テニスシューズの特徴・選び方・歴史

テニスを新しく始めるといろいろ道具を用意しなければなりません。ウェアはテニス用でなくても問題ありませんが、ラケットとシューズについてはテニス専用のものを購入する必要があります。

ラケットは購入前にもいろいろと初心者の方も調べると思いますが、テニスシューズについては深く考えずに購入している方が多いのではないでしょうか。今回はそんなテニスシューズの特徴や選び方、歴史を記事にまとめました。

テニスシューズとは。

引用:YONEXより

テニス競技専用のシューズのことをテニスシューズと呼びます。テニスは急なストップ&ダッシュを繰り返す競技特性のため、普通のシューズよりも高い耐久性が求められます。

耐久性以外にも通気性や、靴底のグリップ力などテニスシューズには多くの機能が求められます。また、テニスコートには複数の種類があるため、コートサーフェスに合わせた専用シューズがそれぞれ販売されています。

硬式テニスと軟式テニスでテニスシューズが変わることはありません。あくまでもコートサーフェスによってシューズを使い分けるのが一般的です。

コートサーフェスによる違い。

テニスはグラス(芝)ハードクレーオムニ(砂入り人工芝)カーペットと、さまざまな種類のコートを利用します。コートサーフェスによって、足元の滑りやすさや、地面からの反力など全く異なります

コートサーフェスの違いによってテニスシューズに求められる機能も変わります。そのため、テニスシューズを販売しているメーカーは各コートにそれぞれ適したテニスシューズの開発・販売を行っています。ではサーフェス別の専用シューズによる違いを確認していきます。

オールコート用テニスシューズ。

オールコート用テニスシューズ
引用:Amazonより

オールコート用と言うだけあって、さまざまなテニスコートでの利用が可能なテニスシューズです。ただ、オールコートとはいえ、メインでの使用が想定されているのはハードコートです。

他のコートサーフェスより硬いハードコートで動き回るとシューズには大きな負荷がかかります。そのため、耐久性の高い丈夫な素材を使う必要があります。シューズを触ると固い印象を受けるはずです。また、足腰への負担を軽減するためにオールコート用シューズには高いクッション性も求められます

オムニ・クレーコート用テニスシューズ。

オムニ・クレーコート用テニスシューズ
引用:Amazonより

オムニ・クレーコート用のシューズは上記写真のように、靴の裏の突起・凹凸がオールコート用に比べて細かくなっています。砂を靴裏でしっかりとつかむグリップ力左右に激しく動いても壊れにくい耐久性が求められます。

感覚的な話にはなりますが、オールコート用シューズよりも、オムニ・クレーコート用のシューズを使ったほうが、足で地面を掴むような感覚があり、動きやすくなります。金銭的な余裕があれば、コートサーフェスによってシューズを使い分けたほうがテニスのパフォーマンスは向上します。

カーペットコート用テニスシューズ。

カーペットコート用テニスシューズ
引用:Amazonより

カーペットコート用テニスシューズはコート表面を傷つけることを避けるために足裏の突起・凸凹がほぼありません。お店で販売されているのを見たことはありませんが、グラス(芝)コート用のシューズもカーペット用と同じような作りになっています。

日本ではカーペットコートを採用しているテニス施設は少なく、一部のテニススクールなどに限られています。カーペットコートを採用しているテニススクールに通い、テニスをするのはスクールのみという方以外は選択肢に入らないはずです。

買い換えの頻度は?

シューズのオーバーユースは怪我やパフォーマンスの低下につながる。
引用:ATPより

テニスシューズの買い替えはテニスの頻度や主な使用コート、競技レベルなどによって大きく変わります

シューズへの負荷が大きいハードコートでのプレイがメインで、運動量も多いプロレベルの選手になると1週間ほどでテニスシューズを交換する場合もあります。

テニスの頻度が週1~2程度の愛好家であれば半年~1年を目安に買い替えるのが無難です。使用期間以外で交換を判断するポイントとしては、足裏の凹凸が摩耗によってなくなってきたと感じたら買い替えでもいいでしょう。

人によりますが、個人的な感覚で交換時期を判断すると、替え時を見誤ることがあります。あらかじめ交換用のシューズを用意しておき、現在のシューズの使用期間が半年ほど経過したら、交換用を履いてみて、シューズのクッション性に大きな違いを感じたら交換という方法もおすすめです。

テニスシューズの選び方。

シューズの選び方は下記の2点を意識すれば問題ありません。

・利用コートサーフェスに合わせたテニスシューズを選ぶ。
・自分の足の形に合ったメーカーのシューズを選ぶ。

コートサーフェスに合わせて選ぶ。

まずは自分が普段テニスをする際に最も利用するコートサーフェスに合わせてシューズを選ぶのが無難です。テニススクールやテニスクラブ、サークル、部活など決まった場でしかテニスをしないという方は、利用するコートサーフェスも決まっているはずです。利用コートに合わせたシューズを選んでください。

試合に出るなど、いろいろなコートサーフェスでプレイする機会があるという人はサーフェス別に専用のシューズを用意するのが理想です。金銭的に厳しいのであればオールコート用を選べば一足で使い回しも可能です。

足の形で選ぶ。

引用:GISEより

テニスシューズはメーカーによって足の形が微妙に異なります。私の個人的な印象ですが、足幅はメーカーによってばらつきがあるため、足長(サイズ)だけでテニスシューズを選ぶと失敗する可能性があります。

一度履いたことのあるメーカーであれば、オンラインで試し履きせずに購入するのもありです。しかし、履いたことのないメーカーのテニスシューズの購入を検討しているのであれば、店舗で実際に試し履きしたうえで購入するかを判断するべきです。

テニスシューズの価格差は何?

テニスシューズは価格差が大きい。
引用:Amazonより

テニスシューズは価格幅が非常に広く、4,000~15,000円ほどの価格帯です。見た目では価格差はよくわかりませんが、実際に履いてみると価格差を実感できます。

価格の高いシューズは機能性が高く、シューズも軽量なため長時間プレイしても疲れにくくなります怪我の予防や疲れを残したくないのであれば少しでも価格の高いシューズを選ぶと良いです。

テニスシューズの歴史。

テニスシューズの起源は甲板用の作業靴。
引用:The Irish Timesより

テニスシューズの起源はイギリス海軍にあると言われています。軍艦の滑りやすい甲板での転倒防止にグリップ力の強いゴム底の靴が開発され、その靴を当時の貴族がテニスで使い始めました

海軍の作業用に作られた靴がテニスに利用されることで広がり、よりテニスでの使用に適した素材や機能などが研究されていくことで今日のテニスシューズの形に進化していきました。

ちなみにゴム底の靴は開発された当時、歩くときに足音がしなかったことからsneakers(スニーカーズ)と呼ばれていました。当時のsneakersが研究開発の過程でテニスシューズやランニング用などのスポーツに特化した靴と、街歩き用のスニーカーなどのタウンシューズに枝分かれしていったそうです。

テニスシューズはラケットと同様に重要な道具。

テニスシューズはテニスのパフォーマンスの向上に加え、怪我の予防や疲労の軽減などさまざまな効果が期待できます。貸し借りができるラケットに比べてなかなか効果や重要性を認識しにくい面があります。しかし、一度高価なテニスシューズを履けばその効果を体感できるはずです。

これまでシューズに対してあまりこだわりを持っていなかった方は、ぜひ一度騙されたと思って高価格帯のテニスシューズを試してみてください。長い目で見れば必ずあなたのテニスライフにプラスになるはずです。