迷わない人は強い!

試合やテニス観戦、コーチとしてのレッスンなどいろいろな形でテニスと関わる中で感じたことや気づいたことなどを記事として投稿したりしています。

今回は、試合中にミスを気にせずプレイできる人の思考法についてまとめてみました。

ミスを当然のように受け入れる。

テニスはトッププロでさえミスをするスポーツです。1試合を通してミスと呼ばれるアンフォーストエラーが0という試合はいまだかつて私は見たことがありません。プロでさえミスを0に抑えるのが無理なのであれば、一般レベルでいちいちミスを気にして気持ちを落ち込ませることには一つもメリットがありません。

テニスにミスはつきものという感覚を持てるようになると試合中の精神状態が安定するようになります。

仏のように常に冷静にいられるのが理想。

ちなみに私の場合は相手のミスに対して心の中で「ああ~、よくそういうミス自分もするな~。」とか「そこで力んでネットしたりオーバーする気持ち分かる!」みたいなことを感じながらプレイしています。

そうすると、自分のミスも相手のミスと同じようなものでお互い様だなと自然と受け入れられるようになります。

結果よりも過程にフォーカスする。

そうはいってもミスが気になるという方は、ミスをするまでのプレイについて意識を向けるとミスを引きずらないでプレイできることが多くなってきます。

例えばチャンスボールをミスしてしまった場合は、ミスしたことに落ち込むのではなく、チャンスボールを引き出すところまでの一連のプレイを良し!と評価するようにしてください。

すると、今回はミスしてしまったが次は丁寧に最後までプレイしようとか、練習が必要な自分の伸びしろが見つかったと前向きに考えられるようになります。

51%を意識すると多少にミスは気にならなくなる!

これは少し極端な考え方になりますが、基本的にテニスの試合は相手より1Pでも多く獲得できれば9割以上の確率で勝利することが出来ます。プロの試合などではポイント獲得数を細かく公開していますが、相手よりトータルポイント獲得率で上回っている状態で負けることはまずありません。

以前、テニス雑誌のコラムで読んだ記憶ではトータルポイント獲得率で上回っていた選手が負けてしまった試合は、全試合の5%以下だったというデータが紹介されていました。

下記の写真はK.スーM.ラオニッチの試合結果のスタッツですが、一番下にある獲得ポイント率は50%と同じになっていますが、細かい獲得ポイント数を見ると、勝利したK.スー選手がわずか1Pですが上回っていることが分かります。

上記の試合スタッツからも分かるように、相手よりも1%。もっというと1Pでも多く獲得できれば勝利する可能性が格段に上がるわけです。そう考えると、テニスのショットにおいても51%でウィナーを取れる自信があればミスをしようが気にせず、どんどん打ち込んでいけばいいという考え方も可能になります。

プレイスタイルや試合状況などにもよるため、単純には言えないかもしれませんが、49%もミスしてい大丈夫と分かれば大分気が楽になりのびのびとプレイが出来るはずです。

自分のミスなのかどうかをしっかりと判断する!

試合中に自分を過剰に責めてしまい、自信を喪失するタイプの人が極希にいますが、そういった人は、「相手に取られてポイント=自分のミス」という誤った考え方をしている人が多いです。

もちろん自分がミスショット結果が相手のポイントに繋がってしまうケースもありますが、相手が良いプレイをしてポイントを奪われた場合は決して自分のミスではないはずです!

私自身も試合では狙い通りのサービスが入ったのに逆襲されるような形で良いリターンを返球されたり、ネットに出てきた相手の足元にしっかりとスピンをかけた強いボールを返球したのにドロップや絶妙なローバレーを深く返されるなどの経験もよくあります。

こういったプレイは相手が上手かったと素直に心の中で拍手を送ってください。実際に声に出してナイスショットというと相手が勢いに乗ってしまう場合もあるので、その点だけは注意が必要かもしれません。

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自分のテニスを信じる!

最後に最も重要なのが自分のテニスを信じることです!

相当な実力差がなければ試合中に自分が思い通りに自由にプレイできるなんてことはありません。そして自分が自信をもっている展開やポイントパターンに持ち込んでも続けて相手にポイントを取られてしまう場合もあります。

そんな時でも、冷静に自分のやるべきプレイを淡々と続けていくことが出来る人がなんだかんだで最も強いなと私の経験では感じます。

相手のレベルやプレイスタイル、得意不得意など、噛み合わせによっては自分の得意なプレイが通じないこともあります。そういった場合は相手のフォアと自分のフォアを比べたら勝てそうか?など相手との比較から自分が自信をもってプレイできる方法を見つけ出して実践するという方法もあります。

練習量が自信を築き、迷いを打ち消す!

結局のところどれだけ練習して試合へ準備してきたかが重要になります。日々の努力の積み重ねが自分のテニスの自信を形成していきます。

考え方や意識一つで試合の勝率が上がるのも事実ですが、新しい考えを実行に移せるかどうかは今までの練習量にかかっています。継続してしっかりと練習を続けていくことも忘れず、今回触れたことも試合中に意識してみて下さい。きっと前よりは上手くプレイできるようになるはずです!

最後まで読んでいただきありがとうございます。