一般テニス愛好家もプレイする機会が多いのがダブルスです。プレイする機会は多いものの、なんとなくの感覚でプレイしている人も多いはずです。今回はダブルスのペア選びと試合中に意識すべきポイントをまとめました。
ペアのプレイスタイルを知る!
公式戦や練習であれ、ダブルスを組むペアの特徴をしっかりと理解することはダブルスをプレイする際の大前提となります。
ダブルスでは全てのボールを自分で処理することはできません。ペアのコートカバー力や得意・不得意なショットを事前に把握しておくと、お互いに守るべき範囲が明確になり、迷いのないプレイができるようになります。
迷わず思い切ったプレイができるとポーチなど相手の甘い返球をしっかりと決められるようにもなります。
試合に出るパートナーはどう選ぶ?
草トーや市民大会などに出場する場合、誰と試合に出るかは勝ち上がるための重要な要素の一つです。固定ペアがいない場合はどういった視点でダブルスペアをを探すと良いか、いくつかポイントを挙げておきます。
フィーリングが合う!
テニスはメンタルがプレイに強く影響するスポーツです。特にダブルスは試合中にペアとのコミュニケーションを積極的に取る必要があるため、フィーリングが合う人とペアを組んだ方が、ストレスなく良いプレイができる可能性が高くなります。
フィーリングが合わない人とペアを組むと、試合中のコミュニケーションが減り、お互いのプレイに対して不満が溜まっていく事もあるので、試合に出る場合はなるべくフィーリングの合う人とペアを組んだほうが賢明です。
得意なショットが異なる人とペアを組む!
ダブルスはペアでお互いにカバーしあいながらプレイしていきます。ペアを組んだ2人の得意・不得意が重ならないほうがダブルスの戦術に幅が出ます。例えばストローカー2人でペアを組むよりも、ストローカーとボレーヤーでペアを組むほうがおすすめです。
プレイスタイルが似た2人でペアを組んでしまうと、お互いの得意なショットが相手に通用しなかったときに手詰まりになってしまいます。上級者になれば一通りのプレイをそつなくこなせますが、中級くらいまでであれば、自分の苦手なプレイが得意な人とペアを組んだ方が良いでしょう。
ちなみに自分の苦手なショットが得意な人とペアを組むと、自分の苦手なショット=ペアの得意なショットですから、お互いにミスをしてもあまり気にならなくなります。
ポジティブ思考な人を選ぶ。
ポジティブ思考な人とペアを組むと、ミスを引きずらずにのびのびとプレイできるのでおすすめです。テニスにミスはつきものです。ミスに対して励ましの言葉をかけてくれるような人とペアを組むと、ミスを恐れず思い切ったプレイができるようになります。
ネガティブ思考の人とペアを組むと、ペアの気持ちを盛り上げることにエネルギーを割かないといけなくなり、自分のプレイに集中できなくなります。極力ポジティブな人をペアに選ぶ方が良いプレイができるはずです。
自分よりも上手い人と組む。
テニスの上達を考えるのであれば、自分よりも上手い人とペアを組むのがおすすめです。試合中にプレイの修正点や細かい動き方・ポジショニングなどを教えてもらえますし、上手い人とペアを組むことで勝ち進む可能性も上がり、よりレベルの高い試合をするチャンスが得られるからです。
テニスの上達には少しでも高いレベルのプレイを身をもって体感することが重要になります。もしも上手い人とダブルスを組むチャンスがあれば積極的にお願いしてみて下さい。ただ、上手い人のなかにはペアのミスに厳しい人もいるので、そういった人は避けるよう注意してください。
試合中に意識すべきポイント!
では、試合中にどんなことを意識してプレイすると良いかをまとめていきます。ポジショニングなどは説明すると長くなるので、今回は意識一つですぐに実践できることをお伝えします
ダブルスのポジショニングを知りたい方は➡「ダブルスのサービスキープは前衛の動き次第」の記事をご確認下さい。
サービスはスピードよりもコース重視!
ダブルスは2人でコートをカバーするため、相当なレベル差がない限りは強打でリターンエースを取られるようなことはありません。200km近いサービスを打てるのであれば話は別ですが、コース重視でサービスを打った方がサービスゲームのキープ率は上がります。
サービスを狙ったコースに打つことが出来れば、前衛は相手リターンのコースを予測しやすくなるため、ポーチに出るチャンスも増えます。
リターンはとにかく返球する!
リターンゲームで相手前衛を意識しすぎてリターンミスを繰り返す人がいます。自分からネットミスやアウトを繰り返していては、相手にポイントを無条件で与えているのと同じで、サービスゲームをブレイクするのが難しくなります。
相手の前衛に決められても構わないので、まずはリターンをしっかり返すことを意識してください。中級くらいまでのレベルであれば緩いチャンスボールを力んでミスする人も多いです。自分からミスを重ねるくらいなら、形にこだわらずにまずはリターンを返球したほうがポイント獲得のチャンスは上がります。
ある程度慣れてきたら、浅くても構わないのでリターンで高いロブを上げるなど、少し工夫をするとより相手のミスを引き出せるようになります。
狭いコースを狙過ぎない!
ダブルスではアレーコートのような狭いコースを狙うと、少し打点がズレただけでサイドアウトしてしまいます。余裕をもってコースを狙えるときであれば問題ありませんが、そうでない場合は一般的には相手後衛を狙って返球するのがセオリーです。
どうしても前衛が気になる場合はロブで構わないので、しっかりとラリーを続けることを意識して見てください。
相手ペアが二人とも前衛に詰めている場合、二人の真ん中を狙って返球するセンターセオリーを意識してください。センターのボールは返球するときに角度をつけることが難しいので、1球で決められることも少なくなります。
また、相手ペアのセンターにボールを返すと、相手ペアがお見合いしたり、お互いにボールを取りにいきラケットがぶつかってミスしたりするなど、楽にポイントが獲得できることもあります。
困ったときはロブで時間を作る!
一般のテニス愛好家はスマッシュの練習量が他のショットに比べて圧倒的に少なく、スマッシュが苦手な人が非常に多いです。困ったときは、とにかく高いロブを上げるのはかなり効果的な方法です。
スマッシュで正確にコースを狙うのは練習していないと難しく、ダブルスでは2人でコートを守るのでノータッチで決められることも少なくなります。繰り返しロブを返球していると、相手が力んでミスしたり、厳しいコースを狙ってアウトしたりする可能性もあるので、ぜひ試してみて下さい。
ペアとプレイ意識を変えるだけでダブルスは改善できる!
どんなペアとダブルスを組むか。そしてプレイ中のショット選択の意識を変えるだけでダブルスの勝率はかなり上がります。
シングルスとは異なり、ダブルスは技術差をペアとの協力で埋めることができます。ペアと協力することで格上にも勝てる可能性が生まれるのがダブルスの醍醐味です。
ダブルスでなかなか勝てないとお悩みの方がいれば、今回紹介したことを実践して、格上に勝つダブルスの醍醐味をぜひ味わってみて下さい!
- 投稿者プロフィール
- 阿部亮平
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