ラケットの長さは大人用と子供用で異なりますが、そもそもラケットの長さに規定はあるのでしょうか?気になったので今回はラケットの「長さ」について調べてみました。
ラケットのスペックを考える。
ヘッドサイズ、重量、バランス、ストリングパターンなどラケットを特徴づけるのがスペックです。ラケットのスペックが変わることでボールの飛びや打球感、回転のかけやすさ、ラケットの振りぬきなどが変わってきます。
テニスの上達には技術的な練習も大切ですが、自分に合ったラケットを使うことも重要です。
ラケットの長さとは?
ラケットの長さはグリップエンドからラケットヘッドまでで表します。長さはinch(インチ)で表記します。ちなみに1inchは2.54㎝です。一般的なラケットの長さは大人用で27inch(68.58㎝)で、子供用は身長に合わせて21、23、25、26inchと複数の長さのラケットが販売されています。
ラケットの長さ規程。
JTAのルールブックにはラケットの長さに関する規定が記載されています。ラケットの長さは最大で29inch(73.66㎝)までと決められていますが、最低でも何inch必要という短さの制限はありません。
ラケットには横幅の規定もあり、横幅は最大で11.5inch(29.21cm)と決まっています。ちなみにボールを打つ面の長さも15.5inch(39.37㎝)までと定められています。
ラケットの長さが変わるとどうなる?
ラケットの長さが変わることでボールの威力や守備範囲に影響が出ます。
ラケットが長いほどスイングをしたときに遠心力を利用してスイングを加速させることができ、威力の強いボールが打てるようになります。ただ、ラケットが長くなるとスイングをするのにより筋力が必要になるため、ラケットが長くなってもスイングスピードが落ちてしまえば、十分な効果は実感できません。
その他には、今まで届かなかった遠いボールにもラケットが届くようになるというメリットがあります。ラケットが長くなることで守備範囲は広がりますが、身体に近いボールを捌くのが難しくなるデメリットもあります。
プレイスタイルとラケットの長さ。
ではどんなプレイヤーに長いラケットの使用が向いているのでしょうか。簡単に説明していきます。
ビックサーバーやストローカー。
ラケットをしっかりと振り切れるという条件付きにはなりますが、長いラケットはビックサーバーやストローカーにおすすめです。
ラケットの遠心力を上手く使うことができればサーブもストロークも強力なショットを打つことが可能になります。サーブやストロークで主導権を握りたい人や、少しでもパワーのあるショットを打てるようになりたい人は長いラケットを試してみるのも一つの手です。
非力な人には不向き。
ラケットが長くなることで、スイングウエイトも増すので、筋力がないと長いラケットを使いこなすのは難しくなります。また、ボレーなどとっさの反応が必要になるプレイには長いラケットは不向きです。ボレーヤーやネットプレイヤーにはあまりおすすめできません。
長さでのラケット探しは難しい。
ラケットの長さについて説明してきましたが、販売されているラケットはほぼ全てが27inchで、長いサイズのラケットは非常に限られています。
ラケットの長さを変えなくても、その他のスペック(重量やバランスなど)を変えることでラケットの性能は変わるため、メーカーも長いサイズのラケットを積極的に製造はしていません。あくまでもラケット探しは長さ以外のその他のスペックで考えてください。
ちなみにバボラの人気ラケットであるピュアドライブは2021年モデルでも27.5inchのロングサイズモデルがあるようです。
検索ツールを使って長さ以外のスペックを使ってラケット探しを!
TennisNaviのテニスラケット検索ツールでは、長さ以外のスペックを指定することで自分に合ったラケットを簡単にピックアップすることができます。興味のある方は活用してみて下さい。
- 投稿者プロフィール
- 阿部亮平
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