全日本選手権本戦出場者と試合をする。

私はTennsiNaviで執筆活動以外に、フリーのテニスコーチとしてレッスンをしつつ、JTAの試合に月1~2ペースで試合に出ております。

私事ですが、先日2020Masaオープンテニストーナメント3月大会に出場してきました。大会では幸か不幸か昨年の全日本選手権本戦出場者と対戦することが出来ました。今回はその試合で感じたことを記事にしてみました。

今回出場したトーナメント。

2020MasaオープンテニストーナメントはJTAの公式大会の一つで大会グレードはJ1-2賞金総額は50万円の大会です。本戦ドロー数は64上位シードは下記のような感じです。

ちなみに日本ランキング100位以内になると、プロ申請をすればテニス協会に正式なプロとして認められるため、選手によって申請をしているかどうかの違いはありますが、上位8人はプロ選手レベルという大会です。

初戦でまさかの第2シードと対戦。

さて、そんな大会で私は誰と対戦したかというと、第2シードの福田勝志選手でした。まさか初戦で第2シードと当たるとは…というのがドローが発表された時の正直な印象でした。

とはいえ、実際に本物のプロ選手と公式戦で対戦するような機会もないので、対戦すること自体はポジティブに捉えて自分のテニスがどこまで通用するのかを確かめようと前向きに試合に臨みました。

福田選手の名前はもちろん知っていました。どんなプレイをするのかも他の大会で目にしたことはありましたが、細かい戦績などは知らなかったので、対戦後ではありますが福田選手について少し調べてみました。

福田勝志選手

調べてみてたら想像以上に凄い方でした。

JTAランキングのシングルス自己最高位は9位。今年で44歳を迎える大ベテランです。ちなみに35歳以上であればJTAでは年齢別の大会にエントリーできるようになるのですが、福田選手は今でも一般の大会にエントリーし続けています。つくづく本当に凄い選手だなと思います。

調べて初めて知りましたが、全日本男子プロテニス協会の最年長メンバーで協会の理事も務められているようです。

試合結果

さて、試合結果はというと、1-6.0-6で僅か1時間ほどで負けてしまいました。試合中に思ったことを備忘録も兼ねてまとめてみました。

福田選手は左利きなのですが、試合前の5分アップでボールの質はなんとなく掴むことはできました。

福田選手は緩急を交えて凄い相手が嫌がるようなテニスをするだろうなという印象を持っていましたが試合が始まるとその予想は的中しました。

第1セット

試合は私のサービスゲームから始まりました。当然の如く福田選手はリターンが上手い!私も左利きなので、試合の最初は相手がリターンミスをある程度してくれたりもするのですが、当然のように強風の中深いリターンが返ってきてあっさりブレークされてしまいました。

気持ちを切り替えてリターンゲーム。福田選手のサーブはスピードは決して速いわけではありませんが、しっかりとスライス回転がかけられており、ワイド、ボディ、センターと打ち分けてきました。最初は上手く返球できずにあっさりとサービスキープをされてしまいました。

ゲームが進む中でなんとか対応しようと、リターンはまず返し、ラリーに持ち込もうと試みるも、福田選手は風が強い中で上手くスライスを使い、ベテラン特有のフラット気味で風に乗って伸びてくる球など、いろいろな球種でこちらは全くもって一定のリズムでラリーが出来ず、ミスを量産。

スコアは0-4となり、なんとかしてゲームを取らねばと思い、サーブ&ボレーを試みてやっとの思いで1ゲーム奪取!

作戦が成功したこともあり、なんとか次のゲームをキープ!と思ったのですが、サーブ&ボレーにもすぐに対応されて、1-6でセットを取られてしまいました。

第2セット

第1セットと同じことを繰り返しても仕方ないと思い、私と同じく左利きだった福田選手のサービスをそのまま真似してプレイしよう!などいろいろ試みたものの、第2セットになっても展開はあまり変わらず。

なんとかこちらが主導権をとってポイントを取れることもありますが、なかなか続けてポイントが取れず、こちらが攻めに出てもしっかりとコントロールされた深いボールやパッシングショットであっさりと切り返され、2ndセットは良いところもなく0-6で終戦

とにかくプロの技術の高さを痛感させられてしまいました。

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試合を通して感じたこと。

スコアでは1-6.0-6と完敗してしまいましたが、試合を通して自分のテニスで何がプロにも通用するのかを実際に確認できたことは収穫になりました。

まずサービスはしっかりとプレイスメントすることができればリターンミスを引き出すこともでき、サーブ&ボレーはボレーの精度さえ上がればポイントを獲得できるチャンスは十分増えるなと一筋の光明は見出せました。

試合後に福田選手からアドバイスも頂きましたが、ラリーのテンポは落としても構わないのでしっかりとラリーをすることをまず意識すると良いと言われました。

福田選手のアドバイスも含めてですが、やはりシングルスは練習量や試合経験がものを言うなと改めて痛感しました。

今回は風が強かったこともありますが、ボールとの距離感を上手く測ることが出来ず、なかなか自分の打点でボールを打つことが出来なかったため、しばらくは草トーなどで試合数を稼ぐことと、ラリーを意識的にすることを課題に練習をしようかなと思いました。

ランキングを上げる難しさ。

今回も前回に引き続き初戦で負けてしまったため、出場ポイントしか獲得できず、ランキングを上げることは叶いませんでした。

大会にもよりますが、ランキングが200位前半まで上がればシードもつき、ポイント獲得のチャンスも増えていくはずなので、まずは200位台前半、そして100位台へとランキングを上げていきたいです!

ただ、JTAの場合は試合エントリーが少ないだけで、ランキングの低い大学生や全国クラスのJrなどとシードが付いたとしても初戦で対戦することも多いので、つくづくランキングを上げるのは難しいなと思います。

クリアすべき壁が表れ続けるからこそ面白い!

レベルはどうあれ、試合に負けると悔しさだったり、情けなさ、惨めさなど負の感情を抱くことはよくあります。しかしながら試合では乗り越えなければいけない壁、課題をどんどん突き付けられる一方で、それを乗り越えた際の達成感や上達を感じることが出来るのも試合の醍醐味になります。

最初の一歩を踏み出すには勇気が要るかもしれませんが、試合に出たことない方はぜひ一度挑戦してみて下さい。

私自身、今後も試合にしぶとく出続けて、報告も兼ねて今回のような記事を執筆していこうと思います。良かったら今後もTennisNaviを通して記事を読んでいただけたら嬉しいです。