テニス愛好家がプレイする機会の多いダブルスですが、テニスのダブルスには多くのセオリーがあります。セオリーを覚えるだけでダブルスの勝率は上がります。今回はダブルスの基本的なセオリーを押さえた上で、格上のダブルスペアに勝つために実践すべきことを紹介していきます。
テニスのダブルスはペアとのチームワークが鍵になる!
テニスのシングルスは完全な個人競技ですが、ダブルスはペアとのチームワークが勝敗を左右します。シングルスの強い2人がペアを組んだからといって強いダブルスペアになるとは限りません。体力やボールスピードでは相手ペアより明らかに劣っていたとしても、戦術やペアとのコミュニケーション次第でテニスのダブルスは格上の相手にも勝てる可能性が生まれます。
テニスの国別対抗戦などで、シングルスの強い選手がダブルスの試合に出たからといって勝てるとは限らないことからも、ダブルスにおけるペアの協力がどれだけ必要かがわかります。
ダブルスのセオリーとは?
テニスのダブルスには多くのセオリーがあります。テニスナビのコラムにダブルスをプレイする際に意識すべきことまとめた記事があったので、ダブルスに慣れていない方はまず下記のリンクより記事をご確認ください。
上記の記事はテニスの試合で自らミスをして自滅しないために意識すべきことがまとめられています。ここからは勝てるダブルスを目指してワンランク上のテニスを実現するための意識・テクニックを紹介していきます。
強いダブルスペアが実践していること。
草トーなどのテニス大会で上位まで勝ち残るペアの多くが共通して実践していることがあります。具体的なポイントを挙げてここから説明していきます。
ポイント間のコミュニケーションを徹底する。
テニスのダブルスではお互いにプレイのイメージ・どのようにポイントを取るかを共有しておく必要があります。ダブルスの上手いプレイヤーは前衛でプレイする際に後衛の動きをいちいち確認せずに常に前を向いて(相手コートを見ながら)プレイをします。これはダブルスペアがどこにボールを打つのかプレイのイメージを共有していないとなかなかできません。
テニスは相手がいるスポーツなので、全てが事前のイメージ通りなることの方が少ないのですが、サービスで狙うコースやリターンの返球コース、球種、ポーチに出るかどうかなど、サービスから3球目までをどのようにプレイするかは1ポイントごとにコミュニケーションを取って共有しておくべきです。ダブルスでは2人がプレイのイメージを共有することで間違いなくポイント取得率が上がります。
お互いのポジショニングを常に意識する。
ダブルスはシングルスと異なり、2人でテニスコート1面をカバーできれば問題ありません。単純にテニスコートを2分割して半分ずつカバーするのではなく、お互いのポジションを1球1球調整しながらプレイすることで、相手のミスを誘うことができます。
ダブルスのポジショニングについて細かく知りたいという方は下記のリンクより過去記事をご参照ください。
前平行で相手にプレッシャーをかける!
草トーなどのテニスの試合において、一定のレベルになるとダブルスはストロークでポイントを奪うのが難しくなってきます。そのため強いダブルスペアは2人がポジションを上げる前平行(2ボレー)の陣形を積極的に使います。
ネット前にポジションをとることで相手の甘いボールに対して角度をつけて返球がしやすくなるというメリットがあります。加えて、2人でネット前にポジションをとることで、相手に甘いボールを打っては駄目だというプレッシャーをかけることができ、自然とミスを誘うこともできます。
テニスのネットプレイに苦手意識を持つ人は多くいますが、練習すればネットプレイはいくらでも上手くなります。目先の勝利に捉われず試合でも積極的に前平行の陣形に挑戦してください。
リスクの高いプレイは極力避ける!
ダブルスの強いペアほどリスクの高いプレイ・テニスを避ける傾向があります。プロテニスの試合スタッツでアンフォーストエラーという項目があるように、ミスが少ないほど試合に勝利する可能性が高くなります。コートのギリギリを狙ったり、スピードボールやロブでのノータッチを奪う見栄えのいいテニスに固執するのは避けるのがおすすめです。
厳しいボールを打たれたり、自分たちの体勢が崩されたりしたときは無理をせずに相手ペアの真ん中を狙ったり、バックハンド側に返球するなど、自分から簡単にミスをしないように意識してください。多少返球が甘くなったとしても、2人でテニスコートをカバーするダブルスはそうそうノータッチでポイントを奪われることはありません。
サービスはセンター狙い!リターンは返球を最優先!
ダブルスのサービスはアドサイド、デュースサイドを問わずにセンター狙いが基本です。センターにサービスを入れることで、相手レシーバーはリターンでクロスに角度をつけて返球することが難しくなるので、ダブルスペアがポーチに出やすくなります。また、サーブでワイドを狙うと、クロスに角度のついたリターンを打たれる可能性が高くなり、サーブ&ボレーが難しくなるというデメリットもあります。
テニスの試合でリターンミスを連発していては勝てません。ダブルスで相手前衛を意識するあまりリターンミスを連発する人もよくいます。ミスをするくらいであれば前衛に取られても構わないので、まず返球することを徹底してください。ネットミスやアウトしてミスを重ねるくらいならスライスでもロブでもいいので返球することを意識しましょう。
シングルス・ダブルスを問わずにテニスではサービスとリターン試合の勝敗を左右します。ダブルスの場合、サービスであればスピードよりもコースを狙うコントロール、リターンはとにかく1球返すことを意識してプレイしてみてください。
1つ1つクリアしていけばダブルスは強くなる!
今回紹介したことを全て実践できるようになれば今まで勝てなかった相手にも勝つことができるようになるはずです。1つずつできることを増やしてワンランク上のテニス・ダブルスを目指しましょう。
- 投稿者プロフィール
- 阿部亮平
最新の投稿
-
2021.8.28 テニスウェアの歴史とファッション
-
2021.8.14 グリップテープでテニスのフィーリングは大きく変わる!
-
2021.8.7 テニスの試合で使えそうなアプローチショットをいろいろとご紹介!
-
2021.7.31 テニスのリターンが苦手な人の共通点と改善方法。
コメントを投稿するにはログインしてください。