ウィルソン 新ラケット CLASH

ウィルソンの革命

「ウィルソンの革命」それはまさしくセンセーショナルなフレーズです。あのウィルソンが「革命」を起こすラケット、一体どんなラケットなのでしょうか?

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CLASHの登場

2019年2月15日、ウィルソンは新作ラケットCLASHを発売しました。ついに「ウィルソンの革命」と謳われたラケットが日の目を浴びることになったのです。このラケットに3つの特許を取ったというウィルソン、その特徴を掘り下げていきましょう。

コンセプト

ウィルソンは世界的なユーザーヒアリングを実施し、ユーザーが求めている究極のラケットの姿を模索しました。そしてその結論として導き出されたのが、相反する常識である「パワー」と「コントロール」の両立、多くのユーザーが求めるフィーリングである「柔らかさ」を全て兼ね備えたまさに夢のラケットを作り上げたのです。これをウィルソンは「革命」と呼んでいます。

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しなりとねじれ

従来のテニスラケットの常識は、よくしなればしなるほど「ねじれ」は大きくなり、打ったボールのコントロールが失われていく、というものでした。したがって各ラケットメーカーは、「しなり」と「ねじれ」の度合いから、黄金比といわれたゾーンにおいてバランスを模索し、ラケットを開発してきました。

「しなり」の極致はウッドラケットです。しかしウッドラケットはその「しなり」と比例して「ねじれ」も大きくなり、わずかなスイートスポットのズレでボールがコート内に収まらない弊害が出ます。

従来の常識では、これを「しなるけれども、ねじれは少ない」というのは両極に位置すること、と考えられていました。ウィルソンはこの常識を覆すラケットの開発に成功したのです。それ故、ウィルソンはこれを「革命」と呼んでいます。

Stable Smart

CLASHのスロート部に、Stable Smartと呼ばれる技術が使われています。これはスロート部の形状を表わしたもので、スロートのフレームがやや三角形のように盛り上がりをみせています。

このStable Smartの形状こそが、ラケットの「ねじれ」を最小限にまで防ぐことが出来る、ウィルソンの特許です。

Free Flex

カーボン素材の開発競争は激しさを増し、各ラケットメーカーは次々に新カーボン素材の採用をPRしています。CLASHでは、素材的には従来のカーボンを使用していますが、カーボンマッピングという、特許を取得した特殊なカーボンの「織り方」によりラケット素材を作り上げています。

このFree Flexと呼ばれる特殊なカーボンの織り方こそが、柔らかく「しなる」感触を生み出しています。CLASHはウィルソンのかつてのウッド名品ジャック・クレーマーよりも高い「しなり」度をもっています。


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驚異のラケット

ウッド以上のしなりを持ちながら、ねじれは現状の黄金比と呼ばれているねじれ度にとどまるという、驚異のラケット、それがCLASHです。

しなるということは、それだけラケットとボールの接地時間が長くなりますので、ラケットにボールが吸いつくような感覚を生みます。それに加え、ねじれが少ないわけですから、まさにパワーとコントロールの両立を成し遂げたラケットです。

打球感

ウィルソン契約プロである、錦織選手、伊藤竜馬選手、内山選手のCLASH打球感はこぞって「柔らかい」「軽く打ってもよく飛ぶ」というものでした。これらのビデオはウィルソンHPなどにもアップされています。

ラケットにボールがくっつく感じであるとか、速いボールに対してもCLASHなら対応できるのではないか、といった試打の声がきかれます。

高まる期待

さあ、ウィルソンCLASHは自分自身にはどうなのでしょうか?是非試打をしてみて、感触をつかみたい、そんな方も数多くいらっしゃるのではないかと思います。ユーザーレビューからは、ボールがラケットに吸いつくようだ、軽く打っても良く飛ぶ、ボレーもやりやすい、など期待が膨らむ内容が目白押しです。ウィルソンの革命CLASH、期待です!