日本国内では一部の地域で緊急事態宣言が出るなど、テニスをプレイする機会が減り、家で時間を持て余している人も少なくないはずです。今回はそんな方々へ向けて、テニスを題材にした映画を紹介していきます。
テニスをテーマにした映画。
テニス映画と一括りに言っても、事実を基にした映画から、作り話のフィクション映画、そして「テニスの王子様」や「エースを狙え」のようなアニメ映画までその種類はさまざまです。
全てのジャンルを紹介するのは難しいので、今回は事実に基づいて制作されたテニス映画をいくつかご紹介していきます。
事実に基づいたテニス映画。
事実を基にしたテニス映画は単純にエンターテイメントとして楽しめるだけでなく、テニス史に残る名選手や、テニス界の歴史、ツアー選手の裏側など今までよりもテニスをより楽しむことにつながるさまざまな知識や情報を得ることができます。
では具体的な映画タイトルを紹介していきます。
「ボルグ/マッケンロー:氷の男と炎の男」
まずご紹介するのがテニス史に残るライバル関係を築いたビヨン・ボルグとジョン・マッケンローが対戦した1980年のウィンブルドン決勝戦を描いた「ボルグ/マッケンロー:氷の男と炎の男」です。
主演のボルグ役を演じたスヴェリル・グドナソンは役作りにあたってテニスの練習も含めて週15時間のトレーニングを半年間続けたという話です。その成果もあってか映画内のプレイ映像には迫力があり、テニス選手たちからも高い評価を得ています。
プロテニス選手の試合へ向かう心理描写もあり一見の価値ありです。映画内ではボルグの幼少期をボルグの実の息子(レオ・ボルグ)が演じるなど、さまざまな見どころがあります。
本作の公開は2017年で、既にブルーレイ/DVD化されており、アマゾンなどの各種配信サイトでも視聴可能です。参考までにAmazonのリンクを下記に張っておきます。
「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」
テニス界の男女格差の解消を目指して奮闘したビリー・ジーン・キング(キング夫人)の活躍を描いた映画が「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」です。映画の公開は2017年で、既にブルーレイ/DVD、配信などでも視聴可能です。
1968年に四大大会オープン化以降に問題視された男女間の賞金格差などの待遇差の改善を目指して声を上げ活動していたキング夫人と、男女間格差を容認していた往年の名選手ボビー・リッグスが戦った「男女対抗戦」に映画ではスポットライトが当てられています。
テニス界の男女格差だけでなく、LGBTのテーマにも映画では触れており、かなりの社会派映画です。今日の女子テニス界の繁栄の礎を築いた女子テニス界のレジェンドであるビリー・ジーン・キングについての知識を映画を通して深めることができます。
「The Journeymen」
プロテニスツアーで世界各国を飛び回るプロテニス選手の舞台裏を描いたドキュメンタリー映画が「The Journeymen」です。
プロテニスツアーのリアルな裏側を知ることができる大変興味深い作品です。撮影当時現役だった、A.アガシやP.ラフターなど多くの有名選手も登場しますが、メディアで取り上げられるような一部のスーパースターの華やかなツアー生活ではなく、リアルなプロ選手の実情を映画を通して知ることができます。
この作品を視聴することで、ランキング下位の選手がどれだけの苦労の上でコートに立っているかが分かり、作品視聴後のテニス観戦ではこれまで知らなかった選手でもついつい応援してしまうようになるかもしれません。
現時点で日本語訳の映像はないようですが、テニス好きであれば映像だけでもかなり楽しめるのではないかと思います。
「Arthur Ashe: Citizen Of The World」
黒人選手として初の全米オープン優勝や、アメリカのデビスカップ代表としてプレイしたアーサー・アッシュに焦点を当てた映画が「Arthur Ashe: Citizen Of The World」です。
人種問題や公民権運動、AIDSなどアーサー・アッシュに関わるさまざまな問題を絡めた50分ほどのショートムービーです。全米オープンの会場名として名前が使用されるレジェンド選手について詳しく知ることができます。
「リトル・モー」
1978年に公開された女子選手初の年間グランドスラムを達成したモーリーン・コノリーの反省を描いた映画が「リトル・モー」です。
紹介してきた他の映画に比べて公開時期が早いため、現在DVDのレンタルや配信などで視聴できるサイトを見つけることができませんが、映画サイトなどでは高い評価を得ており、もしも視聴する機会があれば一度は視聴しておきたい作品です。
テニス映画でテニスの知識をより深めよう。
事実に基づいたテニス映画を視聴することでテニスへの理解が深まり、テニスをプレイするモチベーションも高まるはずです。テニス熱が高まることで練習にも身が入り、テニスの上達にもつながるかもしれません。
今回紹介した映画を視聴したことがないという方はどの作品でも構わないので何か一つ視聴してみてはいかがでしょうか。
- 投稿者プロフィール
- 阿部亮平
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