ステファノス・チチパスってどんな選手？強さの秘密と意外な日本との関係性をご紹介

2018年のシーズンから存在感を現し始め、2019年全豪オープンではフェデラーに勝利しベスト4まで残るなど、今やテニス界でチチパスの名前を知らない人はいないでしょう。

今後のさらなる活躍に目が離せない若手のホープですが、実は日本とも意外なところで関係性があることを、皆さんはご存知でしょうか？

この記事ではステファノス・チチパスの強さの秘密や日本との繋がり、東京オリンピックへの思いなど彼の魅力に迫ります。

ステファノス・チチパス基本情報

チチパスの基本情報をこの項目でご紹介しています。実は知らなかった意外な情報があるかもしれませんので、要チェックです！

プロフィール

• 身長：191cm
• 体重：83kg
• 生年月日：1998年8月12日
• 年齢：21歳
• 国籍：ギリシャ
• 利き腕：右(片手バック)
• ATP公式選手ページ
• キャリア自己最高ランキング：シングルス 5位（2019年8月5日）

戦績

2018年の戦績

• バルセロナオープン(ATP500/クレー) 準優勝
• ウィンブルドン(グランドスラム/グラス) 4回戦
• シティーオープン(ATP500/ハード) ベスト4
• ロジャーズ・カップ(ATP1000/ハード) 準優勝
• ストックホルム・オープン(ATP250/ハード)優勝
• NextGen ATPファイナルズ(ハード) 優勝

2019年の戦績

• 全豪オープン(グランドスラム/ハード) ベスト4
• ドバイテニス選手権(ATP500/ハード)準優勝
• エストリル・オープン(ATP250/クレー)優勝
• マドリード・オープン(ATP1000/クレー)準優勝
• BNLイタリア国際(ATP1000/クレー)ベスト4
• 中国オープン(ATP500/ハード)準優勝
• ATPツアーファイナル(ハード) 優勝 

自己最高ランクをたたき出した2019年では全豪オープンベスト4、ATPツアーファイナル優勝と輝かしい実績を残しました。ロシアのメドベージェフと並んでBIG３を脅やかすニュージェネレーションの一角と言ってよいでしょう。

プレースタイル

チチパスのプレースタイルは、とにかく強力なフォアハンドで攻めまくるスタイルです。ナダルが得意なスピン系のストロークではなく、フラットでスピードのある打球が特徴です。

このフォアハンドを広角に打ち分け、相手のミスやチャンスボールを誘い、一気にポイント獲得へ持ち込むのがチチパスの王道戦術です。これといった弱点もほとんどなく、フェデラーのようなオールラウンダーであるといえます。

強さの秘密

191センチという高身長でありながら、サービスはエースを狙いに行くような超高速サーブではなく、次の展開で有利に運べるようなサーブが持ち味です。実際、チチパスのサービスゲームキープ率は非常に高く、調子が良い時の彼のサービスゲームはブレイクできる気がしません。

攻めもよし、守りもよし、何でもできるオールラウンドな戦い方がチチパスの強さの秘密といえるでしょう。

しかし調子が悪い時はバックハンドの精度にその影響が出るようで、他の強力な個性がない分ミスが出やすいところを狙われると崩れやすくなってしまうようです。

愛用のラケット

チチパスの愛用ラケットはWilsonのBladeシリーズです。しなりがあり、コントロール性能が高いことで知られています。オールラウンダーの彼にぴったりのラケットですね。

チチパス、日本との意外な関係性

21歳という若さで輝かしい戦績を残し始めているチチパスですが、ギリシャ出身の彼は実は意外なところで日本と関係性のある人物であることを皆さんはご存知でしょうか？

この項目ではチチパスの日本との関係性についてご紹介しています。

日本大好きを公言しているチチパス

チチパスが今一番住みたい国は日本ですとインタビューで答えたことがあるほど、彼の日本好きは多くの人に知られています。好きな漫画は「キャプテン翼」、好きなキャラクターは「ナルトのはたけカカシ」だとのこと。

子供のころから日本の映画やアニメを見てきたらしく、楽天オープンでは日本語でコメントを残してくれるなど日本のファンをしっかり獲得。ここまで日本に愛着がある理由はなぜなのでしょうか？

親戚に日本人がいる！？

実はチチパスの伯母さんは日本人の男性と結婚しており、いとこには「アイカ」という名前の女性がいるそうです。そして日本人の伯父さんがチチパスの少年時代に日本の映画やアニメ、漫画をプレゼントしていたことから日本への興味が増したとコメントしています。

2018年の楽天オープンで来日した際には、毛筆と墨で自身の名前であるステファノスを平仮名で書き、会場を沸かせました。

男前な顔立ちと日本への愛あるファンサービスで、男女問わず日本のテニスファンはチチパスのとりこになってしまっているのではないでしょうか。

東京オリンピックには出場するのか？

日本とは長いかかわりがあり、本人も日本に対してとても好印象を持ってくれていることがわかりました。そこで気になるのが「東京オリンピックには参加してくれるのか？」ということですよね。

この項目ではチチパスがインタビューで残した数少ない東京オリンピックへの思いについてご紹介しています。

東京オリンピックには参加したい！

国営のアテネ・マケドニア通信社が2018年に行ったインタビューで、 東京での2020年オリンピック大会に出場することを目的として、デイビスカップの代表チームでプレーしたいとコメントしていました。

“I want to represent my country. I want to go to the Olympic Games. It is one of my goals,”  「国を代表して、オリンピックに参加したいと思う。それは僕の目標の一つでもある。」

東京オリンピックでプレーするのが夢

2019年のインタビューでも変わらず、東京オリンピックでプレーすることは目標であり夢だとコメントしていました。

チチパスの素晴らしいテニスを日本で観戦できる数少ない機会ですから、日本のテニスファンはこの機を逃す手はありませんね！

コロナウイルスの影響で開催が危ぶまれている東京オリンピックですが、チチパスのようなビッグ選手が参加するとなると、ぜひとも開催してほしいと願うばかりです。

チチパス、2020年の抱負を語る

2019年のインタビューで2020年の抱負について聞かれた際に、チチパスはこのように答えました。

「来年の目標は、グランドスラムのタイトルを獲ること、年末にトップ3に入ること、もう一度”Nitto ATPファイナルズ”で優勝すること、そしてマスターズ1000で優勝することだ 」

どれも手の届かない目標ではなく、本当に達成してくれそうな期待を持つことができます。チチパスの今後の活躍に目が離せません！