テニスは知名度、競技人口ともに非常に大きいスポーツであるといえます。また海外のリゾートホテルやヴィラには必ずといっていいほどテニスコートとテニス道具が用意されており、ゴルフと並んでバカンスで楽しむスポーツの代名詞となっています。
日本を含め世界の様ざまな場所でテニスを楽しんでいると、同じコートにいた外国人と意気投合して一緒にテニスをやろうと誘われたり、または「あの人を誘ってテニスがしたいな」と思う日がくるかもしれません。
そんなときのために今日からすぐ使える「テニスイングリッシュ」をご紹介します。会話ができなくても、一緒にテニスを楽しめばすぐ友達になれること間違いなしです!
Lesson1. お誘いで使えるフレーズ
まずは相手をお誘いするためのフレーズをご紹介します。いきなりのお誘いは不審に思われてしまいますので、簡単な挨拶から始めましょう!
簡単な挨拶、自己紹介、握手!
①「Hi, I’m ○○○(名前)from Japan. Nice to meet you.(ここで握手を求めてみましょう)」
②「If you’re okay, would you like to play tennis with us(or me) right now?」
①まずは簡単な挨拶と名前・出身を伝え、握手を求めてみましょう(このとき頭を下げる必要はありません)。これに笑顔で応えてくれれば好感触です。そのままテニスに誘ってみましょう。
②「もし良ければ今から一緒にテニスをしませんか?」Shall we ~?で誘いたくなりますが、これはかなり形式ばった表現なので「貴族みたいな人だな」と思われてしまいます。しかしDo you want ~?では初対面としては距離が近すぎますので、Would you like to ~?がベストでしょう。
また誘うタイミングも気をつけましょう。相手がゲームプレイ中に話しかけてしまっては、邪魔だなと思われてしまいますので注意しましょう。
Lesson2. 試合中に使える英語表現
では実際に試合中に使える表現をチェックしてみましょう。テニスの生まれ故郷はイギリスですので使われる用語(サーブ、フォルト、アウトなど)はすべてそのまま使えます。
相手がすばらしいショットを打ったとき
①What a shot!
②It’s nice shot!
③Amazing!
①は国際試合の英語圏実況者がよく使っているので聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。What a ~で「なんて~だ!」という感嘆表現ができます。What とa はつなげて、「ワッタ」と発音しましょう。
日本語の場合、「ナイッショ!」のように主語が飛んでも違和感がありませんが、英語は違います。主語をつけて②のように表現しましょう。ただし③のような「すごい!」というような咄嗟の気持ちを表す言葉は主語がなくても違和感はありません。驚くほど良いショットを打たれたときに使いましょう。
トッププロの試合でも、対戦相手のすばらしいショットに対してラケットと手を拍手のようにして褒め称える姿をご覧になったことがあるかと思います。彼らのようにテニスの世界ではお互いをリスペクトする精神が重要なのです。
いまのお互いのスコアを確かめたいとき
What’s the score(or games or sets) now?
日本ではポイントや得点のように表現しますが、英語では「Score(スコア)」を使うのが一般的です。得点板を用意できなかったときにスコアを間違えてしまうとトラブルの原因になってしまいますので、ちゃんと確認しましょう。
サーブ時手元にボールが無いとき
Do you have some balls?
相手の持っているボールを寄越してほしいときに使えるフレーズになります。相手がボールをくれたときは必ず「Thank you」とお礼を言いましょう。
喜びを表現したいとき
①Yes!
②Come on!
①「よし!」と軽い喜びを表現したいときはYesが適切です。サービスエースを取ったときなどに使えます。
②大阪なおみ選手が「カモン!!」と叫んでいる姿を皆さん一度はご覧になったことがあるでしょう。実はこのCome on!に意味はありません。Come onは様々な場面で使用され、使いどころによって多様な意味を持ちます。
例えば、遊びに誘った友達の付き合いが悪かったときなどに「Hey, Come on bro!」など「いいじゃん行こうよ!」と追撃したいときに使ったりします。
試合中に喜びを爆発させたり、流れを呼び込みたいときに使うCome onは純粋な感情表現だったのです。しかし初対面の相手との試合で本気で喜びを爆発させてしまっては温度差を作ってしまいかねないので注意しましょう。
自分の打球がインかどうか確認したいとき
Was it in?
「今の入った?」と聞きたいときに使えます。多くの草試合は自分のコートの判定は自分で行うセルフジャッジを採用されますので、知っておくと便利なフレーズといえます。
ドンマイ!はDon’t mindで通じるの?
ドンマイは和製英語です。Don’t mindをネイティブに言った場合、ネイティブは「(私は)気にしてないよ。」という意味だと解釈しますので、言われた側としては「???」という顔をしてしまうかもしれません。「気にしないで!」と言いたいときは下記のフレーズを使ってみましょう。
①Don’t worry about it!
②Next time!
①「ドンマイ」のニュアンスに一番近い表現はこちらになります。しかしスポーツで使うには少しニュアンスとして重いので、ダブルフォルトしてしまったなど簡単なミスのときに使えるのが②のフレーズになります。
②切り替えて次のプレーがんばろう!といったニュアンスが込められており、スポーツでよく使うフレーズです。
Lesson3. 「ガット」は誤解の元!?日英で異なるテニス用語
英会話フレーズではありませんが、知っておきたい日英で異なるテニス用語をご紹介します。まさかの誤解を招くかもしれませんので、要チェックです。
「ガット」ではなく「ストリング」
日本では「ガット」と言いますが、英語では「ストリング」と言います。ちなみに「gut」は動物の腸から作られた「ナチュラル・ストリング」のことを指し、「ラケットにガットを張っている」と言うと「お金持ちなんだなあ」と感心されてしまうかもしれません。
Deep, Wide
縦方向もしくは横方向でアウトになったとき、日本語ではそれぞれ「ロング」「サイド」と表現しますが、英語では「ディープ」「ワイド」と表現します。使う機会はあまり多くないかもしれませんが、覚えておくと便利なワードです。
Bagel(ベーグル)
1セットのスコアが6-0で終わってしまったときに使います。日本では「団子」ということもあるようですが、海外では「ベーグル」と表現します。なるほど、ベーグルの形がどことなく0に見えてきます。
オンラインは冠詞が必要!
ライン上でバウンドしてインになったとき、日本では「オン・ライン」と言います。しかし英語の場合「オンライン」だけではインターネットに接続された状態のことだと思われる危険があります。
英語で伝えたい場合は「On the line」、ラインの前にザ(正確な発音は「ダ」に近いです)をつけましょう。
大事なことはテニスと会話を楽しむこと!!
英会話に自信が無い方だと、どうしても見知らぬ海外の方に声をかけてテニスに誘うなんてハードルが高いと思われるでしょう。しかしテニスコートに来てる以上は高確率でテニスが好きで趣味である可能性が高いはずです。
共通の趣味から海外へ人脈が広がって損することは少ないでしょう。会話を怖がらず、まずはテニスを通して会話をカタコトでもいいから楽しんでみようという姿勢が重要です。きっと素敵な出会いになることでしょう!
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