テニスをしていれば手袋を着用してテニスをする人を一度は見たことがあるはずです。冬場の寒い時期であれば理由は分かりますが、冬場以外でも手袋を着用してテニスをする人は一定数います。
今回はテニスで手袋を着用することで得られるメリット・デメリットなど、手袋に関する情報をいろいろと調べて記事にしました。
手袋によって得られる効果。
理由もなく手袋を着用してテニスをしている人はいないはずです。では手袋の着用により生じるメリット・デメリットはどんなものがあるのでしょうか。考えられるメリット・デメリットをまとめていきます。
手袋のメリット。

手袋を着用するメリットはいくつかあります。グリップの滑り止め、冬場の寒さ対策、夏場の日焼け対策などが挙げられます。
手袋の素材や形状などによって得られる効果には差が出ます。上記の写真のように掌の部分に穴が開いており、グリップを握ったときの掌の感覚が極力残るように設計されたデザインの商品や、防寒対策に特化した保温性の高い素材を使用した手袋など、商品の特徴はさまざまです。
手袋を購入する場合は、なぜ手袋が必要なのか、着用によって得たいメリットを明確にしたうえで商品選びをするのが大切です。
手袋のデメリット。

手袋の着用にメリットしかないのであれば多くの人が手袋を着用するはずです。しかしながら冬場でさえ手袋を着用しない人が多いことからも、手袋の着用により生じるデメリットの大きさは想像に難しくありません。
私自身の実際の体感もありますが、手袋着用の大きなデメリットはボールを打った際に掌に伝わる感覚がぼやけるところです。
テニスはボールを打つ際に掌に伝わる微妙な感覚でボールの飛びや回転量を調整します。手袋とはいえ、布1枚隔てるだけで感覚は大きく変わります。プロ選手でも手袋を着用してプレイする人がいないことからも一般的にはデメリットの方が大きいことが分かるはずです。
手袋の着用はメリット・デメリットを比較したうえで、自分にとってのメリットが大きければ着用するというのが基本になります。
テニス専用の手袋はあるのか?
多くの人は馴染みが薄いかもしれませんが、手袋にはテニス用として販売されているものもあります。テニス専用手袋の特徴や価格帯、購入場所などをいろいろ調べてみました。
テニス専用手袋の特徴、通常品との違い。

テニス用の手袋はテニスのプレイに支障が出ないような機能やデザインが採用されています。
上記の写真のように、素手感覚を損なわないデザイン、吸汗速乾機能が求められます。テニスで手袋を使用するのは女性が多いため、UVカットの加工や素材が使われるのも一般的です。
テニス用ではなく、通常の手袋の場合はあくまでも温かさや保温性が求められます。更に、テニスで大切な素手感覚への配慮がないことに加え、夏場であれば着用時に大量の汗をかくので、普通の手袋をしてテニスをプレイすると悪影響の方が大きくなるはずです。
テニス用手袋の価格帯・購入場所。

引用:Amazonより
テニス用の手袋を調べると、価格帯は2000~3000円が一般的なようです。防寒対策だけを考えれば普通の手袋で代用できますが、プレイへの悪影響を減らすことを考えるとテニス用の製品を購入した方がベターです。
手袋自体はスポーツショップやテニス専門店で購入することが可能ですが、元々テニスで手袋を着用する人が少ないことから、品揃えが豊富な店舗は少ないようです。実際に大型のスポーツ用品店に商品を探しに行きましたが、夏場だったこともあり、女性用の手袋がいくつか用意されているだけでした。
テニス用手袋については実店舗での購入よりも、オンラインショップでの購入が現実的な選択肢になります。
テニス用手袋の市場規模は?

引用:矢野経済研究所より
そもそもテニス用手袋の市場がどの程度あるのかを調べてみました。まず、国内のスポーツ用品の市場規模についてのデータを調べたところ、上記写真のデータを見つけることができました。
矢野経済研究所の調べでは2019年の国内スポーツ用品の市場規模は概算で1兆5,961億円としており、そのうちテニス用品は全体の約3.1%に当たる約488億円と算出されています。
テニス用手袋の明確な売上データは見つからなかったので、ここからはあくまでも推測にはなりますが、500億円規模のテニス用品市場において、テニス用手袋の売上額など、たかが知れているはずです。
テニスショップでは、手袋の展示が占めるスペースはお店全体の1%にも満たないことから、売上も全体の1%以下になるはずです。メーカーからすれば大きな売上が期待できない手袋の開発に注力するのはリスクなので、今後もテニス用手袋が急激に普及することはないはずです。
プロ選手は手袋を使用するのか?

引用:ahsing888によるPixabayからの画像
ここまでテニス用の手袋についていろいろ調べてきましたが、プロ選手はプレイ時に手袋を着用するのかという疑問を持った方はもいるはずです。あくまでも私の経験ですが、プロツアーに出場するような選手が手袋を着用してプレイしているのは観たことがありません。
そもそもプロテニスは世界を転戦しており、極端に寒い地域ではインドアでの試合がメインとなり、防寒目的で手袋の着用するような状況は起こりません。
汗でグリップが滑るなどの問題を抱える選手はグリップの種類や滑り止めの粉など、手袋以外の方法でも問題を解決できるため、素手感覚を悪くする手袋の着用はデメリットと考える選手しかいないのでしょう。
テニスで手袋をするかどうかは個人の感覚次第。

引用:Amazonより
テニスのプレイだけを考えると、手袋を着用したほうが良いと感じる方はかなり少数なようです。私自身の周りにもテニス時に手袋を着用している人には滅多に遭遇しません。
そこで、テニス用手袋を利用している人の意見を、アマゾンのカスタマーレビューで確認してみました。
レビューを確認すると、滑り止めと日焼けの対策が手袋ユーザーの主な使用理由だということが分かりました。もちろん手袋の着用によって、素手感覚が失われるデメリットをコメントしているレビューもあったので、最終的には個人の感覚によって使用するかどうかを決めるのがベストです。
手汗をかきやすく、どうしてもプレイ中にグリップが滑って困る人や、冬場に素手でプレイするのが辛いなど、なにか悩みがある人は、一度テニス用手袋を試してみるといいかもしれません。

- 投稿者プロフィール
- 阿部亮平
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