テニスをしている人なら誰でも一度は壁打ち練習をしたことがあるはずです。そして、壁打ちをしたことがある人ならその難しさを知っているはずです。壁打ちを続けるのは意外と難しく、テニスの基礎・基本を押さえていないとなかなか続けることができません。壁打ちをそつなく続けることができれば中級以上のレベルと言ってもいいでしょう。
テニスの壁打ち練習とはどういったものか、そして壁打ち練習を続けることでどのような効果が得られるのか、壁打ち練習ができる場所など、壁打ちに関する情報をまとめました。
テニスの壁打ち練習とは。
テニスの壁打ち練習は壁に向かってボールを打ち、跳ね返ってきたボールをまた打ち返すということを繰り返す1人でもできるテニスの練習方法の1つです。テニスはネットを挟んでボールを打ち合う競技なので、試合、練習を問わず本来であればプレイ相手が必要です。しかし壁打ちであればラケットとボールがあれば1人で気軽に練習することができます。
テニスの壁打ちができる場所を探す。
テニスの壁打ちはある程度のスペースと壁さえあれば練習可能ですが、ボールがあちこちに散ってしまたり、ラケットを振る際に周囲の人にぶつかったりしないように配慮するなどの必要があります。そのため、壁打ち練習をする場合は壁打ち専用の練習スペースで実施するのが一般的です。
壁打ち練習が可能な場所はテニスナビで検索することが可能です。下記のリンクページより詳細検索条件で壁打ちにチェックを入れて検索してみてください。
壁打ち練習でなぜテニスが上達するのか?
壁打ち練習はテニスの上達に非常に効果的です。壁打ち練習をすることでどのような練習効果が期待できるのか、具体的に説明してきます。
正しい打点が身に付く。
壁打ち練習により得られる最大の効果はボールを打つ際の最適な打点を身に付けられることです。テニスの壁打ち練習は打点がズレてしまうと、壁から跳ね返ってくるボールは左右に大きくズレてしまい、連続してボールを打ち続けることが難しくなります。そのため自然と打点を意識してボールを打つようになり、ボールのコントロール力が向上します。
壁に向かって真っすぐのボールを打つことができるようになれば、ラリー練習をするときに、少し打点を前に取ってクロス、少し打点を遅らせて逆クロスとボール狙った場所にコントロールすることができるようになります。
準備が早くなる。
テニスの壁打ち練習は実際に相手とラリーをするときに比べて、ボールが返ってくるタイミングが早くなります。そのため、壁打ちでは打球後にすぐ次のボールを打つ準備をする必要があり、自然とテイクバックが早くなるという効果が得られます。
テイクバックに限らず、フォームに無駄な動作が多いと壁打ちでは跳ね返ってくるボールに対して振り遅れてしまいます。それを防ぐために、打球フォームに無駄な動きがあれば壁打ち練習を繰り返していくうちにその動きが自然と削ぎ落されていき、効率的なフォームで打てるように変化していきます。
打球数が多くなる(フォーム固め)。
壁打ち練習はテニスの試合と異なり、ネットミスやバックアウトがありません。壁にボールが当たる限り必ずボールは返ってくるので、同じ練習時間であればオンコートでの練習に比べてボールを打つ数は圧倒的に多くなります。打球数が多くなることで効率的にフォーム固めをすることができます。これもテニスの壁打ち練習をおすすめする理由の1つです。
いろいろなショット練習が可能
壁打ち練習はストローク・ボレー・サーブ・スマッシュと一通りテニスのショットを練習することができます。特にスマッシュやボレーなどオンコートでの練習で十分な時間を割くことが少ないようなショットでも、壁打ちであれば自分の満足するまで練習ができます。
壁打ちでボールが跳ね返る角度などを考えながらボールを打てば、バックのハイボレーなど多くの人が苦手なショットも練習することができるます。中級以上のプレイヤーでも苦手ショットがある人は積極的に壁打ち練習をする価値があります。
壁打ちの欠点。
壁打ち練習の利点をここまでいろいろ挙げてきましたが、壁打ち練習の欠点・デメリットにも触れておきます。
左右への揺さぶりが練習できない。
壁打ち練習は相当なスペースがない限り左右に動きながらボールを打つ練習ができません。基本的には真っ直ぐボールを打って跳ね返ってきたボールを打つの繰り返しになります。そのため試合で重要になるフットワークの強化や動きながらボールとの距離感を合わせるなどの練習をすることができません。
壁打ち練習がいくら上手くできるようになっても、実際のテニスの試合は全くの別物です。壁打ち練習だけでなく、オンコートでのラリー練習もしっかりしておきましょう。
打球の予測力が磨けない。
テニスの試合で最も需要な能力の1つが相手の打球フォームや動きなどから、相手の打ったボールの軌道を予測する力です。壁打ちでは対戦相手がいないため、試合における打球の予測力を磨くことができません。一般プレイヤーで試合慣れしていない人の多くはこの打球を予測する能力が弱い傾向があります。
ラリーの1歩目が遅れがちだったり、前への反応が弱かったりするなど、コートカバーに不安のある方は壁打ちよりもラリー練習や試合に時間を割いた方がベターです。
壁打ち練習を上手く取り入れて上達を目指そう!
壁打ち練習はテニスの基礎・基本を押さえて上達を目指すには非常に有効な方法です。上級者でも苦手なショットがあれば重点的に壁打ちで練習することも可能なので、たかが壁打ちと考えず積極的に活用すべきです。ただ、壁打ち練習は決して万能な練習方法ではありません。ラリー練習や試合と上手く組み合わせて効率的なテニスの上達を目指しましょう。
- 投稿者プロフィール
- 阿部亮平
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