになりたいからといった理由で、選手モデルの新商品が売り切れることがよくあります。
口コミ。
これまで紹介した要素に比べると影響を少ないかもしれませんが、周囲の人の口コミも企業のブランド力の向上、商品の購入動機につながります。10年くらい前の話にはなりますが、バボラのピュアドライブは口コミがきっかけで多くの人に購入されていました。
ブランド力がまだまだ小さいメーカーにとって、口コミは商品の販売に大きな影響を及ぼします。だからこそ各メーカーはテニススクールのコーチなどと個別に契約を結び、自社商品を使ってもらい一般ユーザーとの接点を意図的に作り出したりしています。
テニスコーチなど身近でテニスの上手い人から直接商品をオススメしてもらうことで、いい商品だというイメージをユーザーに抱かせようとしているわけです。
メーカーの戦略にも注目!
各テニス用品メーカーは自社のブランド力を向上させるためにいろいろな取り組みをしています。大きなヒット商品が生まれた時は必ずメーカーが仕掛けた何かしらのブランド戦略が成功した証拠でもあります。
各メーカーの販売戦略とブランド力の関係を考察してみるとテニスのプレイ以外の新たな楽しみが見出せるかもしれませんね。
- 投稿者プロフィール
- 阿部亮平
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