土壇場でツアーファイナル出場を決めた錦織圭でしたが、惜しくもリーグ突破ならず、1勝2敗で敗退となりました。調子のよかった錦織圭がなぜ負けるにいたったのか、その理由を徹底分析したいと思います。
第一戦:フェデラー戦
これまでの対フェデラー戦では分が悪かった錦織選手でしたが、このツアーファイナルリーグ戦では7-6、6-3でストレート勝ちでした。
非常に喜ばしい結果であり、終わった瞬間は本人も達成感を感じていたことでしょう。強烈なバックハンドも決まり、フェデラーを寄せ付けなかったようにも見えました。
ただ、ここで一つ気になったことがあります。錦織選手が最も得意とするのはストローク戦であり、リズムを作る中で試合展開を有利な方向へもっていくというのが勝利パターンです。
しかしながら、このフェデラー戦ではリズムを作っているとは言えなかった。これは松岡修造さんも指摘していることでした。そしてアンダーソン戦で悲劇は起こります。
第二戦:アンダーソン戦
注目のアンダーソン戦は、0-6、1-6という結果でした。非常に惨憺たる結果であり、いつもの錦織選手の強さが全く発揮されていない内容でしたね。
ただ、錦織選手の出来が悪かったということもそうですが、アンダーソン選手の出来が良すぎたということも、この結果になった大きな理由です。
この日のアンダーソン選手は世界最高といってもいいくらいでしたので、いつものプレーができていない錦織選手が勝つ確率は限りなく低かったでしょう。
第三戦:ティエム戦
ティエム戦でリズムを取り戻すべく練習に励んでいた錦織選手でしたが、結果は1-6、4-6という結果でした。
直近の対決では勝っていただけに残念な結果となりましたが、少なくともアンダーソン戦よりはいい試合ができたでしょう。
ところどころナイスショットも見受けられましたし、次につながる試合になったのではないでしょうか。ティエム選手とは今後も幾度となく試合をしていくことになると思いますので、ぜひ頑張ってもらいたいですね!
まとめ
このツアーファイナルでは残念な結果に終わった錦織選手でしたが、そもそもデルポトロ選手の欠場によって繰り上がり出場となった経緯もありますので、錦織選手にとっては出場できたこと自体ラッキーという感覚だと思います。
また、今シーズンは途中から復活の兆しを見せることができましたので、その点では非常によかったのではないでしょうか。
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