自分の手にしっかりフィットするグリップを巻くことは、長時間の練習や試合でも疲れにくくなったり、打球の質が向上したりするなど、とても重要です。
しかし実際に自分で巻いてみるとなかなか難しく、お金を払って店舗スタッフに任せてしまう方が多いのではないでしょうか。
グリップテープは手の感覚を変えないために頻繁に巻き変えるものですし、せっかくの自分専用のラケットですからグリップも自分でカスタマイズして唯一無二のラケットにしたいですよね。
この記事では絶対に失敗しないグリップテープの巻き方と選び方、おすすめグリップテープなどの役に立つ情報を紹介しています。
そもそもグリップテープとは?
グリップテープとは主に「オーバーグリップテープ」のことを指します。またテニスラケットを購入した際に最初から巻かれているグリップは「リプレイスメントグリップ」と呼ばれており、このリプレイスメントグリップの上にオーバーグリップテープを巻くことになります。
リプレイスメントグリップのままでもラケットを使うことは可能ですが、劣化が早いことや劣化した際の取り替えがグリップテープよりも面倒であることからグリップテープを使用することが推奨されています。
グリップテープを巻くメリット
ではグリップテープを巻くことで、リプレイスメントグリップを劣化させないこと以外にどのようなメリットがあるのでしょうか。以下でご紹介します。
- 汗でグリップが滑りやすくなるのを防ぐ
- 手の大きさに合わせて太さを調節し、フィット感を高める
- 感触を柔らかくして手に伝わる衝撃を減らす
- 磨り減ったり汚れても交換が簡単にできる
- 打球の質が向上する
このようにグリップテープを巻くことで得られる恩恵は非常に多く、日常的にテニスを楽しまれる方にとってはなくてはならない存在であることがわかります。
しかし間違った巻き方をしてしまうと上記のメリットが得られないばかりか、むしろ悪影響を及ぼしてしまうこともあります。そうならないために、巻き方の手順とコツを把握しておくことが重要です。
絶対に失敗しないグリップテープの巻き方
この項目では、誰でも綺麗にグリップテープを巻けるようになる巻き方の手順とコツをご紹介しています。
剥がしてから巻くか、そのまま巻くか?
リプレイスメントグリップの状態の場合はもちろんそのままグリップテープを巻きますが、すでにグリップテープが巻かれている場合は剥がすかどうかの検討をする必要があります。
この時に考慮しなくてはならないのが「グリップの太さ」です。もしあなたがもっとグリップを太くしたいと思われているなら、既存のグリップテープを剥がさずに新しいグリップテープを巻き始めましょう。
ただしグリップテープを重ねるのは2つまでにするべきであるとされています。なぜなら3つ以上巻いてしまうとラケットグリップの元々の形である八角形を手で感じることができなくなってしまい、パフォーマンスに影響してしまうためです。
実際に巻いてみよう
右利きの方は左手でラケットのグリップ部分を持ち、右手でグリップテープを持ちます。左利きの方は逆で試してみてください。
グリップテープについているフィルムを剥がし、グリップエンドのロゴを正面にした時の右側面から巻き始めます。
最初の1~2回転で角度を決めることになるので最初が重要です。最初の1回転目でグリップテープの下から5分の1程重なるように巻き、2回転目で調整します。
角度が急すぎるとグリップテープの間に隙間ができてしまいますし、角度が緩すぎると持った時に違和感が生じる可能性があります。角度にして約10度を目安に巻いてみましょう。
2回転目程度であればすぐにやり直すこともできますし、元々巻かれているグリップの角度を参考にすると良いでしょう。
綺麗にグリップテープを巻くコツ
グリップテープを持つ手で適度に引っ張るとしわができにくく、綺麗に巻くことができます。ただし強すぎるとグリップテープが薄くなりすぎてしまうので、「少し突っ張っているな」程度の力を入れましょう。
またグリップテープが重なる幅を出来る限り均一にすることで、どこを持っても違和感のないグリップに仕上げることができます。
グリップテープの選び方
グリップテープと言っても、非常に多くの種類があってどれを選べば良いのかわからない方は多いでしょう。どのような基準でグリップテープを選べば良いのでしょうか?
グリップテープの質感で選ぶ
グリップテープには大きく分けて2種類のテープが存在します。「ウェットタイプ」と「ドライタイプ」です。それぞれの特徴を見てみましょう。
ウェットタイプの特徴
多くの一般プレイヤーが使用しているのはウェットタイプです。握った感覚が手に吸い付くようなものとなっており、フィット性が高く非常に滑りにくい質感が特徴です。
そのため握力がない女性やキッズ・ジュニア、シニアの方に特におすすめです。
ウェットと言われていますが、濡れていたり湿っているわけではありません。もちろん吸汗性にも優れています。
使い勝手のいい人気のグリップですが、吸汗性が劣化すると滑りやすくなってしまいます。こまめにテープ交換をすると良いでしょう。
ドライタイプの特徴
プロテニスプレイヤーが使用することが多いタイプです。サラサラとした質感が特徴で、抜けやすさを感じるものとなっています。
しかしウォーミングアップをしっかり行うことで手にしっとりと汗をかいている場合、その水分によって適度な摩擦が生まれ、ウェットよりもさらに使いやすいグリップにすることが可能です。
ただし乾燥肌の方やあまり汗を分泌しない方には向いていない質感となるので、自分の体質と相談してみると良いでしょう。
グリップテープの加工で選ぶ
グリップテープには「穴あき加工」「凸凹加工」「無地加工」の3種類の加工方法があり、どれもそれぞれに特徴があります。ではその違いを見てみましょう。
穴あき加工の特徴
グリップテープに無数の穴が存在しているため吸汗性が良く、風通しも良くなるため長時間の吸汗とプレイに向いています。穴あきによって多少の凹凸が生まれ、フィット感も増します。
しかし手汗が少ない方が使用すると、摩擦が減って滑りやすくなってしまいますので、発汗多めの方向けの加工と言えるでしょう。
凸凹加工の特徴
グリップの中央に筋が入っており、この筋の周りに出来る凹凸によって握りやすさが格段に向上するのが特徴です。他のグリップテープでは握りの位置がよくずれるという方におすすめです。
他の加工に比べるとグリップが太くなりやすいという特徴があるので、購入時にはテープそのものの太さに注意する必要があります。
無地加工の特徴
何も加工していないのが特徴です。加工されているとなんだか違和感があって使いづらい、という方におすすめです。
実際に使ってみて、フィット感が足りなかったり、滑りやすいなと感じる場合は他の加工グリップを試してみると良いでしょう。
おすすめグリップテープまとめ
ヨネックス(YONEX) / ウェットスーパーグリップテープ
ウェットタイプの代表とも言えるロングセラーグリップテープがこのウェットスーパーグリップテープです。高いフィット感と滑りにくさで、握力に自信のない方でも安心してテニスを楽しむことができます。
トーナグリップ(TOURNAGRIP) / トーナグリップオリジナル
ドライタイプで人気のグリップテープです。非常に吸湿性能が高く、長時間の練習や試合でもフィット感を維持したままプレイすることができます。プロも愛用しているハイクオリティなグリップテープです。
ウィルソン(Wilson) / プロオーバーグリップ
ウェットタイプのグリップテープで、ウィルソンと契約を結んでいる錦織やフェデラーも使用していたハイクオリティグリップテープです。プロも納得のフィット感と質感を試してみたい方におすすめです。
自分にあったベストグリップを作ろう
グリップテープと言っても多様な種類があり、非常に奥が深いアイテムであることがおわかりいただけたかと思います。テニスを日頃から楽しまれる方にとっては、テープ交換の頻度も増えますので巻き方も習得しておきたいところですよね。
巻き方のコツを覚えて太さや質感など様々なグリップを試し、自分だけのベストグリップを作ってみましょう!
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