【テニス4大大会】が開催される時期とコートの特徴

グランドスラム

テニスには、歴史がある大会として4大大会があります。4大大会は、全てのテニス選手が優勝を目指している大会で、テニス界で最も有名な大会です。

テニス4大大会は、全豪・全英・全仏・全米の4つの大会のことで、それぞれコートや場所が異なります。では、4大大会はいつ開催されていて、コートはどのように違うのでしょうか。

そこでここからは、テニス4大大会の開催される時期とコートの特徴について解説していきます。

テニス4大大会の開催される時期とコートの特徴

テニス4大大会は開催地によってさまざまな特徴があり、選手たちもその環境に合わせてプレイの準備を行います。

それでは4大大会の時期やコートのそれぞれの特徴を見ていきましょう。

暑さとボールの速さが特徴!全豪オープン

全豪オープンは、オーストラリアのメルボルンで毎年1月後半に行われる大会です。この大会では、毎年暑さが選手たちを苦しめます。全豪オープンが開催される1月というのは、オーストラリアでは真夏の時期です。そのため、日中には気温が40℃を超えることもあるんです。

そのため、全豪オープンでは熱中症対策として、「エクストリーム・ヒート・ポリシー」という決まりができています。これは、気温40℃以上、暑さ指数32.5℃以上の場合に適応されるもので、試合を一時中断するなどの処置を取ることを言います。

また、全豪オープンはハードコートという硬いコートで行われます。そのため、ボールが良く跳ねる、ボールが速くなるといった特徴があります。

ボールの速度やコートの感触は動画の方がわかりやすいので「全豪オープン2017年フェデラーvsナダル決勝 フルハイライト 後編」の動画で確認ください。

見てもらうと分かるようにサーブのボールが大きく跳ねていますよね。特にフェデラーは大きく跳ねるキックサーブを武器にしているので、さらに打ち返しにくくなっています。

全豪オープンは、コートが硬いのでサーブが速く、パワーがある選手が有利であると言われています。一方で、硬いコートは体への負担も大きく、怪我をしやすいことでも知られています。

クレー・コートに対応できる技術が必要!全仏オープン

全仏オープンは、フランスのパリで毎年5月から6月の時期に行われる大会です。全仏オープンは赤い土のコート、クレー・コートが使用されます。

引用:WOWOW Tennis online

クレーコートは、土のコートなのでボールのスピードが出づらく、サービスエースをねらいにくい傾向にあります。パワー選手よりも俊敏でスタミナがある選手が得意なコートと言えます。

クレーコートは足が滑りやすく、特有のフットワークが必要となります。そのため、技術力の高い選手が有利です。

全仏オープン2017年錦織圭vsベルダスコ

この動画の3分2秒からのプレイの中で、錦織選手がボールを返すときに、足が滑っているのが分かります。ちなみに、錦織選手は技術が高く、スタミナある選手なのでクレー・コートを得意にしているそうです。全仏オープンには特に期待したいですね。

歴史あるグラスコート!全英オープン

全英オープンは、イギリスのウィンブルドンで毎年6月末から7月初めの時期に開催される大会です。使用されるコートは4大大会の中で唯一の芝のコート、グラスコートです。歴史が古く、120年以上の伝統ある大会です。

引用:日本オリンピック委員会

4大大会で唯一のグラスコートということは、他のコートとは異なる特徴があります。芝のコートは、他のコートと違い足元が不安定です。長時間プレイしていると芝が削れていたり、穴になっていたりします。

全英オープン2017年フェデラーvsチリッチ

この動画の8分48秒からのラリーの最後も少しボールが変化してしまいミスにつながっています。

このように、ボールが不規則に変化することもあるんです。こういったボールの変化に対応できるくらい技術を持っている選手が全英オープンでは有利です。

また、芝のコートではボールの弾道が低くなりスピードが速くなる傾向にあります。そのため、パワーがありサーブが速い選手も有利です。ちなみに、グラスコートは名選手であるフェデラー選手が得意にしているコートです。

フェデラーはなんと8回も全英オープンで優勝しています。フェデラーが一番優勝しているのがグラスコートでの大会というわけです。

賞金が4大大会トップ!全米オープン

全米オープンは、アメリカのニューヨークで毎年8月末から9月初めの時期に開催される大会です。全米オープンは、エンターテイメント性に富んでいる大会で、賞金総額やコート収容人数も4大大会で最大です。

引用:wikipedia

全英オープンなどは、歴史もあり落ち着いた雰囲気の大会ですが、全米オープンは観客全員でテニスを楽しむことができる雰囲気の大会です。

全米オープンでは、ハードコートが使用されるので、ボールが速くなる傾向にあります。そのため、サーブやショットが力強いパワータイプの選手が有利です。

全米オープン決勝 大坂なおみvsセリーナ・ウィリアムズ

https://www.youtube.com/watch?v=b1M0DVlmpPQ

ちなみに、大坂なおみ選手も全米オープンで優勝していますよね。大坂なおみ選手は、力強いサーブとショットが持ち味なので、全米オープンのコートは得意としています。

まとめ

テニスの4大大会の開催時期とコートについて解説しました。4大大会にはそれぞれ魅力や特徴があります。

実際に、それぞれの大会を見比べてみて、違いを楽しんでみてはいかがでしょうか?