アグニエシュカ・ラドワンスカ(ポーランド)は13年間のキャリアに幕を閉じ、テニスを引退することを表明した。
彼女は新しい挑戦や新しいアイデア、テニスコートと同じくらいエキサイティングな時期だ、と会見で付け加えていた。
自己最高ランキングとして2位まで上り詰めた選手であるが、もはや今までの経験からのトレーニング方法やプレイができなくなったと彼女は語った。
ラドワンスカは彼女のキャリアにおいて通算20勝のWTAタイトルを獲得した。グランドスラムの主な成績では、全豪オープンは2014年2016年にベスト4、全仏オープンは2013年のベスト8である。
ウィンブルドン選手権では2012年に決勝に進出し、セレーナ・ウィリアムズ(アメリカ)にフルセットの末敗退した。また、2013年と2015年にベスト4にも残っている。全米オープンは最高成績が4回戦である。
またWTAファイナルズ(シンガポール)では決勝でペトラ・クビトバ(チェコ)を破り2015年に優勝をしている。
20勝のWTAタイトルの内アジアシーズンでの優勝数が多い傾向にあり、中でも日本では東レパンパシフィックオープンで2011年と2015年に優勝、2012年に準優勝との好成績を残している。
2012年のウィンブルドン決勝を少し振り返ると、スコアはラドワンスカから見て1-6 7-5 2-6。第一セットはセリーナに何もやらせてもらえず1-6とあっさり終わってしまった。第二セット2-4からセリーナのエラーを誘い出して盛り返し7-5と逆転。そのままの流れで第三セットもとれるかと期待したが、女王セリーナが集中力を取り戻しパワーショットの前に押し切られた形となり、勝利までもう少しだったといえるだろう。
彼女のプレースタイルは、コートのエンドラインから下がらないポジショニングで、膝が地面につくくらい腰を落としてライジング気味に相手に打ち返したり、ドロップショットから相手を誘いだしてロブを使用したり、不意にネットをとって相手にプレッシャーをかけるところなど、実に多彩なプレーでコート全面を使っていた。
決してパワーがあるショットを打てる選手ではなく、今の女子選手の中でも決して早いサーブではなかったが、持ち前のフットワークとラケットの面の使い方に非常に長けており、とてもクレバーな選手であったことを思い出す。
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- 山岸
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