今季の年間1位はジョコビッチに決定

見事なカムバックまでの道のり

肘と背中の怪我により、先シーズン途中からツアーを離れていたジョコビッチは、去年の年末はランキング12位で終えていました。

その後、アンドレ・アガシをメインコーチに迎え、今年1月から早速全豪オープンに出場するなど精力的に復帰を目指していましたが、全豪オープンでは4回戦敗退、その後の春の北米2大マスターズでも1回戦負けが続くなど結果が伴わず、アガシコーチとも関係を解消し一旦チームをリセットさせました。

当時のジョコビッチは、サーブ時に無駄な力みがあったため、自分のサービスゲームをキープすることが難しくなっていました。

肘と背中という、サーブを打つにおいて大切な部位の怪我は、彼のキャリアをも脅かしていたと言っても過言ではなかったでしょう。

復活のキーとなった前コーチ、マリアン・バイダ氏

4月のモンテカルロ・マスターズからジョコビッチは以前のコーチであったマリアン・バイダ氏を呼び戻し、再び指導を乞いました。

コーチだけでなく、理学療法士も呼び戻し、自身が一番強かった頃のチームを作り直しました。

それが功を奏し、ジョコビッチのサーブは少しずつ修正され、かつてのような体幹を生かしたプレーが可能になりました。

ジョコビッチに火をつけたチェッキナート

今年の全仏オープンで、ジョコビッチは当時ランキング72位のチェッキナート(イタリア)に完敗しました。

おそらくそれがジョコビッチのターニングポイントになったと思われます。

ウィンブルドンの前哨戦とも呼ばれるクイーンズ・クラブでも決勝でチリッチに負け、惜しくも準優勝という結果に終わり、ふつふつと優勝への執念が湧き上がったのでしょう。

ウィンブルドンではすっかり「これぞ帝王ジョコビッチ」というプレーに戻り、2年ぶりのグランドスラム優勝を果たしました。

波に乗ったジョコビッチ

ウィンブルドンの優勝からは、まさに破竹の勢いでした。

シンシナティで優勝しゴールデン・マスターズを達成、続く全米オープンでも手堅く優勝し、パリ・マスターズ終了後にランキング1位へと返り咲いています。

これらの功績によりATPの選手が選ぶ「カムバック・オブ・ザ・イヤー」にも輝き、ジョコビッチは完全なる復活を遂げました。とはいえ、今季中盤以降のジョコビッチは、若手選手に何回か負けています。

来季、彼は再び2015年のような「スーパー・ジョコビッチ」になれるのか、それとも若手がどんどんBIG4に勝つ時代になるのか、今から楽しみです。