【テニスの基本】グリップの握り方は握るではなく支える

テニスの場合ラケットを使用しますが、どうしてもラケットを持つ手に力が入ってしまいがちになってしまいます。
しかし、グリップを握りすぎてしまうと威力あるボールを打てなかったり方向性が安定しなかったりネットをしたりといったことが起こってしまいます。
また、肘を痛めてしまう「テニス肘」の原因ともなりますので、正しいグリップの握り方を解説していきます。

グリップを握る様々なデメリット

まずは、なぜグリップを握ってはいけないのかについてデメリットをお伝えしていきます。

グリップを握りすぎると以下のような現状が起こってきます。
・スイングが平行移動になりやすい
・打点時にラケットが加速しない
・腕のみでスイングをするため、ボールの衝撃がすべて肘にかかってしまう

テニスはラケットの加速スピードに比例してボールに威力を与えることができます。ですが、グリップを握りすぎてしまいますと、振り出しのスイングスピードは速いのですが、打点到達時にはスイングスピードは減少をしてしまい、ボールに威力を与えることができなくなります。
また、グリップを握ることで自然とおこなわれるはずのラケットダウンもできず並行スイングになるためネットミスの確率が大幅に増えてしまいます。

こうしたリスクをなくすためにもグリップの正しい握り方をお伝えしていきます。

正しいグリップの握り方

グリップを握る手順は以下のようになります。
①小指から指の関節でグリップを握りこんでいく
②人差し指と中指の間に指一本分の隙間を作るようにする
③グリップと手の平に指一本分の隙間を作る

感覚で言うとグリップを握るではなく支えるといった状態となるため、今までグリップを握りすぎていた方は非常にグラングランした状態に思うはずです。

これでボールの衝撃を受けることができるのか という疑問が生まれますが、ボールを支えるのは「グリップ力」ではなく「肘の位置」なので全く問題ありません。

正しいスイングをするためにはグリップを支える握り具合が大切となり、グリップを握りすぎなければ肘がボールの衝撃に支えられる位置にあるスイングができてきます。

テニスのグリップの握り方まとめ

グリップ力はテニスにおいて最初に知らなければならないものとなります。

試しに上記で解説したグリップの握り方でボール付きをしてみてください。ボールがラケットに簡単にはじかれる感覚を得られるはずです。

グリップを支える握り方を習得することで、体を使ったフォームやスイングスピードアップ・ラケット面の安定・力の調節など様々なメリットとなりますのでグリップの握り具合に関して今一度見直してみてください。

一気にテニスレベルが上がるきっかけになるかもしれません。