コロナでeスポーツの世界にプロテニス選手が進出!?

出典:Japan's National Dailyより

テニスのワールドツアーはコロナウィルスのパンデミックにより、現在開催中止となっています。リアルなテニストーナメントが開催できないなか、プロテニス選手が参加するeスポーツ大会が実施されました。錦織選手も参加したeスポーツ大会をご紹介します。

バーチャル・マドリードOP 2020

現実のトーナメント開催ができなくなり、テニスファンを楽しませるために選手たちがテニスのビデオゲームをプレイし、その様子を配信するというバーチャル・マドリードOPが4月に開催されました。

参加選手

参加選手は男女それぞれ16名。

男子ではR.ナダルA.ズべレフS.チチパスなどのトップ10選手に加えて、日本の錦織圭も参戦しました。女子E.スビトリアーナK.ベルテンス、B.ベンチッチ、M.キーズなどが参加し、タイトルをかけての熱戦が繰り広げられました。

16名の選手は4人ずつ4つのグループに分かれ、総当たりで試合を実施各グループ上位2名ずつが決勝トナーメントに進出して戦うというルールです。

ゲームの映像はYoutubeで公開中!

ゲームのプレイ動画はリアルタイムでオンライン中継されました。Youtubeではプレイの様子が現在公開されています

錦織圭も大会に参戦

大会に参戦した錦織選手はF.ティアフォー、F.フォニーニ、S.チチパスと同じグループに組み分けされました。結果は1勝2敗の負け越しで、残念ながら決勝トーナメント進出を逃してしまいましたが、ビデオゲームでも華麗なプレイを披露してくれました。

決勝トーナメント進出者

男子でグループリーグを突破したのは、A.マレー、A.ズべレフ、D.シュワルツマン、F.フォニーニ、S.チチパス、D.フェレール、D.ゴファン、B.ペールの8人。

女子はD.ベキッチ、S.シルステア、C.ウォズニアッキ、K.バーテンス、B.ベンチッチ、B.アンドレイセック、J.コンタ、F.フェロの8人が決勝トーナメントに進出。

引用:Twitterより

最終的に男子がA.マレー、女子はK.ベルテンスがそれぞれ優勝し、マドリードOPのタイトルを獲得しました。

A.マレーのマドリードOP制覇は2008年、2015年に続いて3度目。バーチャル大会では初めての制覇となりました。決勝戦の対ゴファン戦はタイブレークまでもつれ込む大接戦で30分を超える熱戦でした。

男子シングルはA.マレーが制覇

女子で優勝したK.ベルタンスは昨年のマドリードOPも制覇しており、今回の優勝で2連覇?を達成した形になります。

男女シングルスの優勝者にはそれぞれ15万ユーロの賞金が与えられました。賞金のうち5万ユーロはコロナウィルスの感染対策としての寄付が決まっており、残った賞金額は優勝者の裁量に委ねられていますが、経済的に苦しむプロテニス選手の支援につかわれるようです。

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任天堂が開催したeスポーツイベント

世界的なゲーム会社である任天堂も自社ソフトの「マリオテニスエース」を利用したeスポーツのチャリティイベントを開催しました。

参加者は25,000ドルの参加料を受取り、参加選手はそれぞれ選択した慈善団体へ受け取った参加料を寄付するというイベントでした。イベントの優勝賞金は100万ドルで、優勝者は優勝賞金を自分が選んだ慈善団体に追加で寄付するルールで大会は開催されました。

テニス界からは錦織と大阪も参加!

https://www.youtube.com/watch?v=7WsgyUKEFqM
決勝戦の様子

今回のイベントはプロテニス選手とアメリカのさまざまな分野の有名人がそれぞれペアを組み、ダブルスのトーナメント戦を戦い優勝者を決めます。

イベントにはアメリカを拠点とするプロテニス選手が参加しました。錦織圭、大阪なおみ、T.フリッツ、M.シャラポワ、ウィリアムズ姉妹、K.アンダーソン、M.キーズの8名が参加し、解説にはJ.マッケンローが登場するなどかなり豪華な顔ぶれで大会は実施されました。

大会結果

有名DJとペアを組んだ錦織は初戦で大阪なおみのペアと対戦。相手の通信接続の不調もあり勝利をおさめます。続く、2回戦も勝利した錦織ペアは見事に決勝進出。T.フリッツのペアと対戦した決勝戦は惜しくも敗れましたが、準優勝という結果を残しました。

こちらの大会もマドリードOP同様にSNSで試合の映像を確認できます。ご興味のある方はぜひご覧ください。

テニス界にもeスポーツの波が来る?

今回紹介した2つのeスポーツイベントは、コロナウィルスのパンデミックという特殊な状況下だからこそ開催されたものです。一般のテニスファンからするとゲームよりも実際のプレイを観戦したい人のほうが多いはずです。

私自身も現実のテニスを観戦したいと思っていましたが、ゲーム動画を見ると意外と面白く見入ってしまいました。イベントがきっかけでゲームから現実のテニスを観るようになる人もいれば、現実のテニスからeスポーツに興味を持つ人も出てくるはずです。

今回のようなイベントをきっかけにテニスもeスポーツも一緒に盛り上がっていくのが理想的だなと思いました。