筆者が立ち上げたサークルに”本当のテニス馬鹿?”と言える人物がいる。彼は、3年前にテニスを始め、現在に至る。年齢は筆者より2歳年下で、54歳のSさん。51歳からテニスを始めた。筆者がその歳から始めるのなら健康維持のため、適当に・適切にテニスに打ち込むことだろう。しかし、彼は違う。
まず、練習量が馬鹿?
月曜日にナイター・スクールで2~3時間、水曜日のナイター・スクールで2時間、木曜は、庭休日、ときどき金曜日のナイター・スクールで2時間。
さらに、土曜日の午前中のスクールで、2時間、午後は、シニアのサークルに2時間参加した後、私の運営しているサークルで2時間。日曜日は、午前中スクールで、2時間、午後はサークルの誰かが練習しようと言い出したら午後2時間の練習に参加。
まだ、筆者が把握できてない練習枠があるかもしれない。仕事に支障が出ないのだろうか。このお馬鹿さんは、職場では、管理職だ。自分すら管理できてないのに、他人を管理することが果たしてできているのか?疑問だ。
次に、テニスグッズの量が馬鹿?
テニスグッズ・コスチュームの量がとてつもなく多い。シューズは5足、ラケットバックは2つは確認した。また、いろいろなメーカーの服を大量に持っている。
好きな色は赤。赤が全身のどこかに必ずある。好きなメーカーは、エレッセ。シューズ以外、靴下・パンツ・Tシャツ・トレーナー・ウインドウブレーカー・リストバンド・サングラス・帽子の全てがエレッセのときがある。
エレッセは、このお馬鹿さんの貢献度に表彰してもいいのでは?
それから、戦い方が馬鹿?
我々は、ダブルスの練習を主体としている。彼は、リターンダッシュをよくする。チャンスであろうと、なかろうと前に出て勝負する。右肩辺りにチャンスボールが上がると、叩き込んで決める。確率約90パーセント。
しかし、左肩辺りにチャンスボールが上がると、フカしてしまう。ほとんどコートの枠に入らずに、オーバーする。その確率95パーセント。なぜならバックボレー変則的なスイングボレーだからだ。
高いボールには強く、低いボールにはめっぽう弱い。ローボレーの時は、膝を曲げないので軸がバキバキに折れている。それもそのはず、彼は中学・高校とバレーをしていた。低い球、特にショーとバウンドは全く経験がない。
サーブもお馬鹿さん。ジャンピングスマッシュをする者はいるが、ジャンピングサーブをする人は、このお馬鹿さんだけ。バレーのジャンプサーブのつもりか?サービスの枠内にときたま入ることがあるのでたちが悪い。1割も成功しないのに、練習に励んでいる。
最後に、情熱が馬鹿?
現在、バックハンドをシングルにするか、ダブルかで悩んでいる。最近は、ダブルハンドで打つ確率が高い。低いボールを打つときは、やはり軸がバキバキに折れている。そんなときには、いい球は打てない。バックハンドスライスも打ちたいらしい。
この2点を克服するために、コーチを雇った。筆者の息子だ。息子は、高校・大学と本格的にテニスをしていた。お馬鹿さんは適役と判断したのであろう。二人の都合で、マンツーマンのレッスンはまだ実現していないが、一週間の内、練習量が増えるのは、必至。(レッスンの時間をどこで確保するのかも問題だが。)
いつも「足が、痛い。」「膝が痛い。」「腰が痛い。」と言いながらサポーターを最低3箇所は貼って練習に励んでる。(試合でも)
この愛すべきお馬鹿さんは、サークルの仲間の意欲を向上させてはいる。馬鹿はどの組織にも必要だ。組織が活性化するからだ。筆者の仕事は、このお馬鹿さんが、馬鹿の境界線を乗り越え、向こう側にいってしまうのに歯止めをかけることだな。
- 投稿者プロフィール
- かたさぶろう
最新の投稿
-
2020.3.18 シャイン もう一つのベイビーステップ【第11話】悲壮
-
2020.3.11 日本が誇る最高のテニスメーカー~メイド・イン・ジャパン・スピリット~
-
2020.3.8 テニスを上達させるための7つの方法
-
2020.3.3 「テニスウエアの革命」7人の勇者
これはテニス馬鹿呼ばわりされても仕方ないよねw練習量から察するにテニス馬鹿なのはわかるけど、プレイスタイルやフィジカル、テクニックの面を取り上げて馬鹿呼ばわりしてる点はただディスってるだけの様な気もするが・・・。でも、これはテニスに限らず結構色々なジャンルのスポーツでもこの手の中年は見かける気がするなぁ。