社会人でテニスを楽しんでいる方の中でもテニススクールを利用している方はたくさんいるかと思いますが、今回はそんなテニススクールとは異なり、1対1でレッスンをしてもらうことが可能なプライベートレッスンについてまとめてみました。
テニススクールとプライベートレッスンの違い。
テニススクールとプライベートレッスンの最も大きな違いはコーチの時間を1人で独占することが出来る点にあります。
テニススクールでは一般的にコーチ1人に対して会員さんの数は最大で8人ほどになります。もちろん時間帯やレベルによってレッスンごとの定員数に多少の違いはありますが、どこのスクールも大きな違いはないはずです。
料金の違い。
テニススクールでは都内であれば週1回のレッスンで月謝が10,000~13,000円程になるはずです。時間帯や曜日によってスクールの場合はレッスン料金が異なることが多いです。
平日の夜や土日などの週末は少しレッスン料金が高く設定されている傾向にあります。ちなみにテニススクールでもインドアかアウトドアかによっても料金が異なることが多くなります。
一方、プライベートレッスンの場合はコーチによってレッスン料金がバラバラです。1時間単位での料金がベースとなり一般的な下限は5000円/hで、それ以上はコーチの実績や知名度により上限はありません。
国内ランキング10位内に入った実績のあるようなコーチであれば1時間当たり数万円のレッスン料になります。
プライベートレッスンはテニススクールに比べて料金自体は割高になりますが、お金さえ払えば引退したトッププロであってもレッスンを受けてくれることもあるので、憧れていた選手に直接レッスンしてもらえるという可能性もあるのは一つの魅力だと思います
テニススクールとプライベートレッスンのメリット、デメリット。
では、ここから具体的にテニススクールとプライベートレッスンのメリット、デメリットを挙げる形で比較していきたいと思います。
テニススクール
メリット
テニススクールの最大のメリットは定期的に同じ場所でレッスンを継続して受けられる点にあります。テニススクールは更衣室などクラブハウスの施設も用意されているため、その点はプライベートレッスンに比べて大きな利点になります。
また、テニススクールは集団レッスンのため、レッスンを通じてテニス仲間を増やすことが出来るのもメリットになるはずです。他にも、スクールはレベル別でレッスンが行われるため、短期的な目標設定がしやすく、上達のためのモチベーションを設定しやすいところもあります。
その他にも、テニススクールは複数のコーチが在籍しているため、仮にレッスンを受けて指導が合わないコーチがいたとしても、違うコーチのレッスンを受けてみるということが出来るので、複数のコーチの中から自分に合った指導をしてくれるコーチを見つけることも可能になります。
デメリット
テニススクールのデメリットは会員によってテニスに対するモチベーションにばらつきがある点です。純粋に上達を目指している会員もいれば、健康維持を目的に通う人、スクールを通して新たな友達や繋がりを作りたい人など、会員さんの目的は様々です。
目的に違いがある中で一緒に練習をしているとどうしても知らずの内に小さなストレスを感じる可能性があるので、その点はスクールに通う前に理解をしておく必要があると思います。
その他には、スクールのレッスンはマニュアルがあることが多く、指導内容が画一的になり、会員さん個々のニーズに対応するのが難しいという点があります。加えて、集団レッスンになるため、どうしても一人一人の会員さんに丁寧に指導をする時間が取れない点も問題となります。
私自身もテニススクールでコーチをしていた際に、限られた時間の中でレッスンに参加する会員さん全員と相手をする時間を確保する必要があるため、どうしても指導よりレッスンの進行を優先しなければならないというジレンマがありました。
プライベートレッスン
メリット
プライベートレッスンのメリットはコーチにその都度自分に必要な指導を丁寧にしてもらえる点にあります。極端な話をすればレッスンを頼んだ時間を全て一つの練習に費やすことも可能なため、効率的に長所を伸ばしたり、短所を克服することが出来ます。
また、レベルやショットによって自由にコーチを選べる点もメリットになるはずです。サーブを改善したければサーブの得意なコーチ、ボレーで悩みがあればボレーの得意なコーチと、自分の状況に合わせてコーチを選ぶことが可能になります。
そして、プライベートレッスンではレッスン中に誰かに余計な気を遣う必要がないところもメリットです。場合によってはコーチに試合で打つようなショットを打ってもらい質の高いショットを実際に体感することも可能です。
デメリット
デメリットはやはりテニススクールに比べてお金がかかってしまう点にあります。スクールに払う月謝1カ月分が1回のレッスンでかかってしまいます。レッスン料に加えて、コート代も依頼者の負担になります。金銭的に余裕があれば問題ないですが、なかなかそこまでの余裕がある人は現実的には少ないはずです。
他には、テニススクールと異なり、テニスコートの用意をレッスンの度にしなければならない点にあります。また、スクールと異なり、自分で個人的にコーチを見つける労力も必要になります。
プライベートレッスンは本当に高いのか?
私自身も依頼されてプライベートレッスンをしていますが、興味を持った方にお話をするとレッスン料が高いという言葉を頂くことがやはり多いです。
もちろん私自身の技量の問題も多少はあるかもしれませんが、実際にプライベートレッスンはスクールの月謝に比べて割高なのでしょうか?
私がテニススクールでレッスンを始めた際に最初に言われたのは、スクールの会員さんはレッスンでコーチと打ち合う2~3分のために月謝を払っていることを意識しろ!でした。
つまりスクールで1か月に月4回レッスンがあったとしたら、スクールでは1回3分×4週分の計12分間程に月謝を支払っていることになります。一方、プライベートレッスンではスクールの月謝分の料金でコーチ1人を2時間ほど独占できることになります。
また、1対1だと料金的にも少し難しいのであれば、知り合い数人とグループレッスンという形でプライベートレッスンを依頼することも可能です。例えばテニス仲間4人でプライベートレッスンを依頼すれば、コート代を含めてもスクールの1回当たりのレッスン料よりも料金が安くなる場合もあります。
このように考えると、時間当たりの料金はスクールに比べてプライベートレッスンの方が遥かにコスパが高いことが分かります。単純にテニスを定期的にしたのであればサークルなり、ネットのSNSなどを利用するなどしてテニスをする機会を確保し、プライベートレッスンで技術の向上を高めるという方法もあります。
目的に応じて選ぶことが大事。
どちらを選ぶかどうしても悩むというのであれば、お金を取るか時間を取るかで判断するのが一番判断しやすいかと思います。最短で上達したければお金をかけてプライベートレッスン。お金を節約したければテニススクールで時間をかけて上達といった感じです。
テニススクールにしろ、プライベートレッスンにしろ、どちらを選ぶにしてもメリット、デメリットはありますから自分の目的に合わせてどちらを選ぶか決めるのが良いでしょう。
テニスが上達したいというのはテニスをしている人達の共通の思いのはずです。今回の記事が皆さんの上達の一助になれば幸いです。
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- 阿部亮平
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