インディアンウェルズ大会

錦織選手の2回戦

3月に入り、いよいよテニスシーンも本格化してまいりました。今年のATPマスターズ1000シリーズの第一戦、インディアンウェルズ大会が開催中です!わが日本のエース錦織選手ももちろん参戦中、初戦を突破しましたが、どんな試合ぶりだったのでしょうか!

初戦の相手はマナリノ選手

初戦の相手は、フランスの技巧派サウスポー 30歳のマナリノ選手です。髪の毛を短く刈り込んできたマナリノ選手、対して錦織選手はトレードマークとも言ってもいい帽子を、今回はかぶらないというスタイルで登場しました。

サウスポーにはめっぽう強い錦織選手、マナリノ選手はランキング52位、昨年のパリマスターズでも対戦し、錦織選手がストレートセットで快勝している相手です。ビッグサーバーでもなく、強烈なストローカーでもない、組み立てと技巧で勝ち進むタイプの選手、初戦にしてはまずまずの相手とみられました。

セットを奪い合う展開

第一セットは錦織選手5-4で迎えたマナリノ選手サービスゲームを、相手バックへの強烈なストロークでアウトを誘い見事ブレーク、このセットを奪いました!

第二セットもこのままの勢いで行くかに見えた錦織選手、たがいにサーブキープで4-4で迎えた第9ゲーム、ここをキープして次をブレークで逃げ切るという青写真のはずでした。ところが、ここであまり難しいとも思えないボールをミス、なんと最後はスマッシュミスでブレークダウンしてしまいます。続くマナリノ選手のサーブに食らいついたのですが、押し切られこのセットを奪われてしまいます。

際どかった第3セット

ファイナルセット、先に崩れたのはなんと錦織選手、3ゲーム目を凡ミスでサーブゲームを落としてしまいます。粘り強い相手に対し、先にリードを許す大変苦しい展開、しかしどうしたことか次のゲームでマナリノ選手のパフォーマンスが大幅ダウン、なんとダブルフォルト2本でブレークバックです!これは錦織選手を大いに助けました。

しかしその後、マナリノ選手の粘りにブレークピンチの連続、5-5ではなんと0-40の大ピンチ、ここでなんとまたもやブレークされてしまいます。ほぼ試合は決まったか、にみえました。全豪のカレーニョブスタ選手戦を思い起こさせるような大接戦、粘りに粘る錦織選手、これがマナリノ選手のミスを誘い、土壇場でブレークバックに成功します!こうなると勢いは錦織選手、本人も「素晴らしかった」と語るタイブレークをものにして、見事な逆転勝利です!

3回戦は因縁の相手

錦織選手3回戦の相手はすでに決まっています。第一シードで臨んだドバイ大会で敗れた相手フルカシュ選手、195センチの長身から強烈なサービスを打ってくるポーランドの22歳です。

大坂選手がムラデノビッチ選手に雪辱したように、ここは錦織選手にドバイの借りを返してもらいたい期待でいっぱいです。今大会はマスターズ1000ということもあり、ジョコビッチ選手、ナダル選手、フェデラー選手らランク上位がケガ離脱の選手を除き、ほぼ参戦しています。白熱のインディアンウェルズ大会、はたしてどんな結末が待っているでしょうか?