ディフェンスだけじゃない!ゲームで積極的に使いたいロブショット!

ロブは万能ショットである。

ロブショット

ロブショットというと自分の体勢が苦しいときに使うディフェンシブなショットという意識を持っている人がたくさんいます。実際に私自身が普段レッスンをしていて、「ロブショットについて教えてください!」と頼んでくる人は滅多にいません。

プロ選手の試合を意識してみていると意外とロブショットを良く打っていることに気づくはずです。もちろん相手に広くコートを使われディフェンシブに使うことが多いのは事実です。けれども、男子で言えば190㎝近い選手が多く、スマッシュの技術も高いプロの世界でも攻撃的にロブを使ってポイントを取るシーンも意外と多くあります。

今回は攻守どちらにも使えるロブショットの有効な使い方やテクニックついていろいろと解説していきます。

ロブの種類について。

ロブは大きく分けるとトップスピンロブとスライスロブの2種類に分かれます。それぞれのメリット、デメリットについてまずは解説していきます。

トップスピンロブ

ボールに縦回転(順回転)を加えて打つロブです。

トップスピンの回転

メリット:ボールがコートに弾んだ後に、縦回転によって加速していくため、相手の頭上を越すことが出来ればほぼ間違いなくエースになります。多少ロブが浅くなっても縦回転によりボールの落下が速くなるので、相手にとってはスマッシュの難易度も多少上がります。

トップスピンロブ弾み方イメージ

デメリット:ボールの高さと深さを調整するのが難しく、一歩間違えるとただのチャンスボールになったり、バックアウトが増えたりする可能性が高くなります。意図的に練習しないとなかなか高さと深さの両方をコントロールが出来ません。また走りながらなど、苦しい体勢で打つとよりコントロールが難しくなるのも難点です。

スピンロブの打ち方。

ラケットヘッドをしっかりと落とし、ボールに対して下からラケットが入るように意識します。インパクト後のフォロースルーの抜き方によってボール高さと深さを調整していきます。高さを出したいときは上に抜く意識、深さを出したいときは前に少し押し出す意識を持ってください。

スピンロブ打ち方

スイングスピードによってフォロースルーの抜き方は変わってくるはずなので、練習を重ねることで自分にとって最適なスイングを見つけて下さい。

スライスロブ

ボールに逆回転をかけて打つロブです。

スライス回転

メリット:ロブの高さを出しやすく、初心者でも比較的簡単に打つことが可能です。大きく走らされた時や、体勢が崩れた時でもラケット面を作るだけで打つことも出来るので、時間を作りたいときに大変有効です。

スライスロブ弾み方イメージ

デメリット:ボールが弾んだ後に失速するので、相手に追いつかれる可能性が高くなります。ボールにサイドスピンがかかりやすく、インパクトによってはボールがサイドアウトする可能性が増えます。

スライスロブの打ち方。

ラケットフェイスを上に向けた状態を作りながら下から上にボールを打ち上げるようなイメージでインパクトします。余裕があればラケット面でボールを切るようなイメージでインパクトするとスライス回転が強くかかり、浮力でボールの高さが出るようになります。

スライスロブ打ち方

スライスロブのポイントとしては相手の頭上を越すことよりも、ロブの高さを出すことを意識すると良いでしょう。ロブが高ければ高いほど、落下時の速度が速くなり、スマッシュが難しくなるので相手のミスを引き出す可能性も上がります。

試合での有効なロブの使い方。

ここでは試合の際にどんなタイミングでどういう意識でロブを使うのか実践的な使い方を説明していきます。

ディフェンス時は高く or 相手のバックに!

プロの試合を観ていると、左右に大きく振られた際にロブを使って返球をするシーンを度々目にするはずです。コートサイドまで走らされた際には自分のコートに広大なオープンスペースが出来てしまいます。普通に返球すると相手はオープンコートにボールを流し込むだけで簡単にポイントが取れてしまうため、プロはロブを使って自分がコートに戻る時間を作り出します。一球でも相手に打たせればミスをする可能性が増えるため、無理にパッシングを狙わずにロブを打つのはポイントを獲得する確率を少しでも上げる最善の策となります。

ロブを使ってオープンコートをカバーする。

もちろんプロのようなレベルになるとスマッシュのようなチャンスボールのミスは滅多にありません。しかしながらアマチュアレベルであればスマッシュの成功率は決して高くないので、打たれても良いので少しでも高いロブを打てると、コートカバーに戻る時間を稼げるうえに、相手のスマッシュミスを引き出す可能性も上がります。

また余裕が少しでもあれば相手にバックのハイボレーを打たせるようなロブを上げるとより一層効果的です。テニスおいてバックのハイボレーは最も難しいショットの一つなので、綺麗にコースを狙ったり、強く叩ける人は一般レベルではまずいません。無理に相手の頭を越そうとせずに、相手のバックの高いところで打たせるイメージでロブをあげましょう。

パッシングを狙わずにあえてロブを選択!

相手がアプローチなどでネットを取った際に、アプローチが甘かったり、ボレーが構えたところに飛んでくると、比較的時間に余裕があるためついつい相手の横を抜くパッシングショットを狙いがちになります。

もちろん相手もパッシングショットを警戒しているため、ある程度の球威やコントロールがないとパッシングショットは成功しません。そこでしっかりとこちらが構えて打てるときにロブを選択すると意外と簡単にポイントが取れたりします。この場合は少し浅くなっても良いのでスピンロブを選択すると、最後まで相手にショットを読まれにくくなるので、多少ロブが甘くなっても成功率が上がります。

しっかり構えた時にロブを使えると効果的。

スピンロブが打てなくても、スライスロブで相手の頭上を越すことが出来ればそれで充分効果的です。相手がロブを追いかけて下がると同時に、こちらがネットを取れば形成は一気に逆転します。

普段のストロークでロブを混ぜてみる!

ディフェンスや相手がネットに出たとき以外でもロブを使うことが出来ます。通常のラリー時にロブを使うと、相手コートでバウンドした後にボールが大きく弾むため、相手は最適な打点でボールをとらえることが難しくなります。

ロブを返球する際のポジション

また、ロブのような緩いボールを強打するのはかなり難しい技術なので、一般レベルでは力んでミスをする確率も上がるため、こちらが無理をしなくても相手がミスをしてくれることもよくあります。加えて、軌道の高いボールを使うと相手の目線を上下にずらすことが出来ます。また、相手の視界から一瞬自分が消えるため、意表を突くようにして驚くほど簡単にネットをとることもできます。

まとめ。

いかがだったでしょうか。今回はロブの打ち方と、実戦でのロブの効果的な使い方について説明させて頂きました。ロブの使い方については、初めて実践する際は本当に効果があるのかどうか半信半疑になるかもしれませんが、使ってみると必ず効果を実感できるはずです。

現状よりも上達を求めるのであれば、必ず新しい技術や戦術に取り組む必要があります。ぜひ今回ご紹介したロブのテクニックも実践してみてください。

0