2018年ジョコビッチの復活劇は本当に驚かされた。2017年ウィンブルドンを最後に右肘の痛みから一時離脱。2018年2月に手術を受けたことを公表した。稼働区域にメスを入れる決断は容易ではなかったであろう。
2018年全米オープンの決勝はN.ジョコビッチ(セルビア)VS J.M.デルポトロ(アルゼンチン)。この試合は忘れられない。
決勝へ登っていくまでのデルポトロのプレーの好調は、ジョコビッチを倒すだろうと全く疑う余地がないくらいであった。フォアハンドの決定的な破壊力・強力なサーブは、試合をこなすごとにどんどん威力を増していく様相であった。
だが決勝の試合が始まりゲームが進行していく中で、デルポトロの強打がだんだん効かなくなっていった。
バックのクロスコートの打ち合いから、フォアに回り込み逆クロス・ストレートを叩きつけるが、ジョコビッチがことごとく返球してしまう。しかもその返球には甘いボールがほとんどなく、デルポトロのアンフォースドエラーの数が増えていく。いや、あれはアンフォースドではないエラーだ。
叩いても叩いても返ってくる、まさに壁に打ち込んでいるようなものだ。次第にデルポトロの集中力とエネルギーは削り取られ、大事なポイントを取り切れなくなってしまっていた。
最後にはデルポトロが力尽き、ジョコビッチがトロフィーをその手に収めることになった。
錦織とジョコビッチの対戦成績であるが、錦織からみて2勝15敗。錦織はジョコビッチに14連敗しており、最後に勝利したのは2014年の全米オープン準決勝以来となっている。
ジョコビッチはテンポが速いラリーがおそらく好きだと思う。つまり錦織のスピードに気持ちよくラリーが出来るのだ。
錦織がジョコビッチからポイントを取られるときは、錦織がバックのストレートを打ち、ジョコビッチが錦織のフォアサイドに切り返しのカウンターショットを返球した時に、錦織がフレームショットを起こしたり、次のボールが浅くなる傾向がある。
二つ目は無理に攻撃を先に仕掛けようとしたときに力みが出て、ミスショットを繰り出してしまうパターンである。
つまり、錦織がジョコビッチに勝つためには、なによりも先にミスをしない打たれ強さが必要になる。これは錦織のプレースタイルからは本当に至難であるといえるだろう。
- 投稿者プロフィール
- 山岸
最新の投稿
-
2018.12.18 錦織圭選手はサーブが弱点?その理由を徹底分析!
-
2018.12.18 全豪オープン2019男子
-
2018.12.18 全豪オープン2019女子
-
2018.12.18 ラドワンスカ13年のキャリアに幕引き
コメントを投稿するにはログインしてください。