はじめに
11月10日(日)にテニス馬鹿1・2・3や、その他サークルのメンバーで草テニス大会に参加した。A・B・C・Dのリーグ戦(各リーグの数は不明、2~3)があり、1位から4位までの順位が着く。その順位に応じて上位2チームがトーナメントに出場できる方式だった。サークルからは、Cリーグ(14チーム)に1チーム、Cリーグ(18チーム)に3チームが出場した。筆者は先日のコラムで書いたテニス馬鹿パート3
のHさんとペアを組んでCリーグに出場した。
試合のようすは?
第1試合
どう見てもベテランペア。フラット気味のボールがネットすれすれに飛んでくる。二人ともミスが少ない安定感がある印象。この試合では筆者のサーブの確率が悪く、キープできなかった。その上ボレーや簡単なスマッシュもミスしてしまった。テニス馬鹿3のHさんのストロークは好調だったのだが、結局4-8で負けてしまう。
第2試合
これまた、ベテランペア。片側の選手のサーブに手こずってしまいリターンが全く合わない。簡単にキープを許してしまう。この試合の中盤から筆者のサーブの調子が少しずつ上がってきた。セカンドサーブでもポイントが取れるようになった。
しかし、テニスHさんのストロークの安定感が少し落ちてきた。ストロークがネットにかかることが増えてきた。それに二人のコンビネーションが悪い。それもそのはず、筆者とHさんは今までペアを組んで試合に出場したことがない。ペア練習は先週1度しただけ。試合中に何度も二人の位置が重なってしまう。もちろんそれを相手が見逃すはずはなく、オープンコートに打ち込まれ多くのポイントを奪われててしまう。またもや4-8で負けてしまった。
第3試合
前の2つの試合の相手より少し若いペア。片方の選手は、やたらに元気がよい。開始早々スマッシュを決められた際、「カモーン!」と叫ばれた。この雄叫びは大学生のテニスの試合でよく耳にした。こんなローカルな草テニス大会で聞くとは思わなかった。そして、この雄叫びを何度も聞きたくないと思った。
その「カモーン!」を耳にしたころから、筆者のサーブの調子が、がぜんよくなってきた。いつもなら、ダブルフォルトをしてしまうアドコート側のサーブがよく入る。特にワイドにスピン気味に打ったサーブは高く跳ね、コートの外に逃げていき相手のタイミングを外すことに成功。リターンされたボールはHさんの目の前に浅めのロブで返球された。それをHさんが力いっぱい叩き込む。このようなシーンを何度も繰り返し、試合を優位に運んでいく。
しかし、カモーンサーブは遅いのに筆者はリターンが全く合わない。なぜなのか?それは、下手だからである。何度も前衛にリターンして失点を繰り返した。やけくそになり、バックハンドストロークでストレートに打つこと2回。これが面白いように抜けていく。そのうちに、筆者もHさんもリズムを取り戻し、調子に乗ってポイントを重ねていく。最後まで流れは我々にあった。そして、最終的に、8-2で勝利した。
リーグ2位通過
1勝2敗という結果だったが、ゲーム数の得失点差の結果、何と2位通過でトーナメントに出場できることが決まった。しかし、トーナメントの試合までの待ち時間がとても長い。3時間くらい待っただろうか。やっと試合の時間となった。そこから、再び集中力を高めていくことは困難だった。
他のメンバーは4時間待ってもまだ、3試合目ができないと嘆いている。空いているコートがあるのにと不満を漏らしていた。そして、あまりにも待ち時間が長いのに嫌気がさして棄権してしまったようだ。(後で聞いたが昼間から焼き肉屋で一杯やったらしい。これもテニスを趣味にしている者の楽しみの一つである。)
反省点
初めてテニス馬鹿3とペアを組んだのだが精神的も肉体的にも楽だった。それは、彼はストロークに威力があるので、リターンやラリーでポイントを取れる。やはりある程度のスピードボールを打てないと草テニス大会でも勝つことは難しい。
筆者がよく組むペアのKさんは、ディフェンス力は相当なものだが、サーブとストロークは結構優しいボールを打つ。だから、ラリーは続くが、相手のミスを待つか、筆者がストロークで相手を崩し、浮いた球を決めるしかない。ポイントを取る決定力とその選択肢が不足しているのだ。
ディフェンス力のある彼と組むと筆者が攻撃しなければならないという意識が強く働いてしまい精神的に苦しくなる時がある。そして、『決めなければ』思うときこそミスを犯してしまう。ディフェンスを頑張ってくれるKさんに申し訳ない結果となる。結局下手なのである。元ペアのKさんは、現在スピードボールを打つことと、強烈なリターンで返球することを目標にして練習に励んでいる。また、チャンスボールを叩き込む練習にも取り組み始めた。先日その様子を拝見したら、球のスピードが速くなっていた。
現在Kさんは、他の人とペアを組んで試合に出ている。彼も違う人と組むことにより、反省点が見つかり、何らかの収穫があるだろう。次にKさんとペア組む時には、お互い成長し総合力が向上しているのではないだろうか。楽しみである。
テニス馬鹿2のチームカラーはやはり『黒』
先日書いたコラム「テニス馬鹿なの?君は パート2~真っ黒クロスケ編~」
に書いたように、この試合のコスチュームも全身黒で決めてきた。何とペアのOさんも黒で決めてきたではないか。ペアの二人が黒で決めると何だか不気味な雰囲気を漂わせる。そして、強そうにも見えてしまうのが不思議だ。まるでテニスのオールブラックスのようだ。
このチームはDリーグに出場している。DリーグはCリーグより下位なのだが、いくらかやっかいなところだと知り合いから聞いていた。それは、テニス初心者が出場する場合と、中・上級者だが何年も試合に出てないのでポイントがなくDリーグから始めなくてはならないペアの2つが存在するらしい。中・上級者のペアと当たるとコテンパンにやられることがあるのだそうだ。だから一番楽しめるのはCリーグだとその人は断言していた。
オールブラックスに立ちはだかる恐るべき壁は?
Dリーグに出場したオールブラックスは、順調に負け進んでいた。どの試合もなかなか勝てない。
自分の試合と試合の合間に何気なくコートを見るとオールブラックスが3試合目のため、コート内に入っている姿を見た。『今度こそは、勝利してほしい。』と願いながら相手ペアを観察することにした。しかし、相手ペアはなかなか来ない。と思いきやベンチにピンクの服を着た子供が二人座っている。
「まさか、対戦相手か?」と思っているとそのピンクのウエアを着た子供は、ネットを挟み、オールブラックスと話し始めた。マックロクロスケがラケットを回してサーブを決めている。ここで確信した。彼らが対戦相手だと。サーブ練習が始まった。二人とも小さい体つきの割にはスピードがある。枠に入る確率も高い。かたやオールブラックスはどうだろう。いつもの確率重視のサーブである。この子達にたたきこまれるかもしれないと不安になる。
そして、試合が始まった。予想通り、子どもペアの方が安定感がある。その内、子どもペアはオールブラックスの片方に集中して球を集めるようになった。それは、マックロクロスケの方ではなく、Oさんだった。Oさんは、テニス歴が長く、安定感があるが、強烈なボールはあまり打たない。とても優しい性格がテニスプレーに出ている。やさしく確実に返球して、相手のミスを待つようなタイプである。最近、練習不足の上、体重が増えたためさらに動きがエレガントで上品だ。マックロクロスケの方は、ネズミのようにチョロチョロ素早く動く。この動きの差を見てOさんの方に球を集め始めたのではないだろうか。
その後のOさんの姿は見ていて気の毒だった。明らかに子どもピンクペアに集中攻撃され、どんどんミスを繰り返し負の連鎖に陥ってしまった。その後マックロクロスケはあまり球を打つ機会がなかった。こうして、マックロクロスケ擁するオールブラックスはピンクチームに予想通り負けてしまった。
ピンクチームと再戦
11月24日(日)マックロクロスケは、再びピンク子どもチームと戦うことになった。ペアは筆者だ。ピンクに勝って、クロスケのリベンジを果たさせようと意気込んでみたが、彼らと対戦してみると結構強い。サーブはそこそこ回転がかかっていているがリターンできないサーブではない。
しかし、リターンできずネットにかかってしまったことが2、3度あった。そして、彼らはロブがとてもうまかった。前衛に(筆者)に届かないようにトップスピン気味にロブを打つ。決して浅くならず、ベースライン付近に落ち、結構跳ねる。マックロクロスケは、そのトップスピン気味のムーンボールを返球していくが、タイミングが合わず返球が浅くなってしまうことがある。
そんな時、彼らはいつの間にかネット前に詰めていて、スマッシュやハイボレーされ、決められてしまった。マックロクロスケというと、得意のトップスピンロブがベースラインをことごとくオーバーしてしまう。明らかに練習不足。この唯一の武器が不発なのだから、攻撃力が低くなってしまっていた。おまけに、彼のサーブは叩き込まれることが多く、全てブレイクされてしまった。結局、4-6で敗けてしまい、マックロクロスケにリベンジを果たさせることはできなかった。(すみません)
やはりテニスは楽しいもの
このように、勝っても負けても試合に出るのは楽しいものだ。そして、自分の不十分な点がクローズアップされるのがいい。
筆者の反省点は、2点ある。一つはダブルフォルトをなくすことである。1試合に連続2回もダブルフォルトをしてしまったことがあった。これにより簡単に相手にブレイクを許してしまった。とにかくファーストサーブの確率をさらに向上させ、セカンドサーブは100パーセント入れなければならない。
もう一つはポーチの頻度とその決定力を高めることである。何度か、ポーチできるチャンスがあっだが、そのチャンスボールを見逃してしまい悔やんでいる。リスクを覚悟でポーチに出ていかねばポイントは取れないことがよくわかった。毎週末の練習では、この2つを意識して取り組んでいきたい。
勝っても、負けてもテニスは楽しい。仲間とワイワイ言いながら、これからも連敗を重ねていこうではないか。
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