意外と教わる機会の少ないテニスのマナー

テニスは貴族たちの遊びから生まれたと考えられており、しばしば紳士淑女のスポーツと呼ばれることもあります。そのせいか、テニスにはいろいろなマナーが存在します。今回はそんなテニスのマナーについてまとめました。

テニスをプレイするときのマナー

貴族の間で親しまれた遊びが現在のテニスにつながっているわけですが、貴族の遊びは余暇を楽しむだけではなく、社交という目的もありました。社交場には当然多くのマナーがあったはずです。まずはテニスをプレイするときのマナーを確認していきます。

服装

マナーという表現が適切かは分かりませんが、テニス協会が公認するような公式大会ではテニスウェアの着用が義務付けられています。ただのTシャツ・短パンでふらっと試合会場に行って試合に出ることはできません。

服装についてのマナーが最も厳しい大会がウィンブルドンです。ウィンブルドンではウェア・シューズなど身に付けるものの色は白を基調としたものでなければならないという独自のルールがあります

ウィンブルドンのウェアがなぜ白で統一されているかについては、以下の記事をご参考ください。

一般的な草トーやテニススクール、公営コートでは厳しい服装規定はありません。スポーツウェアでなくても、動きやすい服装であれば大丈夫です。草トーによっては企業名やロゴが大きく入ったウェアを禁止している場合もあるので、エントリーの際に事前に確認しておく方がベターです。

公式大会に出場しない限りはウェアを厳しく指摘されることはまずありませんが、テニスコートでプレイするときはテニスシューズを履くのがマナーです。テニスシューズ以外でのプレイはコートの表面を傷つける可能性があり、怪我のリスクも増します。シューズはしっかり専用のものを用意しましょう。

相手への敬意

テニスは試合が終わると、対戦相手とネットを挟んで握手を交わす習慣・マナーがあります。お互いの健闘を称えるという目的で行われるこの行為はテニスならではです。

現在はコロナにより人との接触を避けることが推奨されているため、試合後に直接握手をすることは控えられていますが、握手の代わりにお互いのラケットを合わせる行為が行われています

コート上での振る舞い

試合が競った展開になると、ヒートアップして喜怒哀楽が表に出てしまう選手も少なくありません。感情的になって不適切な言葉が出たり、ラケットを地面に叩きつけるような行動を取ったりする選手もいます。

テニスは社交目的に始まったスポーツですから、相手を威嚇したり、不快感を与えたりするような言動はルールで制限されています。実際にプロの試合でも不適切な言動に対してペナルティが科されることがあります。

相手へ敬意を持ちつつ、感情的な振る舞いをしないのがプレイ中のマナーです。

セルフジャッジのマナー

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セルフジャッジはやはり外野がとやかく言ったり一喜一憂したり口を挟んだりするものではないなと感じた話。 昨日の試合での1シーン。 いつもアドバイスをくださり、親しく接してくださる随分格上の相手選手のお父さんと一緒に見守っていました。 外野としては割と大事な局面に思える場面。 この瞬間、悠は「アウト〜!」と。 私もそのお父さんも「ん!?」という反応をして、私はお父さんに、ラインに乗っていた気がするけどすみません。と平謝りしました。 相手選手もお父さんも経験豊富なのでそれ以上のことはなかったのですが、私はずっと恐縮してました。 入ってる、入ってないの議論ではなく、「うーん、今のは入ってるんじゃないの?」という、私もお父さんも同じ印象だったんですよね。 試合後悠に聞いたら、「ラインとボールの間の隙間が見えた気がするんだよね。」と。 で、帰宅後やはり気になったのでビデオを見てみたらこんな感じ。 インかもしれないし、確かにアウトかもしれない。 結論。ジャッジは選手に任せて一喜一憂せずにただ見守るのみ。 親も日々成長です。 #セルフジャッジ #harukatennis #テニス #ジュニアテニス #フェアプレイ #フェアプレー #gopro #goprohero8

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セルフジャッジにもマナーがあります。状況によっては正確なジャッジが難しい場面は当然あります。セルフジャッジでは判定に迷ったら相手に有利なジャッジをするのがマナーです。

ボールのイン・アウトを自分でジャッジするのもテニスの技術の一つです。迷ったときに自分に有利なジャッジをすると口論などのトラブルが起こることもあります。人間ですからミスジャッジが出てしまうのは仕方ありません。お互いに相手に有利なジャッジを心がければ試合中の余計な口論もなくなるはずです。

テニスを観戦する時のマナー

テニスは実際にプレイする選手だけでなく、観戦する観客にもマナーが求められます

観戦時の服装

テニス観戦時は極端に派手な服装は避けましょう。

観戦時の服装は基本的に自由ですが、極端に華美だったり、派手な色を用いた服装を着用したりするのは避けるのがマナーです。

プレイ中の選手は周辺視野でいろいろな情報を視覚から得ています。観客席に目立つ服装の観客がいると、それが目に入りプレイに悪影響が出る場合もあります。選手のパフォーマンスに悪影響を及ぼさないためにも、観戦時は派手な服装は避けるのがマナーです。

観戦中の移動や声出しは控える

服装同様に選手のプレイを邪魔しないのが観戦時のマナーです。プレイ中に観客席を移動したり、声を上げたりするのはマナー違反です。

プロツアーの試合でもしばしば観客がプレイ中に声を上げるなどして選手の邪魔をすることがあり、選手が観客に詰め寄るようなシーンを目にします。選手を応援するための声かけなどはポイント間にするように心がけましょう。

共用コートでのマナー

自身のプレイ中や、テニスの観戦中以上にトラブルになることが多いのが、公営コートなどでテニスをしているときです。公営コートでテニスをするときに気をつけるべきマナーを説明していきます。

隣のコートにボールが入ってしまった場合

テニスをしているとボールが隣のコートに入ってしまうことはよくあります。隣のコートでプレイしている方が拾って返してくれる場合もありますが、ボールに気づかない場合は自分で取りに行く必要があります。

隣のコートがゲームのポイント中であれば、そのポイントが終了するのを待ってから、素早くボールを回収するのがマナーです。ポイントのプレイ中にコート後ろを横切るのはプレイの妨げになるので避けましょう。練習中であれば、一言「すみません」などと声をかけてボールを回収すれば大丈夫です。

もしもフレームショットなど、打ったボールが隣のコート内に直接入ってしまいそうなときや、プレイしている人の足元にボールが転がっていたとき「ボールケア!」など声をかけて注意を促すのがマナーです。

隣のコートからボールが入ってきた場合

自分のプレイしているコートに隣コートからボールが入ってくることもよくあります。自分の近くにボールが来た場合は拾って返してあげると思いますが、ボールを返球するときはなるべく1バウンドさせて返すのがマナーです。

ラケットでボールを転がして返す人もいますが、ボールを返すときも相手が取りやすいように配慮するべきです。

コート移動をする際の注意

コート後ろを横切る際は素早く。

公営コートでは、複数面コートがあり、入口が1か所しかないような施設もあります。自分たちが使うコートに移動する際に、どうしてもコートの後ろを横切って移動しなければならない場合があります。

コートの後ろを横切るときは、ボールを拾うとき同様にポイント間などプレイが中断しているときに、小走りで素早く移動するのがマナーです。プレイ中にも関わらず、話をしながらだらだらと後ろを横切る人たちをたまに目にしますが、そういった行動はとらないように気をつけましょう。

テニスのマナーはとにかく相手へ気遣いを持つこと。

テニスのマナーに関しては暗黙の了解のような面もありますが、周囲への気遣い・配慮をもってプレイ・行動すればトラブルになることはまずありません

もしも、自分の無知で注意を受けるようなことがあれば素直に謝罪すれば問題ありません。全ての人がお互いに気遣いをもってテニスをすればトラブルも起こらず、みんなが気持ちよくテニスをプレイできるはずです。コート上では常に相手への気遣いを忘れないように意識しましょう。